春はただ盃にこそ
さはいへど君が
旅行者
霧の
どの
まだ
たまたま赤んぼの
大人は皆たわいもない夢に
突然、入港の号砲を
わたし達は
さうして時計を見ると、今、
陸の諸国でもう
わたし達はまだホテルが
まだ兄弟の
世界を一つの公園と見てゐる。
さうして、自由に航海しながら、
なつかしい生れ故郷の
島の人間は奇怪な侵入者、
不思議な
わたし達は彼等を
彼等を
よその街でするやうに、
飛行機と
彼等と
何かためらふ
わが
な言ひそ、死をば避けましと。
正しきに
戦へ、戦へ、みづからの
しあはせのため、悔ゆるなく、
恨むことなく、勇みあれ。
飽くこと知らぬ口にこそ
世の苦しみも甘からめ。
わがたましひよ、立ち上がり、
真実へ
わが
一つの
一つの
一つの
われは
紫の
甘き花の
柔かきそよ風、
われは
されど今は
かの高き
あはれ
わが願ふは
夢にあらず、
よしや、足に血は流るとも、
一歩一歩、真実へ近づかん。
森の大樹
ああ森の巨人、
千年の
わたしはそなたの前に
そなたはダビデ王のやうに
勇ましい
地上の
また、そなたはアトラス王が
世界を背中に負つてゐるやうに、
かの青空と太陽とを
両手で支へようとするのか。
そしてまた、そなたは
どうやら、心の奥で、
常に悩み、
常にじつと忍んでゐる。
それがわたしに
そなたの
休む
休む
さう思つてそなたを仰ぐと、
そなたの
全世界の苦痛の重さを
永遠の中に立つてゐるやうに見える。
そなたの
勝利の歌を揚げ、
また
そなたの目は日光の前に赤く笑つてゐる。
千年の
どんなにそなたに
元気づけられることぞ。
わたしはそなたの
そなたの幹を
ああ、願はくは、死後にも、
わたしはそなたの
そなたの清らかな
隠れた
更にわたしの地下の
飽くこと知らぬ愛情を続けたい。
なつかしい
もう、そなたは森の中に居ない、
常にわたしの