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こゆきさんは、経済の完全な素人さんでございまして、彼女との会話を通じ、視聴者の皆様に﹁言語﹂﹁定義﹂について慣れて頂くという形で番組は進行します。
三橋TVの原点に帰った形ですね。
今回は、大本の純資産と純負債。
誰かがおカネを貸した時︵資産増︶、誰かがおカネを借りています︵負債増︶。
もっとも、バランスシートを見ると、三橋TVの例を取ると、 三橋のバランスシート 借方 貸方 現金1000円 - こゆきさんのバランスシート 借方 貸方 - - ここからわたくしがこゆきさんに現金1000円貸し、こゆきさんがそれでラーメンを食べた。となると、両者のバランスシートは、 三橋のバランスシート 借方 貸方 貸付金1000円 - こゆきさんのバランスシート 借方 貸方 - 借入金1000円 となり、こゆきさんが﹁1000円の純負債﹂、三橋が﹁1000円の純資産﹂になります。わたくしの純資産額とこゆきさんの純負債額は、必ずイコールになる。
誰かの資産は、誰かの負債。誰かの純資産は、誰かの純負債。これは、地球上で生きている限り、誰にも逃れられない原則です。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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ちなみに、ここでいう﹁純負債﹂とは、貨幣の話であり、例えば企業の財務諸表におけるバランスシートでは、借方に固定資産が計上されるため、全体で純負債状態にはまずなりません。
あくまで、貨幣に限定したのが、図です。
我々家計の純資産は、企業、海外、そして政府の純負債により成立しているのです。この状況で、政府が純負債を削る、すなわち、 ﹁税金を多く徴収し、支出を減らす﹂ 場合、確かに政府の純負債は減る。反対側で、我々の純資産が確実に減ります。というか、同額、減ります。
当たり前でしょ。政府からの貨幣供給が皆無で、徴税だけされた場合、銀行預金が減るだけです。マクロ的には、純資産が減少する。
﹁そんなこと、やりたいの!?﹂ と、特に緊縮派の政治家、評論家たちに言いたい。お前ら、マゾなの?
もちろん、彼らはマゾなのではなく、無知なだけです。緊縮財政で政府の国債残高を減らすと、確かに政府の債務超過︵純負債︶は減る。その分、国民︵家計︶の純資産が減っているわけですよ。
そんな当たり前のことすら、九割以上の政治家は理解していないでしょう。
理由は、何度か語ってきましたが、人間は基本的に﹁カウンターパート︵取引相手︶﹂を想像できないためです。自分が貨幣を借りた場合、誰かが貸している。自分の純資産が増えた場合、誰かの純負債が増えている。
﹁相手﹂を想像することで、財務省の﹁政府の負債︵※国の借金︶﹂﹁政府の債務超過︵純負債︶﹂のみをクローズアップする手法には騙されない。特に、一度、 ﹁国の借金で破綻する﹂ といった嘘情報が脳内にインプットされてしまうと、﹁いや、誰かの借金は、誰かの資産だろ・・・﹂といったカウンターパートを考えさせるレトリックに対し、むしろ反発することになります。
こゆきさんは、幸いなことに特定の固定観念はない。となると、どうなるのだろうか、というチャレンジが昨日から始まりました。
ご期待ください。
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