野分(6) 夏目漱石

 今日は、夏目漱石の「野分」その(6)を公開します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 この物語には3人の主要人物がいて、若手作家の中野君と、その友人の高柳君と、文芸誌を編纂している白井先生が登場します。
 高柳君はむかし、悪友たちにそそのかされ、白井先生に嫌がらせをして学校から追い出してしまった。だいぶ古い話なのですが、高柳君はそのことを真面目に謝罪したいが、そう明言する勇気が無い。ところが白井先生はそういう過去をほとんどまったく気にしておらず、いま目の前にある生活と創作のほうに苦労があって、そこに意識が向いている。
 キリストや孔子だけが苦に直面しているわけではなく、近代文学者は受苦の中で生きるしか無い。それから後半の白井先生の冗談みたいなはなしが印象に残りました。ところで作中によく出てくる江湖というのは、辞書によると「世の中。世間。一般社会」という意味があって、ほかの意味あいとしては「隠者の住む地」(デジタル大辞泉より)というので、この両方を意図して「江湖雑誌」と記しているようです。

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