我歌
わが歌の短ければ、
言葉を省くと人思へり。
わが歌に省くべきもの無し、
また
わが心は
すいつちよ
すいつちよよ、すいつちよよ、
その声に青き
すいつちよよ、なぜに声をば途切らすぞ、
すいつちよよ、すいつちよよ。
油蝉
あぶら
アルボオス
いつの世もざらにある芸術の批評なり。
雨の夜
夏の
わが
柱みな草の
それを伝ふ雨漏りの水は蛇の
寝汗の
青き
肩なる髪は
このなかに青白き