ひとつ
ほの見しは奈良のはづれの
M氏に
駆け登つて
丘の下には
もう、
太陽は
登つて
丘の上に顔を出し、
胸を張り、両手を拡げて、
「兄弟よ」と呼ばはる時、
さつと
そして
陰険な
次の人も、また次の人も、
みんな丘の上で同じ様に倒れる。
丘の下には
眠つてゐる人ばかりで無い、
目を
丘に登る予言者と
その予言者を殺す反逆者とが現れる。
もう、
太陽は