僕の帽子のお話
著者:有島 武郎 読み手:塚田 悦子 時間:26分1秒
﹁僕の帽子はおとうさんが東京から買って来て下さったのです。ねだんは二円八十銭で、かっこうもいいし、らしゃも上等です。おとうさんが大切にしなければいけないと仰有いました。僕もその帽子が好きだから大切にしています。夜は寝る時にも手に持って寝ます﹂
綴り方の時にこういう作文を出したら、先生が皆んなにそれを読んで聞かせて、﹁寝る時にも手に持って寝ます。寝る時にも手に持って寝ます﹂と二度そのところを繰返してわはははとお笑いになりました・・・