男
男こそ慰めはあれ、
おほぎみの
みいくさに
腹
男こそ慰めはあれ、
夢
わが見るは人の身なれば、
死の夢を、
青ざめし月のごとくに。
また見るは、女にしあれば
消し
男の胸
一尺に満たぬ短き、
するどさを我は思ひぬ。
あるときは
三角の
われ
いと憎き男の胸に
たらたらと
指にさへ散るべき、
血を思ひ、
こころよく身さへ
その時か、にくき男の
しかは
その胸に、
夢に
男はた、いとしとばかり
その胸に
眠ること
その胸を
たはぶれに