電気鳩 海野十三

 今日は、海野十三の「電気鳩」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 近代のSF作家というと、ジュールヴェルヌと海野十三がいろんな作品を書いたと思うんですが、今回のは少年が主人公の小説で、おもいっきり戦争中の冒険譚なんです。日本語をしゃべる「わる者」の男たちがおおぜい押しよせてきて、主人公の少年はさかんに逃げ回って、スパイたちの秘密の活動の謎を解き明かすという……。海野十三の作品の中でもけっこう荒唐無稽で、行き当たりばったりの展開なんですけど、少女をなんとか助け出そうとする主人公の奮闘が、なんだかかっこいい、小中学生向けの物語でした。主人公の父は科学者で、秘密兵器を開発しています。日本軍が地底戦車を極秘に開発している、この実体を暴こうとして「わる者」たちが画策してるのでした。海野十三の少年向け作品に描かれる、少年とスパイと軍、という描写がなんだか迫力がありました。主人公の少年は、奪いとった電気鳩を調べてみて、自分の味方にしてしまうのでした。
 

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