アウギユストの一撃
おまへのために書いて置く、
おまへが
おまへの母の
それはおまへの命の
純粋な征服の力が
怒りの
おまへは
そして
けれど母は驚いた、
またしみじみと
おまへは、
清く
また思ひ切り人と自然を愛することが出来る、
(征服の中枢は愛である、)
また疑惑と、苦痛と、死と、
圧制と、
それだ、その純粋な一撃だ、
それがおまへの生涯の全部だ。
わたしはおまへの
鋭い一撃の痛さの
かう
そして同時に、おまへと共通の力が
母自身にも
わたしはおまへの打つた
打たない
おまへは
そして
けれど、おまへが大人になつて、
思想する時にも、働く時にも、
恋する時にも、戦ふ時にも、
これを取り出してお読み。
おまへのために書いて置く、
おまへが
おまへの母の
おまへは母の
母と
おまへの成人するにつれて
おまへの叡智が思ひ出すであらう。
ミケル・アンゼロやロダンのしたことも、
ナポレオンやパスツウルのしたことも、
それだ、その純粋な一撃だ、
その
(一九一四年十一月二十日)