秋葉原でオフ会などを開催している「『おたく』専門ソーシャルマッチングサービス『おたくま』」(運営=シー・エス・ティー・エンターテインメント)は1月11日、「日本全国おたく統計データ2010年度版」を発表した。集計期間は昨年1月1日~12月31日。
2009年8月版おたく統計データ
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2010年度版﹁日本おたく人口統計データ﹂よると、上位は1位=東京都、2位=神奈川県、3位=埼玉県。昨年度版から1年、上位で動きがあったのは3位の埼玉で、前年は8.0%の大阪に0.3%差の7.7%で4位という結果だったが、今年度の大阪は前年の8.0%と同一で変動がなかったが、埼玉が0.6%増え8.3%で3位に上昇した。このほか、北海道︵-0.6%︶・東京︵-0.5%︶・福岡︵-0.3%︶・京都︵-0.2%︶・宮城︵-0.1%︶・広島︵-0.1%︶など﹁主要都市﹂が目だって減少傾向だったのに対し、逆に減少した都市の周辺の埼玉︵0.6%︶・千葉︵0.4%︶・兵庫︵0.3%︶・栃木︵0.2%︶・滋賀︵0.3%︶などが増加傾向に。
今回の増減原因について同社は﹁大都市を抱える東京などが現象傾向なのに対し、近県が増加傾向になっていることから通勤しやすく家賃の比較的安い近県に人気が高まっているものと見られ、不況の影響でUターンなどによる人口移動が発生しているとは考え難い﹂と分析している。
さらに、太平洋ベルト地帯と山間部を中心とした地域に細かい人口増減があったのに対し、日本海側沿岸にのびる一帯は前回とほぼ変化をみせず。日本海側端の鳥取・島根は前回同様﹁おたくの少ない県﹂1位・2位を獲得した。
﹁おたく定番﹂ランキングでは、1位=ニコニコ動画、2位=東方Project、3位=ガンダムの順でランクイン。﹁ニコニコ動画﹂は、前回10位圏外だったが、2010年度版では大きく支持数を増やし1位に。﹁昨年末、ニコニコ動画がこれまでの赤字運営を払拭し、黒字化を発表したことにも裏付けされるよう、公式生放送の増加やオフラインイベントの開催などさまざまな活動を通じてその人気を不動のものにしたことが伺える﹂︵同社︶と上位ランクインについてコメントしている。
両ランキング3位以下は﹁おたくま﹂で確認することができる。
※集計方法について
﹁日本おたく人口統計データ﹂=集計データ抽出時点の総会員数20,400名の中から2010年1月1日から12月31日の期間15回以上のログイン実績があった会員データのみを抽出して集計。
﹁おたく定番﹂ランキング=サイト特性の﹁マッチングシステム﹂を稼動させるため、会員のもつ﹁おたく趣味﹂をフリーワードで登録する仕組みとなっている﹁おたくま﹂。今回は2010年1月1日から12月31日の期間に新たにマッチングシステムに登録もしくは変更が記録されている商品名、作品名、人物名など固有名称17,065ワードを対象に集計。