デイリーポータルZのライター、関係者が愛読している本を語ります。 今回はライターの唐沢さん。レコメンドは「日本語大博物館: 悪魔の文字と闘った人々」(ジャストシステム) 聞き手は安藤、佐伯、石川です。 では唐沢さん、お願いします。 なんでローマ字打たなあかんねん 唐沢:パソコンのキーボードで文字を打つ時って、まずローマ字を入力して、それをひらがなにして、さらに漢字に直すじゃないですか。ある日、「なんでローマ字打たなあかんねん」ってめっちゃ腹立ったんですよ。 安藤:はいはい(笑) 唐沢:小さいころにタイピングゲームでかな入力を練習したんです。そしたら親から、「ローマ字入力しか使わへんで」って言われて、あとでローマ字入力を覚え直して。 みんなやってるから覚えましたけど、よくよく考えたら「最初っからかな入力して、漢字に変換するほうが早くない?」と思って。 石川:たしかに。 唐沢:それに腹が立って
ベトナムの麺料理はフォーだけじゃないよ、と教えてもらったつけ麺があまりに衝撃的だったのでご報告します。 甘くてしょっぱくてニンニクがガツン!!!来たる蒸し暑い夏を吹き飛ばす、パワフルな味! ベトナムの麺料理はフォーだけじゃない わたしがブンチャーに出会ったのは、つくばにある「ベト味(あじ)」という、なんとも胡散臭い看板を掲げる小さなベトナム料理店だ。 店名からして只者でない感じが漂う。 ここで推されているのがブンチャチャム、通称「ブンチャー」だ。 メニュー写真からは、大盛りのサラダにけんちん汁に素麺?となんだかトンチンカンな組み合わせに見える。ブンチャー、一体何者なんだろう。 店主のクエンさん!空いていた時間でブンチャーについて詳しくレクチャーしてくれた おなじみのフォーがメニューに並ぶ中、見慣れないつけ麺があればそれがブンチャーだそうです。 3yk:フォーとブンは何が違うんですか?
1988年静岡生まれ・静岡在住。平日は制作会社勤務、休日は大体浜名湖にいる。 ダイエット目的でマラソンに挑戦するが、練習後温泉に入り、美味しいものをたらふく食べるというサイクルを繰り返しているため、半年で10kg近く太る。 前の記事:コツをつかめば素人でも素手で石を割れる 回転式魚干し機にしか見えない 家を建てた時、前からずっと憧れだったシーリングファンをリビングの天井に付けた。 まるで南国のリゾートホテルにいるかのような優雅な見た目、そして夏も冬も部屋中の空気を快適に循環させてくれる優れた機能性、これまで買った家具の中でも一二を争う素晴らしい買い物をしたと思っている。 我が家のシーリングファン。奮発してちょっといいやつを付けた その気持ちは今でも変わらないが、日が経つにつれて別の感情が芽生えてきた。 回転式魚干し機として活用したい。 気づいてしまったその日から、魚を干さずにはいられなくな
鉄道路線図が好きなので、アニメや漫画、ゲームなどを見ていると、背景などにチラッと映る鉄道路線図に「おっ!」となってしまうことが多い。 そんな、創作物に登場して「おっ!」となった架空の鉄道路線図を、路線図マニアと路線図デザイナーとともに鑑賞してみた。 創作物に登場する実在しない鉄道路線図 映画鑑賞をしたり漫画を読んだりするたびに、後ろに架空の路線図が映り込んでないか気にして集めている。 そこそこあつまってきたので、路線図マニアでライターの井上さん、路線図デザイナーの大森さんとともに鑑賞してみることにした。 左・路線図デザイナーの大森さん、右・ライターで路線図ファンの井上さん 大森さんはJR西日本で鉄道路線図のデザインなども手掛け、最近では柴又駅にある路線図でデザインした寅さんや、恐竜風にデザインされた福井県の鉄道路線図などが話題になった方でもある。 柴又駅の寅さん路線図(右上を見上げる寅さん
1975年宮城県生まれ。元SEでフリーライターというインドア経歴だが、人前でしゃべる場面で緊張しない生態を持つ。主な賞罰はケータイ大喜利レジェンド。路線図が好き。(動画インタビュー) 前の記事:雨も爆破も熱湯風呂も全部やる「特殊効果」の会社でビリビリ椅子を受けてきた > 個人サイト 右脳TV きっかけは「鳥ブーム」 都内から車を走らせること1時間半ほど。訪れたのは群馬県太田市。 住宅地の中に木々がこんもりとした丘があり、ナビはその中に入るよう示している。ここですか?と、車1台ほどの幅の道をそろそろと進むと……たくさんのハトたちがお出迎えしてくれた。 大きなハト小屋が2つ。左はもともと喫茶店だった建物を改装したもの 中にはたくさんの白いハトたちが! ここに違いない。こんなにハトがいるのに、ここじゃなかったらビックリする。 車から降りた我々を「こんにちは!」とよく通る声で出迎えてくれたのは、ハ
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。 編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー) 前の記事:サンノゼかぼちゃまつり(デジタルリマスター) > 個人サイト webやぎの目 和菓子を考えたときに栗まんじゅうは出てきますか 同じドラえもんに登場するどら焼きは人気の和菓子だ。アイドルグループで言ったらセンター格である。塩大福やみたらしだんごもセンターかな。草餅や水まんじゅう、季節性のあるものもいいよね。すあまや若鮎なんてレアなのも忘れちゃいけない……。 そんなふうにして好きな和菓子について思いを巡らせたとき、出てこないのが栗まんじゅうである。「栗」と「まんじゅう」という人気者の二人を組み合わせたのに阿佐ヶ谷姉妹になってない。この喩えは適当だっただろうか。 (今回は僕の印象
変わった生き物や珍妙な風習など、気がついたら絶えてなくなってしまっていそうなものたちを愛す。アルコールより糖分が好き。 前の記事:切った髪がもったいないから、つけ髭を作ってみた > 個人サイト 海底クラブ アイデアは会話から トドにToDoリストを持たせてからというもの、ぬいぐるみ作りが楽しい。そんなわけで、最近は次に作るぬいぐるみのことを頭の片隅でいつも考えたりしているわけだが、このアイデアは同居人との会話から生まれたのだった。 「トドのときみたいなダジャレ動物のぬいぐるみ(実用性あり)を作りたいんだ」 「うん」 「『イカの印鑑ケース』を思いついたんだけど、ほかにもアイデアがほしい。なんか思いつかない?」 「うーん」 「なんでもいいんだけど」 「タコのパスケースはどう?」 「タコの?」 「タコの。オクトパスのパスケース」 「いいね」 「いいでしょ」 最初は「パス」の部分だけが掛け言葉にな
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。 編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー) 前の記事:東京おしるこマラソン(デジタルリマスター) > 個人サイト webやぎの目 これで気圧がわかる ケストレルという会社のもの。気圧、温度、湿度が測れる 本体内にデータを記録することもできるし、スマホにつなぐとリアルタイムで数値も見える。9年使っているがぜんぜん壊れない。 少しタイムラグがあるみたいだけど こうしてリュックにつけている 高さが10m上がると、気圧は1hPa(ヘクトパスカル)下がる。 この気圧計は0.1hPa単位で測定できるので、つまり1m単位の上下も分かる。 高いところは気圧が低いので下がる、というのは理科で習ったが、1m単位で変わる身近な話だったのだ。 それは
1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと世田谷区で活動。 編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー) 前の記事:下から見あげるモノレール(デジタルリマスター) > 個人サイト webやぎの目 池袋西武で月に1回だけ売られる 塩味饅頭は赤穂の特産の和菓子で、いくつかの和菓子店が作っている。読みは「しおみまんじゅう」。知ったように書いているが兵庫出身のライター岡田有花さんに教えてもらった。 元祖を名乗っている播磨屋の塩味饅頭は池袋西武で月に1回売られる。 テンション上がって2箱買った 6個で669円。安い。 切ったところ まんじゅうは小さく、皮は堅い。落雁のような食感だ。あんこはこしあんで、あんこに塩味がついている。埼玉の塩あんびんのように完全に塩味に振り切っているのではなく、あくまで甘
2014年に、冗談のつもりでヘボコンというイベントを始めた。そしたらめちゃくちゃに面白かった。1回で終わらせるのはもったいない…!と思って何度かやっていたら、いつのまにかライフワークみたいになっている。 そんなヘボコンの10年を振り返らせてほしい。 インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。 本『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました! 前の記事:技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)2024、6/29(土)開催!出場者募集中 > 個人サイト nomoonwalk ヘボコン・2つのルーツ ヘボコンはロボットを作る技術のない人たちが集まってロボット相撲をしようとするイベントである。ところが勘で作られた
以前西千葉で環状の交差点、すなわちラウンドアバウトを見て心からいいと思った。 日常の中に溶け込んで非日常との境目みたいな絶景が存在している。そりゃ普通は真っ直ぐの道が交差するところが丸くなってるからで、他もあるんじゃないの、と思った私は東京および近郊のラウンドアバウトを訪ね歩いた。 丸い道路の真ん中には何かがあるのではないか。あったね。 1975年神奈川県生まれ。毒ライター。 普段は会社勤めをして生計をたてている。 有毒生物や街歩きが好き。つまり商店街とかが有毒生物で埋め尽くされれば一番ユートピア度が高いのではないだろうか。 最近バレンチノ収集を始めました。(動画インタビュー) 前の記事:与路島の山奥でとぐろを巻く三名様 〜ハブのいる島めぐり > 個人サイト バレンチノ・エスノグラフィー ラウンドアバウト見たい宣言 道の中央に明らかに異物感のあるオブジェクトが見える。近づくとその周囲を走る
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