老年と人生 萩原朔太郎

 今日は、萩原朔太郎の「老年と人生」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 萩原朔太郎といえば「月に吠える」がお勧めなんです。今回の随筆では、老いたくないという若いころの願望と、年老いてからの生きかたについて記しています。当時は今よりも寿命が短くて六十歳で晩年だったはずです。「初めて僕が、多少人生というものの楽しさを知ったのは、中年期の四十歳になった頃からであった。」という記載が印象に残りました。本文と関係が無いんですけど、僕個人としては「ほとんど稼げない」ということと「やれることが無い」ということでは、打つ手が無くてやることがまったく無い状態のほうがしんどかったです。朔太郎はこう記します。
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  僕は物質の窮乏などというものが、精神の牢獄ろうごくから解放された自由の日には、殆んど何の苦にもならないものだということも、自分の生活経験によって味得みとくした。quomark end - 老年と人生 萩原朔太郎
 
 前半の数行が過激な内容なんですけど、すてきな随筆でした。
 

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