破戒(11〜最終章) 島崎藤村

.

 
   第弐拾章
 
       (一)
 
 せめて彼の先輩だけに自分のことを話さう、と不図ふと、丑松が思ひ着いたのは、其橋の上である。
あゝ、それが最後の別離おわかれだ。』
 とまた自分で自分を憐むやうに叫んだ。
 斯ういふ思想かんがへを抱いて、やが以前もと来た道の方へ引返して行つた頃は、うるふ六日ばかりの夕月が黄昏たそがれの空に懸つた。尤も、丑松は直に其足で蓮太郎の宿屋へ尋ねて行かうとはしなかつた。間も無く演説会の始まることを承知して居た。左様だ、其の済むまで待つより外は無いと考へた。
 上の渡し近くに在る一軒の饂飩屋うどんやは別に気の置けるやうな人も来ないところ。丁度其前を通りかゝると、軒をれる夕餐ゆふげの煙に交つて、何かうまさうな物のにほひがうちの外迄も満ちあふれて居た。見ればの火も赤々と燃え上る。思はず丑松は立留つた。其時は最早もうひど饑渇ひもじさを感じて居たので、わざ/\蓮華寺迄帰るといふ気は無かつた。ついと軒を潜つて入ると、炉辺ろばたには四五人の船頭、まだ他に飲食のみくひして居る橇曳そりひきらしい男もあつた。時を待つ丑松の身に取つては、飲みたく無い迄も酒をあつらへる必要があつたので、ほんの申訳ばかりにお調子一本、饂飩はかけにしてごく熱いところを、う注文したのが軈て眼前めのまへに並んだ。丑松はやたらに激昂してふるへたり、どんぶりにある饂飩のにほひを嗅いだりして、黙つてひと談話はなしを聞き乍ら食つた。
 零落――丑松は今その前に面と向つて立つたのである。船頭や、橇曳そりひきや、まあ下等な労働者の口から出る言葉と溜息とは、始めて其意味が染々しみ/″\胸にこたへるやうな気がした。実際丑松の今の心地こゝろもちは、今日あつて明日を知らない其日暮しの人々と異なるところが無かつたからで。炉の火は好く燃えた。人々は飲んだり食つたりして笑つた。丑松もた一緒に成つて寂しさうに笑つたのである。
 うして待つて居る間が実に堪へがたい程の長さであつた。時は遅く移り過ぎた。そこに居た橇曳が出て行つて了ふと、交替いれかはりに他の男が入つて来る。聞くとも無しに其話を聞くと、高柳一派の運動は非常なもので、壮士に掴ませる金ばかりでもちつとやそつとでは有るまいとのこと。何屋とかを借りて、事務所に宛てゝ、料理番は詰切つめきり、酒は飲放題のみはうだい、帰つて来る人、出て行く人――其混雑は一通りで無いと言ふ。それにしても、今夜の演説会が奈何どんなに町の人々を動すであらうか、今頃はあの先輩の男らしい音声が法福寺の壁に響き渡るであらうか、と斯う想像して、会も終に近くかと思はれる頃、丑松は飲食のみくひしたものゝ外に幾干いくらかの茶代を置いての饂飩屋を出た。
 月は空にあつた。今迄黄ばんだ洋燈ランプの光の内に居て、急にうちの外へ飛出して見ると、何となく勝手の違つたやうな心地がする。薄く弱い月の光は家々の屋根を伝つて、往来の雪の上に落ちて居た。軒廂のきびさしの影も地にあつた。夜のもやは煙のやうに町々を籠めて、すべて遠く奥深く物寂しく見えたのである。青白い闇――といふことが言へるものなら、其は斯ういふ月夜の光景ありさまであらう。言ふに言はれぬ恐怖おそれは丑松の胸に這ひ上つて来た。
 時とすると、背後うしろの方からやつて来るものが有つた。是方こちら徐々そろ/\歩けば先方さきも徐々歩き、是方が急げば先方も急いでいて来る。振返つて見よう/\とは思ひ乍らも、奈何どうしても其をることが出来ない。あ、誰か自分をつかまへに来た。斯う考へると、何時の間にか自分の背後うしろへ忍び寄つて、突然だしぬけに襲ひかゝりでも為るやうな気がした。とある町の角のところ、ぱつたり其足音が聞えなくなつた時は、始めて丑松も我に帰つて、ホツと安心の溜息をくのであつた。
 前の方からも、また。あゝ月明りのおぼつかなさ。其光には何程どれほどの物のかたちが見えると言つたら好からう。其陰には何程の色が潜んで居ると言つたら好からう。煙るやうな夜の空気を浴び乍ら、次第に是方こちらへやつて来る人影を認めた時は、丑松はもう身をすくめて、危険のちかづいたことを思はずには居られなかつたのである。一寸是方を透して視て、軈て影は通過ぎた。
 それは割合に気候のゆるんだ晩で、打てば響くかと疑はれるやうな寒夜の趣とは全く別の心地がする。天は遠く濁つて、低いところに集る雲の群ばかりやゝ仄白ほのじろく、星は隠れて見えない中にも唯一つ姿をあらはしたのがあつた。往来に添ふ家々はもう戸を閉めた。ところ/″\灯は窓かられて居た。何の音とも判らない夜の響にすら胸を踊らせ乍ら、丑松は※(「門<貝」、第4水準2-91-57)しんとした町を通つたのである。
 
       (二)
 
 丁度演説会が終つたところだ。聴衆の群は雪を踏んでぞろ/\帰つて来る。思ひ/\のことを言ふ人々に近いて、其となく会の模様を聞いて見ると、いづれも激昂したり、憤慨したりして、一人として高柳をのゝしらないものは無い。あるものは斯の飯山から彼様あんな人物を放逐してしまへと言ふし、あるものは市村弁護士に投票しろと呼ぶし、あるものは又、世にある多くの政事家に対して激烈な絶望をもらし乍ら歩くのであつた。
 月明りに立留つて話す人々も有る。其一群ひとむれに言はせると、蓮太郎の演説はあまり上手の側では無いが、然し妙に人を※(「女+無」、第4水準2-5-80)ひきつける力が有つて、言ふことは一々聴衆の肺腑を貫いた。高柳派の壮士、六七人、しきりに妨害を試みようとしたが、しまひには其もしづまつて、水を打つたやうに成つた。悲壮な熱情と深刻な思想とは蓮太郎の演説を通しての著しい特色であつた。時とすると其が病的にも聞えた。最後に蓮太郎は、不真面目な政事家が社会をあやまり人道を侮辱する実例として、烈しく高柳の急所をついた。高柳の秘密――六左衛門との関係――すべて其卑しい動機から出た結婚の真相が残るところなく発表された。
 また他の一群に言はせると、其演説をして居る間、蓮太郎は幾度か血を吐いた。終つて演壇を下りる頃には、手に持つた※(「巾+白」、第4水準2-8-83)ハンケチが紅く染つたとのことである。
 兎に角、蓮太郎の演説は深い感動を町の人々に伝へたらしい。丑松は先輩の大胆な、とは言へ男性をとこらしい行動やりかたに驚いて、何となく不安な思を抱かずには居られなかつたのである。それにしても最早もう宿屋の方に帰つて居る時刻。行つてはう。斯う考へて、夢のやうに歩いた。ぶらりと扇屋の表に立つて、軒行燈の影に身を寄せ乍ら、屋内なかの様子をのぞいて見ると、何か斯う取込んだことでも有るかのやうに人々が出たり入つたりして居る。亭主であらう、五十ばかりの男、周章あわたゞしさうに草履を突掛け乍ら、提灯ちやうちん携げて出て行かうとするのであつた。
 呼留めて、蓮太郎のことを尋ねて見て、其時丑松は亭主の口から意外な報知しらせを聞取つた。今々法福寺の門前で先輩が人の為に襲はれたといふことを聞取つた。真実ほんとか、虚言うそか――もし其が事実だとすれば、無論高柳の復讐ふくしうに相違ない。まあ、丑松は半信半疑。何を考へるといふ暇も無く、たゞ/\胸を騒がせ乍ら、亭主の後にいて法福寺の方へと急いだのである。
 あゝ、丑松が駈付けた時は、もう間に合はなかつた。丑松ばかりでは無い、弁護士ですら間に合はなかつたと言ふ。聞いて見ると、蓮太郎は一歩ひとあし先へ帰ると言つて外套ぐわいたうを着て出て行く、弁護士は残つて後仕末をて居たとやら。傷といふは石か何かで烈しく撃たれたもの。たゞさへ病弱な身、まして疲れた後――思ふに、何の抵抗てむかひも出来なかつたらしい。血は雪の上を流れて居た。
 
       (三)
 
 かく検屍けんしの済むまでは、といふので、蓮太郎の身体は外套でおほふたまゝ、手を着けずに置いてあつた。思はず丑松はひざまづいて、先輩の耳の側へ口を寄せた。まだそれでも通じるかと声を掛けて見る。
『先生――私です、瀬川です。』
 何と言つて呼んで見ても、最早聞える気色けしきは無かつたのである。
 月の光は青白く落ちて、一層凄愴せいさうとした死の思を添へるのであつた。人々は同じやうに冷い光と夜気とを浴び乍ら、巡査や医者の来るのを待佗まちわびて居た。あるものは影のやうにうづくまつて居た。あるものは並んで話し/\歩いて居た。弁護士は悄然しよんぼり首を垂れて、腕組みして、物も言はずに突立つて居た。
 軈て町の役人が来る、巡査が来る、医者が来る、間も無く死体の検査が始つた。提灯の光に照された先輩の死顔は、と見ると、頬の骨たかく、鼻尖り、堅く結んだ口唇は血の色も無く変りはてた。男らしい威厳を帯びた其容貌おもばせのうちには、何処となく暗い苦痛の影もあつて、壮烈な最後の光景ありさま可傷いたましく想像させる。見る人は皆な心を動された。万事は侠気をとこぎのある扇屋の亭主の計らひで、検屍が済む、役人達が帰つて行く、一先づ死体は宿屋の方へ運ばれることに成つた。戸板の上へ載せる為に、弁護士は足の方を持つ、丑松は頭の方へ廻つて、両手を深く先輩の脇の下へ差入れた。あゝ、蓮太郎の身体は最早冷かつた。奈何どんなに丑松は名残惜しいやうな気に成つて、あをざめた先輩の頬へ自分の頬を押宛てゝ、『先生、先生。』と呼んで見たらう。其時亭主は傍へ寄つて、だらりと垂れた蓮太郎の手を胸の上に組合せてやつた。斯うして戸板に載せて、其上から外套を懸けて、扇屋を指して出掛けた頃は、月も落ちかゝつて居た。人々は提灯の光に夜道を照し乍ら歩いた。丑松は亦たさく/\と音のする雪を踏んで、先輩の一生を考へ乍らいて行つた。思当ることが無いでも無い。あの根村の宿屋で一緒に夕飯ゆふめしを食つた時、頻に先輩は高柳の心をいやし[#「いやしで」はママ]、『是程新平民といふものを侮辱した話は無からう』と憤つたことを思出した。あの上田の停車場ステーションへ行く途中、丁度橋を渡つた時にも、『どうしても彼様あんな男に勝たせたく無い、何卒どうかしての選挙は市村君のものにして遣りたい』と言つたことを思出した。『いくら吾儕われ/\が無智な卑賤いやしいものだからと言つて、踏付けられるにも程が有る』と言つたことを思出した。『高柳の話なぞを聞かなければ格別、聞いて、知つて、黙つて帰るといふことは、新平民として余り意気地いくぢが無さ過ぎるからねえ』と言つたことを思出した。それからの細君が一緒に東京へ帰つて呉れと言出した時に、先輩は叱つたり※(「厂+萬」、第3水準1-14-84)はげましたりして、丁度生木なまきくやうに送り返したことを思出した。彼是かれこれを思合せて考へると――確かに先輩は人の知らない覚期かくごを懐にして、の飯山へ来たらしいのである。
 斯ういふことゝ知つたら、もうすこし早く自分が同じ新平民の一人であると打明けて話したものを。あるひは其を為たら、自分の心情こゝろもちが先輩の胸にも深く通じたらうものを。
 後悔は何のやくにも立たなかつた。丑松は恥ぢたり悲んだりした。あゝ、数時間前には弁護士と一緒にはなし乍ら扇屋を出た蓮太郎、今は戸板に載せられて其同じ門を潜るのである。不取敢とりあへず、東京に居る細君のところへ、と丑松は引受けて、電報を打つ為に郵便局の方へ出掛けることにした。夜は深かつた。往来を通る人の影も無かつた。是非打たう。局員が寝て居たら、たゝき起しても打たう。それにしてもこの電報を受取る時の細君の心地こゝろもちは。と想像して、さあ何と文句を書いてやつていゝか解らない位であつた。暗くさみしい四辻の角のところへ出ると、頻に遠くの方で犬のほえる声が聞える。其時はもう自分で自分をおさへることが出来なかつた。堪へ難い悲傷かなしみの涙は一時に流れて来た。丑松は声を放つて、歩き乍ら慟哭どうこくした。
 
       (四)
 
 涙はかへつて枯れしをれた丑松の胸を湿うるほした。電報を打つて帰る道すがら、丑松は蓮太郎の精神を思ひやつて、其を自分の身に引比べて見た。流石さすがに先輩の生涯しやうがいは男らしい生涯であつた。新平民らしい生涯であつた。有のまゝに素性を公言して歩いても、それで人にも用ゐられ、よろづ許されて居た。『我は穢多を恥とせず。』――何といふまあさかんな思想かんがへだらう。其に比べると自分の今の生涯は――
 其時に成つて、始めて丑松も気がついたのである。自分は其を隠蔽かくさう隠蔽さうとして、持つて生れた自然の性質を銷磨すりへらして居たのだ。其為に一時いつときも自分を忘れることが出来なかつたのだ。思へば今迄の生涯は虚偽いつはりの生涯であつた。自分で自分をあざむいて居た。あゝ――何を思ひ、何を煩ふ。『我は穢多なり』と男らしく社会に告白するが好いではないか。斯う蓮太郎の死が丑松に教へたのである。
 あか泣腫なきはらした顔を提げて、やがて扇屋へ帰つて見ると、奥の座敷には種々さま/″\な人が集つて後の事を語り合つて居た。座敷の床の間へ寄せ、北を枕にして、蓮太郎の死体の上には旅行用の茶色の膝懸ひざかけをかけ、顔は白い※(「巾+白」、第4水準2-8-83)ハンケチおほふてあつた。亭主の計らひと見えて、其前に小机を置き、土器かはらけたぐひも新しいのが載せてある。線香の煙に交る室内の夜の空気の中に、蝋燭らふそくとぼるのを見るも悲しかつた。
 警察署へ行つた弁護士も帰つて来て、蓮太郎のことを丑松に話した。上田の停車場ステーションで別れてから以来このかた小諸こもろ、岩村田、志賀、野沢、臼田、其他到るところに蓮太郎がくはしい社会研究を発表したこと、それから長野へ行き斯の飯山へ来る迄の元気の熾盛さかんであつたことなぞを話した。『実に我輩も意外だつたね。』と弁護士は思出したやうに、『一緒に斯処こゝうちを出て法福寺へ行く迄も、彼様あんな烈しいことをらうとは夢にも思はなかつた。毎時いつも演説の前には内容なかみの話が出て、斯様かう言ふ積りだとか、彼様あゝ話す積りだとか、く飯をやり乍ら其を我輩に聞かせたものさ。ところが、君、今夜に限つては其様そんな話が出なかつたからねえ。』と言つて、嘆息して、『あゝ、不親切な男だと、君始め――まあ奈何どんな人でも、我輩のことを左様思ふだらう。思はれても仕方無い。全く我輩が不親切だつた。猪子君が何と言はうと、細君と一緒に東京へ返しさへすれば斯様こんなことは無かつた。御承知の通り、猪子君も彼様あゝいふ弱い身体だから、始め一緒に信州を歩くと言出した時に、くらゐ我輩が止めたか知れない。其時猪子君の言ふには、「僕は僕だけの量見があつて行くのだから、決して止めて呉れ給ふな。君は僕を使役つかふと見てもよし、僕はまた君から助けられると見られてもいゝ――かく、君は君で働き、僕は僕で働くのだ。」斯ういふものだから、其程熱心に成つて居るものを強ひてし給へとも言はれんし、折角の厚意を無にしたくないと思つて、それで一緒に歩いたやうな訳さ。今になつて見ると、あゝ、あの細君に合せる顔が無い。「奥様おくさん、其様に御心配なく、猪子君は確かに御預りしましたから」なんて――まあ我輩は奈何どうして御詑おわびをしていゝか解らん。』
 斯う言つて、しをれて、肥大な弁護士は洋服のまゝでかしこまつて居た。其時は最早もうこの扇屋に泊る旅人も皆な寝て了つて、たゞさへ気の遠くなるやうな冬の夜が一層ひとしほの寂しさを増して来た。日頃新平民と言へば、直に顔をしかめるやうな手合にすら、蓮太郎ばかりは痛み惜まれたので、殊に其悲惨な最後が深い同情の念を起させた。『警察だつても黙つて置くもんぢや無い。見給へ、きつと最早もう高柳の方へ手が廻つて居るから。』と人々は互に言合ふのであつた。
 見れば見るほど、聞けば聞くほど、丑松は死んだ先輩に手を引かれて、新しい世界の方へ連れて行かれるやうな心地がした。告白――それは同じ新平民の先輩にすら躊躇ちうちよしたことで、まして社会の人に自分の素性を暴露さらけださうなぞとは、今日迄こんにちまで思ひもよらなかつた思想かんがへなのである。急に丑松は新しい勇気をつかんだ。どうせ最早今迄の自分は死んだものだ。恋も捨てた、名も捨てた――あゝ、多くの青年が寝食を忘れる程にあこがれて居る現世の歓楽、それも穢多の身には何の用が有らう。一新平民――先輩が其だ――自分も亦た其で沢山だ。斯う考へると同時に、熱い涙は若々しい頬を伝つて絶間とめども無く流れ落ちる。実にそれは自分で自分を憐むといふ心から出た生命いのちの汗であつたのである。
 いよ/\明日は、学校へ行つて告白うちあけよう。教員仲間にも、生徒にも、話さう。左様だ、其を為るにしても、後々までの笑草なぞには成らないやうに。成るべくひとに迷惑を掛けないやうに。斯う決心して、生徒に言つて聞かせる言葉、進退伺に書いて出す文句、其他種々いろ/\なことまでも想像して、一夜を人々と一緒に蓮太郎の遺骸なきがらの前で過したのであつた。彼是かれこれするうちに、鶏が鳴いた。丑松は新しい暁の近いたことを知つた。
 
 

Pages 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13