灰色の一路
ああ我等は貧し。
貧しきは
身に
隠れし罪ある人の
また遠く
常に
常に
常に
また、貧しきは
常に身を
常に力を売り、
常に他人と物の
常に
常に
常に
常に疲れ、
常に死に隣りし、
常に
常に不眠と
常にさもしき欲と、
常に
常に涙とを繰返す。
ああ我等、
恐らくは
死の時ならでは……
されど我等は
この灰色の
厭な日
こんな日がある。
わたしは
地上に置かれてあるばかり、
なんだか
なんだか動いてみたいと感じながら、
鳥の居ない
わたしは
あの希望はどうした、
あの
手持
人は
また
浮世ばなれがしたとも
口の
衰へたとも伝へよう。
それではわたしの気が済まぬ。