クリエイターPCの選び方 写真、動画編集、3DCGのガチプロにオススメのWindowsノートはこれでした
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クリエイティブPCとは?
ゲーミングPCの違いはここ
クリエイティブのプロが教える “本当に現場で使えるPCの条件”
では、クリエイティブな現場で重宝されるPCとはどのようなものなのか。写真の撮影やレタッチをするカメラマン、動画の撮影や編集をする動画クリエイター、モデリングやセットアップをする3DCGクリエイター──実際にクリエイティブな現場で活躍するそれぞれのクリエイターに、必要なPCの条件や作業面で重視している点などを聞いてみた。カメラマン:西村一光
都内の写真事務所でカメラアシスタントを経て2006年AshCreate設立。広告写真を中心に撮影をするかたわら、カメラメーカーのワークショップの講師を勤める。クールな作風で特に高級ブランド品等の撮影を得意としている。
https://www.ash-create.com/
映像ディレクター:森田 亮
映像ディレクター。早稲田大学政経学部卒業。(株)ロボットから2017年に独立し、以降フリーランス。TVCM、MV、ドラマの現場とジャンルを問わず幅広く活動中。
http://lil.tokyo
3DCGクリエイター:冨岡侑真
Gugenkaで主に背景モデリング、セットアップを担当しています。主に「Blender」を使用。「Substance Painter」や「Unity」などを触ることもあります。
株式会社Gugenka
Gugenkaは日本のIPをXR技術を通じて世界へ発信するXRクリエイティブスタジオです。デジタルプロダクトECサイト「XMarket」では、日本アニメ公式のデジタルフィギュア「HoloModels」や、VRChatなどさまざまなメタバースで使用できるアバターを購入できます。
https://gugenka.jp/
クリエイターPCに必要なスペックは ﹁CPU﹂﹁GPU﹂﹁メモリー﹂で決まる
プロたちの言葉からわかることは、現場で求められるPCのスペックで重視されるのはGPU性能だということ。また、合わせてメモリー容量はできるだけ多いほうがいいという意見が多かった。クリエイターPCとして最低限必要なスペックは、4コア64ビットのCPU、16GB以上のメモリー容量、4GB以上のGPUメモリーを搭載したGPU──と言えるだろう。 そしてさらに、画面での色味の確認が必要な場面が多いため、モニターの色再現性はとても重要。また、外部モニターやバックアップ用のストレージを接続するなど、環境によってさまざまな使い方が要求されるため、ポート類の拡張性も必要だろう。実際の現場では、いろんな場所で作業することも多いので、ハイスペックなノートPCが重宝するといった意見もあった。 もともと、クリエイターPCといえばMacが使われる場合が多かったが、GPUの拡張性の高さや周辺機器との相性などからWindowsマシンを現場で使うクリエイターも増えてきているそうだ。ソフトウェアはWindows/Mac問わずどちらのOSでも動作するものがほとんど。クリエイターPCは、OSよりもCPUやGPUの性能で選ぶほうがいいだろう。 参考までに、代表的なソフトウェアを動作させるためのPCの推奨スペックを以下にまとめてみた。クリエイターPCを選ぶ際は、こちらのスペックも参照するといい。主なクリエイティブソフトの推奨スペック
「Adobe Creative Cloud」
CPU:Intel Core i6以上
メモリー:16GB以上
GPU:NVIDIA GeForce GTX 1060以上
「DaVinci Resolve」
CPU:Intel Core i7以上
メモリー:16GB以上
GPU:NVIDIA GeForce GTX 1060以上
「Blender」
CPU:Intel Core i7以上
メモリー:16GB
GPU:NVIDIA GeForce GTX 1650以上
アスキー編集部オススメのクリエイターPCは
有機ELモニターが美しい「Razer Blade 16」
こうした条件をもとに実際のクリエイター現場での使用方法などを考慮して、編集部としてオススメしたい1台は「Razer Blade 16」だ。
![](/img/2024/05/17/3733500/l/9211686d6381511b.jpg)
「Razer Blade 16」世界初16 インチOLED 240 Hzディスプレーを装備。最新のIntel Core i9 HXシリーズプロセッサーとNVIDIA GeForce RTX 40シリーズノートPC GPUを搭載する
インターフェースの豊富さも利点のひとつだ。ポート類は左右に配置されており、向かって左側にUSB Type-Cポート、USB Type-Aポートを2基、右側にSDカードリーダー、HDMI出力、USB 10Gbps対応のType-Aポート、Thunderbolt 4対応のUSB Type-Cポートを装備している。これだけのインターフェースを備えながら、背面にはポート類を搭載せずにスッキリとしたデザインを保っているのは特筆すべき点だろう。いちいち後ろ側に手を伸ばして、接続しにくいポートを探る──といった煩わしさもない。そして、ポート類の中では特に、外部モニターに接続してプレゼンをしたり多人数でのコンテンツの確認に使ったりと、現場で活躍するHDMIと、撮影した写真をその場で取り込めるSDカードリーダーは、いざというときに役立つポートだ。
また、大容量データを送受信する場面で有線LANを使いたいという人もいるだろう。そんな人には、純正の「Razer USB C Dock」(別売)が用意されている。イーサポートのほか、あらゆるデバイスをサポートしてインターフェースを拡張できる11ポートを搭載。Razer Blade本体とマッチしたデザインで、見た目にもかっこいい。
Razer Blade本体自体のデザインもスッキリしていて美しいのは、使用面で影響が出るわけではないが、やはり使う側のテンションは上がる。LEDで色が切り替わるキーボードはかっこいいし、トラックパッド面がかなり広くて使いやすい。ゲ ーミングノートPCというと、かなりゴツい印象だが、Razer Bladeはかなりスマートな印象だ。
まとめ‥クリエイターPC選びのポイントは ﹁スペック﹂﹁拡張性﹂﹁持ち運びやすさ﹂
クリエイターPCを選ぶ際のポイントをまとめると、GPU性能とメモリー容量が最も大事だと言える。予算内で最高スペックGPUを搭載したモデルを選び、メモリーもできるだけ搭載するのおすすめだ。また、現場での使用状況も確認しよう。複数の現場で利用するなら、持ち運べるノートPCを選ぶのがいい。外部モニターを接続したり、周辺機器を活用したいなら、ポートの種類や拡張性も確認が必要だろう。 クリエイティブな仕事では、どれほど高速に、そして快適に作業をこなせるかが重視される。クリエイターPCは、専門のソフトウェアを、高速に、快適に動かせる必要があるのだ。PC上での作業がスムーズに進めば、そのぶん、現場の作業もスムーズに進む。現場で使用するソフトウェアに最適なスペックのクリエイターPCを選んで、よりよいクリエイティブ環境を構築したい。この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
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