才事記

気の思想

中国における自然観と人間観の展開

小野沢精一・福永光司・山井湧編

東京大学出版会 1978

編集:門倉弘
装幀:未詳

 








 

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 3稿姿

 
 
 
  

気(生命エネルギー、大気など)のパターンを示す図(『道蔵』より)
『イメージの博物誌9 タオ ―悠久中国の生と造形』(平凡社 1982)より

 
 
 
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 西調

宇宙図(『天皇至道太清玉册』より)
大いなる極(太極)は陽と陰の積極-消極の二元性を産出し、
陽と陰の永続的な相互作用がこんどは五つの元素(五行)を生み、
あらゆる事象はこの五つの元素から生ずる。
この変化は、卦(三本線)によって表される。

 
 
 
 
  

 
 
 
 
 
 調
 
  

 
 

 
 
 使 

「太極図」と「太極順逆図」
中野美代子『西遊記の秘密―タオと煉丹術のシンボリズム』より

 
 
 
 
  

 
 

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東京大学出版会
『気の思想 ―中国における自然観と人間観の展開』
編者:小野沢精一・福永光司・山井湧

1978年3月31日 発行
発行者:加藤一郎
発行所:財団法人 東京大学出版会
装幀:未詳

【目次情報】

  序

第一部 原初的生命観と気の概念の成立 ―殷周から後漢まで
  総論 戸川芳郎
  第一章 甲骨文・金文に見える気 前川捷三
  第二章 戦国諸子における気
      第一節 斉魯の学における気の概念 ―『孟子』と『管子』 小野沢精一
      第二節 『荀子』と『呂氏春秋』における気 澤田多喜男
      第三節 易伝における陰陽と剛柔 今井宇三郎
  第三章 秦漢期の気の思想
      第一節 道家の気論と『淮南子』の気 福永光司
      第二節 兵家・黄老思想における気の役割 細川一敏
      第三節 董仲舒における気の思想 関口順
  第四章 後漢期における気論
      第一節 後漢を迎える時期の元気 戸川芳郎
      第二節 訓詁にあらわれた気の資料  戸川芳郎

第二部 儒道仏三教交渉における気の概念 ―魏晋から五代まで
  総論 福永光司
  第一章 魏晋南北朝の気の概念
      第一節 儒家思想における気と仏教 蜂屋邦夫
      第二節 道家・道教における気 麦谷邦夫
      第三節 医書に見える気論 ―中国伝統医学における病気観 加納喜光
  第二章 隋唐・五代の気の概念
      第一節 儒道仏三教における気 福井文雅
      第二節 儒・道の気と仏教 ―宗密における気 鎌田茂雄

第三部 理気哲学における気の概念 ―北宋から清代まで
  総論 山井湧
  第一章 道学の形成と気
      第一節 易学の新展開 今井宇三郎
      第二節 邵雍と張載における気の思想 大島晃
      第三節 程顥と程颐における気の概念 土田健次郎
  第二章 朱熹の思想における気 ―理気哲学の完成 山井湧
  第三章 明代の哲学における気 ―王守仁と左派王学 上田弘毅
  第四章 清代の思想における気の概念
      第一節 戴震の思想における気 ―気の哲学の完成 山井湧
      第二節 桐城派における気 ―詩文論を中心として 三石善吉

第四部 近代革新思想における気の概念 ―清末から五四まで
  総論 丸山松幸
  第一章 洋務・変法思想と道器論 丸山松幸
  第二章 変法運動期における気 有田和夫

附論 西洋文献における「気」の訳語 福井文雅
跋 山井湧
人名索引
書名索引
事項・用語索引