ゲーテ詩集(64)

 今日は「ゲーテ詩集」その64を配信します。縦書き表示で読めますよ。
 今回は、闇の世界へ誘おうとする魔王と、それに対峙する父子を描いた詩です。魔物のささやきと訃音とが一体化した、古典的な詩に思いました。
 

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学問のすすめ(9)福沢諭吉

 今日は、福沢諭吉の「学問のすすめ」その9を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 今回は、文明論と技術論をいくつか書いていました。すり鉢だけを使っていた時代から、石臼や風車を使って、小麦粉を大量生産できるようになっていった。古人の遺物や先人の技術によって、現代の文明の根本ができた。
 人の活動には二種類あって、ひとつは個人の働きで、もうひとつは人と人の交際によって生じる活動だ、と福沢諭吉は指摘しています。自然界の働きから人が食料をもらい受ける、99%が自然界による働きで、人は1%だけ動いてこの食材というのを得ている。この食糧獲得だけで終わらずに、人間の交際による働きで、学問や工業や法治を盛んにして、人と人の交際を豊かにする、ということが何千年も続けられてきた。食えるようになったのは先祖の活動の結果なので、そこに安んじて自分の生を停止させてはいけない、という指摘がありました。
 古代から未来に繋がってゆく仕事に加わりたい、という感性は、ほとんどの人にあって、人々はただたんに日銭だけを稼ぎたいわけではない、ということを説いています。ゼニ儲けや戦というところに目を奪われずに、それらの活動の内奥にある、古代から未来につながる文明の進展によってもたらされる、変動を捉えよ、学問せよ、というように書いていました。次回に続きます。
 

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★ 『学問のすすめ』第一編(初編)から第一七編まで全文を通読する

 

模範少年に疑義あり 坂口安吾

 今日は、坂口安吾の「模範少年に疑義あり」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 敗戦寸前の戦時中の軍事の状況を、描いた随筆作品です。日本での空襲がどのようなものだったかをまず記しています。軍隊式の集団生活に適応した少年たちの姿にたいして、戦後すぐの坂口安吾がもの申している、酒飲みの不良少年たちが、焼夷弾の火事を食いとめたという事態を記して、家が残ったのは、消火した青年工員がこれを守ってくれたからだということを書いています。みんな逃げた地域では、火の手がやたらに広がってしまった。戦後2年のところで書いた、安吾の短編です。「東京の不良少年は日頃は規律に服さず生意気で憎たらしくて自分勝手なことをしてゐるが、いざとなると人のために」活躍をする、いっぽうで口だけ達者で危急のときはすぐに逃げ出す男たちにたいしては疑義を呈する、と安吾が書くのでした。巧言令色鮮し仁という、きびしい教えを連想しました……。
  

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自分と詩との関係 高村光太郎

 今日は、高村光太郎の「自分と詩との関係」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 彫刻家で詩人の高村光太郎が、詩作する意味を記している随筆です。彫刻に物語性を持たせることを否定したく、本業の彫刻から、文学性を剥ぎ取ろうとして、詩を書いたというのがなんだか独特で驚く内容でした。硬いものを彫りつづけて、柔らかいものを表現する彫刻という仕事が、文と思索に多分な影響を与えているように思いました。自分の本業の芸術創作が「ほんとに物になるのは」晩期になってからだろうと、高村光太郎は記すのでした。

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森の暗き夜 小川未明

 今日は、小川未明の「森の暗き夜」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
 深い森の中の小さな小屋に住む一人の女が描写されます。5章までは、謎めいた森のことが描かれ、7章からは、森の女の過去が回想とともに描きだされます。暗い森の中になぜ一人で生きているのか。小川未明はこんかい、闇の怪談を描くのでした。
 

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たましいは生きている 小川未明

 今日は、小川未明の「たましいは生きている」を配信します。縦書き表示で、全文読めますよ。
  今回、小川未明は戦時中の家族を描きながら、徒然草や自然界の音の美しさについて記すのでした。「なにより平和を愛し」ている若者に、召集令状が届いて戦死してしまった。遺品となったハーモニカを手に妹は、彼がどのように生きたかを述べるのでした。
   

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