くれなゐの
旅のやど水に
春の夜の
水に飢ゑて森をさまよふ小羊のそのまなざしに似たらずや君
水楼にて
空には七月の太陽、
白い壁と白い
海から
どこかで鋼鉄の板を
船大工の
私の
快い
窓の
ペパミントの
批評
我を
げに買はるべき我ならめ、
かの太陽に
過ぎし日
それに見とれて
疲れたる目を移さんと、
して
そこの
忍ぶとすれど、身じろぎに
赤い
君の心を
じつと
似るか、素直な春の風、
赤い