わかき
ゆるされし朝よそほひのしばらくを君に歌へな山の鶯
ふしませとその
みだれ髪を京の島田にかへし朝ふしてゐませの君ゆりおこす
惜しき頸輪
我もやうやく街に立ち、
物
ああ、
惜しき
歌は
たとひ万年生きばとて
飽くこと知らぬ我なれば、
恋の初めのここちせん。
蝶
短気なやうな
思ひなしかは知らねども、
短気なやうな
欲望
飽かぬ心の
時は短し、身は一つ、
多く取らんは
中に極めて優れしを
今は得んとぞ願ふなる。
されば近きをさし
及ばぬ