服が借り放題できるファッションアプリ﹁メチャカリ﹂について取材しました。
![](https://appmarketinglabo.net/wp-content/uploads/2017/06/mechakari_photo.jpg)
※株式会社ストライプインターナショナル メチャカリ部 部長 澤田昌紀さん![](https://appmarketinglabo.net/wp-content/uploads/2017/06/mechakari_app.png)
※月額5,800円で服が借り放題︵主に自社ブランド︶になる。気に入ったアイテムはもらうこともでき、借りられた点数に対しての﹁もらわれる率﹂は20%程度。![](https://appmarketinglabo.net/wp-content/uploads/2017/06/mechakari_needs.png)
※どちらかというと﹁ファッションのめんどう﹂を回避できるサービスとしてつかわれた。
※アンケートは5,000回答。ちなみに、アパレル市場︵全体︶に占める、ユーズド市場︵中古︶の割合をみると、欧米は10%くらいあるのだが、日本は3%くらいしかないそう。
取材協力‥株式会社ストライプインターナショナル
メチャカリ
︻お知らせ︼アプリの取材については﹁取材申請﹂のページから受付しています!
![](https://appmarketinglabo.net/wp-content/uploads/2017/06/mechakari_photo.jpg)
※株式会社ストライプインターナショナル メチャカリ部 部長 澤田昌紀さん
﹁メチャカリ﹂について教えてください。
メチャカリは﹁服、借り放題アプリ﹂です。ユーザーは月額5,800円を支払うことで、好きなアイテム︵新品︶を借りることができます。 返却すればまた借りられますし、もし借りたアイテムが気に入ったら、そのまま60日間もっていると、ユーザーは﹁その商品をもらう﹂こともできるようになっています。 2015年9月にリリースして、ダウンロード数については、50万ダウンロード︵iOS75%‥Android25%︶を超えている状況です。![](https://appmarketinglabo.net/wp-content/uploads/2017/06/mechakari_app.png)
※月額5,800円で服が借り放題︵主に自社ブランド︶になる。気に入ったアイテムはもらうこともでき、借りられた点数に対しての﹁もらわれる率﹂は20%程度。
どうして﹁メチャカリ﹂をつくろうと考えたのでしょう?
一言でいうと﹁若者が服を買わなくなっている﹂ためです。昔よりアパレル市場も小さくなっているし、若者の時間とお金はスマホにどんどん奪われています。 そういう、若者がファッションから離れつつある時代に、若年層を取り戻すための﹁良いアイディア﹂がないかと考えたのがキッカケでした。メチャカリは﹁どのようなユーザー﹂につかわれていますか。
基本は、女性ユーザーさんがつかってくれています、年齢でいうと20代中盤の方が多いですね。 意外だったこととしては、そこまで﹁服が大好きな人﹂につかわれなかったこと。なぜなら﹁服に貪欲な人﹂たちって、自分で探して服を買ってしまうからです。 なので、メチャカリユーザーには、そこまで﹁服に前のめりでない﹂というか、生活において﹁服が一番ではない﹂という層が多いんです。 SNSでたとえると、インスタに﹁ファッションの写真﹂をあげるというよりは、Facebookやツイッターにいる人に近いイメージでしょうか。 そうした方たちに、何も考えなくても﹁今年のトレンド﹂が取り入れられて、服にかける費用をおさえられるようなサービスとしてつかわれています。![](https://appmarketinglabo.net/wp-content/uploads/2017/06/mechakari_needs.png)
※どちらかというと﹁ファッションのめんどう﹂を回避できるサービスとしてつかわれた。
いま﹁月額の会員数﹂はどれくらいになっていますか。
会員数でいうと、5,000人を超えています。まだ、ビジネスとして成立はしていないのですが、少しずつ積み上げていっています。 月額会員は平均で6ヶ月くらいは継続してくれています。初月無料のタイミングで、辞めてしまう方もいるため、そこが平均を少し下げてはいるのですが。 やっぱり、月額会員が伸びるのは、テレビ番組やヤフートップなど、大きなメディアに取り上げられたタイミングが大きいです。 あとは、コスメ系のYouTuberが﹁変わり種ネタ﹂として紹介してくれて、AppStoreの人気検索に入ったときも効果がありました。アプリを運営してきて﹁想定外だったこと﹂はありますか。
昨年の8月から、借りたモノを﹁買い取り﹂できるようにしたところ、メチャカリで﹁服を買ってくれる人﹂がたくさん出てきたことです。 借り放題サービスなので、まさか﹁買われる﹂とは思っていなかったんですよ。そこは盲点だったというか、仮説として大外れでしたね。 この機能については、ユーザーさんからの要望がたくさんあって実装したのですが、実装後には﹁感謝のメール﹂まできていました。 ちなみに、ヘビーユーザーの中には、半年で15万円ほど﹁買い取り﹂してくれている方もいます。実質、メチャカリを﹁定額試着サービス﹂のようにつかっているのかもしれません。![](https://appmarketinglabo.net/wp-content/uploads/2017/06/mechakari_heavyuser.png)
どうしてメチャカリでのレンタルは﹁新品の商品だけ﹂にしているんですか?
まだまだ、日本には﹁ユーズド︵中古︶﹂に抵抗を感じている人が多いためです。 実際、自社のEC会員に﹁ユーズドってどう思いますか?﹂とアンケートをとってみたところ、﹁ユーズドに抵抗がない人﹂って20%しかいなかったんです。 もうひとつは、日本のユーズドのファッション市場って、アパレル市場に占める比率でみると、欧米にくらべてえらい低いんですよね。 なので﹁ユーザーの印象﹂という意味でも、欧米とくらべた﹁市場の大きさ﹂という意味でも、中古レンタルという形だと、根付かないんじゃないかと判断しました。![](https://appmarketinglabo.net/wp-content/uploads/2017/06/mechakari_used.png)
メチャカリで﹁新品﹂として借りられて、戻ってきた商品はどこにいくのでしょう。
メチャカリで﹁戻ってきた商品﹂については、自社ECサイトのストライプクラブか、ZOZOUSED︵ゾゾユーズド︶で、中古品として販売しています。 ある程度、きれいな状態に﹁再仕上げ﹂して売っていて、中古の状態確認などもしなくて良いため、意外と販売効率は良かったりしますよ。ほかに﹁借り放題アプリ﹂をやってみて、わかったことなどありますか?
けっこう﹁試着感覚でつかう人﹂は多いように感じました。たとえば、浴衣を2点かりたら﹁どちらか良い方﹂を着て片方は返しちゃう。 どうしてわかるかというと、服についている﹁商品タグ﹂が、そのままで返ってきたりするんですよ。 あと、想定していたよりは﹁レンタルの回転数﹂も多くなかった。もっと何度も借りるのかなと思ったら、よくつかうユーザーさんでも、月2回ほどしか借りていなくて。なるほど。
あとは、ECにくらべると﹁若干高めの商品﹂がでやすいのと、昨年に流行った﹁白いコート﹂のような、汚したら着られない…という商品はでやすい。 ユーザーニーズという意味では、﹁親御さんが子供のために﹂というニーズがあることも、やってみてわかったことです。 たとえば、お父さんが﹁上京する娘にプレゼントしたい﹂と思ったり、お母さんが﹁娘の服代を下げてあげたい﹂と2セット契約してくれたり。最近の﹁ユーザー心理﹂という意味で、何か変わってきていると感じることはありますか?
最近は﹁リアルな方が信用される﹂という時代になっていると感じます。あまりにキレイすぎると、ユーザーに信用してもらえなくなっている。 たとえば﹁メチャカリ﹂では、モデルの身長を記載しているのですが、170センチのモデルばかりだとユーザーから不満が出てしまいます。 もう普通に﹁こんなのリアルじゃないよ﹂﹁全然、参考にならないよ﹂という風に言われてしまうんです。 なので、僕らも160センチ未満の﹁小さいモデルさん﹂を必死に探したり、アプリ内で﹁身長のハッシュタグ﹂をつけたり、気をつけるようにはしていますね。![](https://appmarketinglabo.net/wp-content/uploads/2017/06/mechakari_real2.png)
![](https://appmarketinglabo.net/wp-content/uploads/2017/06/mechakari_model.png)
![](https://appmarketinglabo.net/wp-content/uploads/2017/06/mechakari_icon.png)