双生児 江戸川乱歩

 今日は、江戸川乱歩の「双生児」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
  江戸川乱歩といえばエドガーアランポーの怪奇性からその着想を得てきた作家のはずだと、作家名から予想していたんですけど、今回のはどうもポーの『黒猫』を意識して作品を書いているように思いました。猫が死んで終わりにならない、自分とそっくりな顔の男が死んでから、不思議な怪奇が始まるのでした……。
 終わったように思ったところから、いろいろ始まるのがなんだか迫力があるように思いました。

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細雪(7) 谷崎潤一郎

 今日は、谷崎潤一郎の「細雪」その7を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 このまえから、ちょっと姉妹で豪華なお出かけをしようというところなんです。そこで雪子のフィアンセ候補の井谷さんのことについて雑談しあったりしています。こんかい気になったのは「一番日本趣味なのが雪子、一番西洋趣味なのが妙子で、幸子はちょうどその中間」という服の趣味の話しで、雪子は和服が好きなんです。奥ゆかしいのか、運が偶然わるかったのか、取り残されてしまいそうな、ところなんです。美人で美しく着飾った姉妹が電車に乗る。美女が3人も目の前に座っているので、見知らぬ中学生が顔を真っ赤にしてしまった……。え? どういう感じ? と思ったらもう次回につづく、となってしまいました。気になった方は下記からいっき読みしてください。ぼくはゆっくり読むことにしています。
  

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「細雪」の上中下巻、全巻を読む。(原稿用紙換算1683枚)
谷崎潤一郎『卍』を全文読む。 『陰翳礼賛』を読む。

■登場人物
蒔岡4姉妹 鶴子(長女)・幸子(娘は悦ちゃん)・雪子(きやんちゃん)・妙子(こいさん)

鉛筆のしん 中谷宇吉郎

 今日は、中谷宇吉郎の「鉛筆のしん」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 本屋で発見できなかったけれども、青空文庫を読むようになってから発見した書き手の中で、ぼくはいちばん好きなのは中谷宇吉郎で、この人の随筆はどれを読んでも面白いんです。イギリスやアメリカで物理学の研究をした科学者で、日本人の文化について深く踏み込んだことを、学生にも理解できるように分かりやすく書いているので、読んでいてすんなり入ってくるように思います。
 こんかいは戦争が終わってすぐのところで奇妙な考えかたにおちいっていた青年のことが記されているんですけど、本物の学者や文学者と比較したら、ぼくはどこまで行ってもたぶんこの、トンチンカンなことを考える青年に近いままなんだろうなと思うんですけど、それに対して、どういうように考えてみたら良いか、どういうように教えることにしたら良いかを論考しているのが、今回の随筆です。丁寧な暮らしと作法を重んじる、禅のような考えだなあ、と思いました。
 

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不思議な帽子 豊島与志雄

 今日は、豊島与志雄の「不思議な帽子」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 これはなんだかすてきな童話で、下水道をはいかいする悪魔が奇妙な冒険をする物語でした。現代作品だと悪魔は消滅するもんだと思うんですが、古典や童話では、いつまでたっても倒されないのが特徴だと思います。主人公がどたばた逃げる場面が多く、そこが魅力的に思いました。豊島与志雄は「スミトラ物語」もお薦めです。
 

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ゲーテ詩集(27)

 今日は「ゲーテ詩集」その27を配信します。縦書き表示で読めますよ。
 今回も神話的で雄雄しく豪快な詩なんですが「荘麗な昼の創造者」というこの詩の言葉がゲーテ全体を言い表しているように思いました。
 

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追記  ゲーテが書いて生田春月が訳した「愛人」という言葉は、愛しい人という意味なのか、不倫恋愛の相手なのか……たぶん愛する人という意味なんだろうと思ってwikipediaで言葉の意味を調べ直してみました。近代においては、愛する人、という意味のようです。

僕たちは愛するけれど 小川未明

 今日は、小川未明の「僕たちは愛するけれど」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 小川未明の童話は、小学校の高学年を対象にしたものが多いと思うんですが、今回の童話はもっと幼子むきなのかと思いながら読みました。今回のは代表作とはずいぶん雰囲気が異なる、ネコと子どもたちの物語です。日本でもエジプトでも猫はずっと繁栄してきたわけで、猫の200年間の近現代史を、詳細に学んでみたいと、思うような童話でした。
 

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