肩おちて
とき髪を
正月
正月を、わたしは
大なまけになまけてゐる。
けれど、
決して、決して、おもしろくはない。
わたしはあの
晴れた空に
重苦しく
わたしは
さうでなければ、この
大勢が皆飢ゑねばならぬ。
わたしはいらいらする。
それでゐて
人知れず廻る
なまけぐせの
ああ、わたしは
わたしは毎日
つくねんと原稿
もう、わたしの上に
春の日は
春の鳥は
わたしの
あのじつと涙を
そなたも泣きたかろ、泣きたかろ。
正月は
大きな黒い手
おお、寒い風が吹く。
皆さん、
もう
お
「気を
まだ見えて居ます、
われわれの上に
大きな黒い手。
空に
その指は
じつと「死」を指してゐます。
石で
我我の
けれど、皆さん、
我我は目が覚めてゐます。
今こそはつきりとした心で
見ることが出来ます、
太陽の
また知ることが出来ます、
華やかな朝の近づくことを。
大きな黒い手、
それは
その指は
じつと「死」を指して居ます。
われわれの上に。