新発表の洪水!AWS re:Invent 2017レポート 第4回
コンピュート、データベース、アナリスティックの新サービスが目黒押し
AWSのジャシーCEOが名曲のフレーズに込めた思いと信念
2017年11月30日 18時00分更新
AWS re:Invent 2017の3日目、基調講演に登壇したのはAWS CEOのアンディ・ジャシー氏。5つの名曲をひもときながら、クラウド時代のユーザー課題とクラウドの条件を語ったジャシー氏の講演のうち、コンピュート、データベース、アナリスティックの3テーマについて語った前半パートをレポートする。
名曲とともにユーザー課題とクラウドの条件を語る
コンピュート、ストレージ、データベース、アナリスティック、マシンラーニング、モバイルなど、190を超えると言われるサービスの数、年間1300に上る新機能やアップデートもさることながら、ジャシー氏が他社と比較したのはサービスの深みと厚さ。「AWSはAurora、RDSなどリレーショナルDBだけでも6つあるが、他社は最大でも2つ。サーバーレスのサービスも18あるが、他社は半分がめいっぱいだ」とジャシー氏は語る。その上で、プロジェクトメンバーからの機能の問い合わせにすべて「YES」と答えられたエンタープライズのITマネージャーのコメントを引き、顧客が必要とするサービスや機能を徹底的に追求していく姿勢を改めて鮮明にした。
こうしたコンテキストで登壇したのはトラベルプラットフォームを提供するエクスペディア(Expedia)のマーク・オッカーストロムCEOだ。年間900億ドルの売り上げ、6億人のロジスティックに関わるExpediaは2009年からプラットフォームの刷新とモダナイズを推進。「1000万行あまりのC++コードが先日引退した」(オッカーストロムCEO)ところだという。現在は1億ドルの投資でAWSへの全面移行を進めており、2年後には基幹システムもAWS上で稼働させるという。
インスタンスとサーバーレスの中間にコンテナを位置づけ
Everything is everythingの文脈で、ジャシー氏が続いて説明したのはコンピュートの品揃えだ。re:Invent会期中ではハードウェアのメリットを享受できるBare Metalインスタンス︵I3m︶やビッグデータ向けの﹁H1﹂、次世代の汎用インスタンス﹁M5﹂などが投入されたほか、スポットインスタンスの活用を推進する﹁Streamlined Access﹂﹁Smooth Price Change﹂﹁Instance Hibenation﹂などを発表。GPUやFPGAなどのハードウェア主体のインスタンスから、安価・軽量な仮想マシンまで隙間のない品揃えを実現した。この連載の記事
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