血ぞもゆるかさむひと夜の夢のやど春を行く人神おとしめな
椿それも梅もさなりき白かりきわが罪問はぬ
その子
賀川豐彦さん
わが心、
高ぶり、
わが心、消えなんばかり
はかなげに
つつましく、
しかも命と身を投げ
人と真理の愛に強き君、
ああ我が賀川
人に答へて
時として
時として皆と
おほかたは
こしかたも
許せ、我が
晩秋の草
野の秋更けて、
打たるものの哀れさよ。
いよいよ赤む
黒き実まじるコスモスの花、
さてはまた雑草のうら
書斎
われ知らず
取り散らす
座を
秋の野の