今日は、夏目漱石の「虞美人草」その5を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
今回も、甲野さんと宗近君、2人の旅の様子が描かれます。茶碗を割ってしまったり、百年前の保津川下りで舟が転覆しそうになる中、二人の談義が盛んに交わされるのが印象に残りました。
夢窓疎石の作った天龍寺の庭と、保津川の荒波と自然界を比べて、いろいろと話しています。
宗近君の発言としては「運命は神の考えるものだ。人間は人間らしく働けばそれで結構だ。」舟下りで「さっきの岩の腹を突いて曲がった時なんか実に愉快だった」というように軽やかな性格をしています。
甲野さんの考えとしては……
「人間の分子も、第一義が活動すると善いが、どうも普通は第十義ぐらいがむやみに活動するから厭になっちまう」「京人形はいいよ。あれは自然に近い。ある意味において第一義だ」第十義ぐらいで右往左往してしまう人間関係がどうも困ると、甲野さんは考えているようです。
次回につづきます。
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「虞美人草」の一から十九まで、全文を読む。(原稿用紙換算584枚)
夏目漱石『夢十夜』を全文読む。 『草枕』を読む。


