日曜の朝飯
さあ、
(顔を洗うた親子
みんなが二つのちやぶ台を囲みませう、
みんなが洗ひ立ての白い
独り赤さんのアウギユストだけは
おとなしく母さんの
お早う、
お早う、
それ、アウギユストもお辞儀をしますよ、お早う、
三合の
珍しい青
うづら豆、
それから
みんな好きな物を勝手におあがり、
ゆつくりとおあがり、
たくさんにおあがり。
朝の御飯は
それは
三度が三度、
父さんや母さんは働く
子供のあなた達は、よく遊び、
よく大きくなり、よく歌ひ、
よく学校へ
よく物を知るやうに食べる。
ゆつくりおあがり、
たくさんにおあがり。
せめて日曜の朝だけは
父さんや母さんも人並に
ゆつくりみんなと食べませう。
お茶を飲んだら元気よく
日曜学校へお
みんなでお
さあ、
駆け出しながら
いいえ、いいえ、現代の
生活と芸術に、
どうして肉ばかりでゐられよう、
単純な、
そしてヒステリツクな、
肉ばかりでゐられよう。
五感が
いや、
理性と、本能と、
真と、夢と、徳とが手を
すべてが細かに
すべてが
すべてが急に
芸も、思想も、戦争も、
国も、個人も、宗教も、
恋も、政治も、労働も、
すべてが幾何学的に
神秘な
ほんに、じつとしてはゐられぬ、
わたしも全身を投げ出して、
踊ろ、踊ろ。
踊つて
白と赤との