我前に梅の花
わが前に梅の花、
ルイ
上には
目も
わが前に梅の花、
心は今、
ほれぼれと、
わが前に梅の花、
心は更に、
空想の中なる、
大理石の
片手を掛けたり。
紅梅
おお、ひと枝の
花屋の荷のうへの
紅梅の花、
ポウブルな母と娘が
つぎ
冬の
うつむいて言葉すくなく、
わづかな
青ざめた指とを用ひて、
いぢらしい花よ、
涙と人工との
羽二重の
わたしは悲しい程そなたを好く。
なぜと
そなたの中に私がある、
私の中にそなたがある。
そなたと私とは
あの