ボイスブックス「しゃべる文庫」3

 今日は、ボイスブックス「しゃべる文庫」その3を配信します。画面左下に表示される( ♫ )ボタンをクリックすると、朗読が始まります。
 第3回は谷崎潤一郎の「痴人の愛」を配信します。

縦書き文庫の装画

装画をクリックするか、ここから全文を聴く。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約200頁 ロード時間/約5秒)

※以下は物語の結末を含みます。クリックで表示されます。

  フィアンセとなった若き少女ナオミを、自分好みに変えてやろうと考える男が、逆にだんだん変えられてゆく、人間が歪んでゆくというのか、人間が別人になってゆくところを描きだした、だんだん美しくなってゆくナオミの魅力に惹きつけられる、謎めいた文学作品という印象でした。ローマの英雄であっても、妖女に骨抜きにされたのだ、という逸話も作中に記されています。ごく普通のはずの男なら誰であっても、ナオミのような美女と共にいると、バカになってしまうところがあるのでは、と思いました……。

 
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ボイスブックス「しゃべる文庫」2

 今日は、ボイスブックス「しゃべる文庫」その2を配信します。画面左下に表示される( ♫ )ボタンをクリックすると、朗読が始まります。ボイスブックスはGoogleやAppleの、無料朗読機能を活かした、耳と目を使って読む、新しい読書ページです。
 
 第2回はアンデルセンの「雪の女王」を公開します。ロボットの声で、お話のすべてを聞くことができます。
 「雪の女王」は小学生が読むための童話で、7つの短編が連なった、連作になっています。おもに「雪の女王」と少年カイと少女ゲルダ、それから粉々にくだけた鏡のことが描きだされる物語です。大人になって朗読を聞いてみても、砕けた鏡による問題がどう解決するのか、少女ゲルダがどうやって失われたものの謎を追ってゆくのかに興味を引かれますし、アンデルセンの心優しい童話の魅力が、伝わってくる作品に思いました。
 
 アンデルセンは最初にこう記します。「さあ、いいですか、お話をはじめますよ。このお話をおしまいまで聞けば、わたしたちは、いまよりも、もっといろいろなことを知ることになります。それは、こういうわけなのですよ。」

縦書き文庫の装画

装画をクリックするか、ここから全文を聴く。 (使い方はこちら) (無料オーディオブックの解説)
(総ページ数/約100頁 ロード時間/約5秒)
 
追記 

※以下は物語の結末を含みます。クリックで表示されます。

 アンデルセンは物悲しい結末を描ききることでも有名なので、最後までハッピーエンドか分からないところも、氏の童話の魅力を形作っているように思いました。カイと少女ゲルダの邂逅の場面が美しくて、終盤の展開がとてもすてきなんです。アンデルセンは終盤にもイエスのことを描き出していて、聖書への思いが深い、作家なんだなあと思いました。

ボイスブックス「しゃべる文庫」1

 今日は、ボイスブックス「しゃべる文庫」その1を配信します。画面左下に表示される( ♫ )ボタンをクリックすると、朗読が始まります。ボイスブックスは、GoogleやAppleの読み上げ機能を活かした、完全無料の新しい読書ページです。
 
 イヤフォンなどで快適に朗読を聴けますし、amazonオーディブルのように、再生ボタンを押すだけで即座に朗読を聴けるんです。さらに自動でどこまでも、読み上げている文章を追尾してくれるように、しんせつな設計を心がけてみました。
 
 第1回は夏目漱石の「草枕」を公開します。人工の声で、お話のすべてを聞くことができます。カナダの芸術家がこれを堪能したという逸話もある……序盤の歴史的な名文だけでも聴いていってもらえると、良いかなあと思います。
 

縦書き文庫の装画

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(総ページ数/約100頁 ロード時間/約5秒)

※以下は雑記です。
YouTubeの本物のプロのナレーターさんによる文学朗読動画にはまったくかなわないものなのですが、無料の自動朗読サイトの中では、かなり上手く作れたのでは、と思っています。僕はこのボイスブックスを、オーディブルの半額セール期間が終わった、すぐあとに作りはじめました。数百回くらい実験と修正を繰り返してみて、つい数日前にようやく完成しました。夜明けごろに24時間営業のレストランで、スマホとイヤフォンをつかって朗読を聴いてみて、これはちゃんと使える、と確信しました。自分がずっと使えるものを自分で作れた、と思いました……。ボイスブックスは少なくとも10作は公開し、最大で数百冊くらい公開できればなあと思います。また次回からは「漢文や古文を、スラスラ読めるクロスリーディング読書」という新しいページを作ってゆきたいと思いますが、これはそう簡単には実現できないと思うので、実装は半年後か数年後になると思います。老子の本をスラスラ読めるように仕組みを作りたいと思うのです……。