蟻の歌
(少年雑誌のために)
黒い
お前さん達の行列を見ると、
8《はち》、8《はち》、8《はち》、8《はち》、
8《はち》、8《はち》、8《はち》、8《はち》……
幾万と並んだ
8《はち》の字の生きた鎖が動く。
そんなに並んで
運動会か、
二千メエトル競走か、
それとも遠いブラジルへ
移住して
なんと
全身を太陽に
疲れもせず、
さつさ、さつさと進んで
お前さん達はみんな
8《はち》、8《はち》、8《はち》、8《はち》、
8《はち》、8《はち》、8《はち》、8《はち》………