本記事では、ギャビン・ウッド博士の来日講演「Web3.0 – 分散型テクノロジーの未来」について、以下のポイントを含む詳細をレポートします。 なぜ社会に分散化が必要なのか 「Web3.0」という概念を提唱して10年経った現在からの振り返り Web3 Foundation(Web3財団)およびParity Technologies(パリティテクノロジーズ)のアカデミックコラボレーションについて 経済における分散化の重要性、CBDC(中央銀行デジタル通貨)について 質疑応答 ギャビン・ウッド氏のプロフィール Dr. Gavin Wood(ギャビン ウッド)氏は、イギリス出身のコンピューターサイエンティストであり、ブロックチェーン開発会社Parity Technologies共同創業者、そしてイーサリアム共同創業者。 分散型ウェブ構築のための財団 Web3 Foundation創設者であり、相互
Web3の取り組みは町おこしにも波及 冒頭、モデレーターを務めた山田からWeb3・ブロックチェーン領域でのトレンドが紹介された。2023年は6月1日に改正資金決済法が施行され、法定通貨を裏付けとするステーブルコインが発行可能になった。10月には日本発デジタルアセットプラットフォームとして「Progmat」が設立され、同12月には、大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)が、デジタル証券を扱う日本初のセキュリティトークン取引市場「START」を開設している。 このように、リアルワールドでデジタルアセットが環境整備されるのと同時に、メタバースなどデジタル空間におけるWeb3についても総務省を中心に議論が推進されている状況だ。こうした状況を受け、Web3領域で環境の変化について問われた小田倉氏は、山形県西川町における取り組みを紹介した。 山形県西川町は、2023年、デジタル住民票をNFT(Non-F
ブロックチェーン技術の進化は目覚ましく、常に最新の技術動向にキャッチアップすることは一筋縄ではいきません。この分野に足を踏み入れようとする初学者にとって、スタート地点を見つけること自体が一つの挑戦となっています。加えて、ブロックチェーンに関する情報がWeb上に豊富に存在するものの、その大部分が英語で提供されており、日本人にとってはアクセスしづらいという壁があります。 このような状況の中、より多くの人がブロックチェーン技術の最前線に触れることができるようにするため、私たちは公開講座を開設することにしました。この講座では、ブロックチェーンの基礎から最新の技術トレンドまで、日本語で幅広く学ぶことが可能です。 受講料は完全無料で、学生から社会人まで、ブロックチェーン技術に興味がある方なら誰でも歓迎します。また、皆様の多様なニーズにお応えできるよう、対面式の授業とオンライン授業を組み合わせた
2024年4月22日より、日本で合同会社型のDAO(分散型自律組織)を設立することが可能になります。昨年4月に我々が自民党のweb3プロジェクトチームで実現に向けた提言を出してからちょうど1年。異例のスピードで実現できた制度改正の内幕と、新たな法人形態のもたらす可能性についてご紹介します。 海外からも注目を集めた自民党・web3ホワイトペーパー 自民党のデジタル社会推進本部(平井卓也本部長)のもとに、Web3プロジェクトチーム(平将明座長)が立ち上がったのが2023年1月。ブロックチェーンを活用した新たなインターネット産業の可能性を探る政策提言作りに着手しました。所管省庁も明確ではなかったため、ブロックチェーンビジネスに関わる法的課題に詳しい実務家の方々にワーキンググループを組んでいただき、提言作成まで伴走して頂きました。この強力なサポートチームのお陰で、昨年4月には合計27の提言からなる
SlashDataは2024年2月1日(米国時間)、同社調査レポートから見えたWeb3開発プロジェクトに関する動向について発表した。 Web3開発者が実際にどのようなプロジェクトに取り組んでいるのか Web開発者とバックエンド開発者に、現在Web3プロジェクトに参加しているかどうか、また参加している場合はどのようなプロジェクトに取り組んでいるかを聞いた。開発者の大多数はWeb3プロジェクトに関与したことがなく(58%)、Web3がまだ普及初期段階にあることが分かる。 関連記事 2027年までに企業の50%が機械学習を使ったコーディングツールを使用 Gartnerがハイプサイクルを公開 Gartnerは、先進テクノロジーに関する最新のハイプ・サイクルを示した「Hype Cycle for Software Engineering 2023」を発表した。AIを活用した変革的なテクノロジーは、2
2024年に入って大型エアドロップが続いていますが、その中でも特に大きなものが暗号資産ZETAのエアドロップです。 >>>『暗号資産ZETAのエアドロップを受け取る方法』をわかりやすく紹介します。 実際にSNS上では 「無料で毎日ポチポチしていただけで数十万円の収益とか美味しすぎる!」 とのポストも多く見かけます。 ただし、2年くらい前から行われていたテストネットに参加していた人しか貰えないため、最近それを知った人は 「うわぁ~そんなの知らなかった~乗り遅れた~!私も欲しいよ~」 「もう今からじゃ受け取れないんですか?」 と悔しい思いをしていますよね。 実はその部分に関して、暗号資産ZETAのエアドロップは今から参加可能な第二弾もありそうです! ということで、今回は 『暗号資産ZETAのエアドロップ第二弾に参加する方法』 をわかりやすく説明します。 この記事を読むことで ◎、暗号資産ZET
ヌプカ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:片桐孝憲)は、新サービスとしてクリエイターSNS「Comic」をリリースしました。 Comic(https://comic.xyz)はアーティスト・イラストレーター・漫画家・フォトグラファー・モデル・デザイナー・作家をはじめとする、すべてのクリエイターのための新しいSNSです。クリエイティブ活動の共有や画像で表現されたデジタル作品の発表・販売を行うことができます。 Comicで使われるWeb3技術 ComicはWeb3技術をベースにしたサービスです。イーサリアムウォレットを接続してログインを行い、イーサリアムの暗号通貨であるETHを決済に利用します。世界共通のオープンな通貨によって、クリエイターの表現を尊重しながら決済を行うことができ、さまざまな国のファンに作品を届けることが可能になります。 決済はイーサリアムのスマートコントラクトを通して行わ
三井住友海上火災保険は10月5日、DAO(分散型自律組織)を活用した新たな採用プロジェクトを始めた。学生は、Discordなどを活用したDAOで社員とフラットに意見を出し合い、参加者からの「いいね!」獲得数で評価される。 共感を重視するZ世代の価値観に寄り添い、より透明でフェアな採用プロセスの構築を目指すとしている。 専用のフォームで、氏名や「最近学び取ったスキル」などの質問に回答した上で、10月20日までに参加を申し込む。エントリーシートや大学名、性別、顔写真などは登録不要。 DiscordとDAO支援ツール「Unyte」を活用し、プロジェクト参加を認められた学生と同社社員が匿名かつフラットに参加する「採用DAO」を組成。「三井住友海上が解決すべき社会課題やペインは何か」などの議題について議論しながらワークを進める。 メンバーの活動や意見に、社員も学生もフラットに「いいね!」を送り合う。
<「希少な収集品」として高額取引されるNFTアート。日本の自治体も地域の認知度アップと「ファン」を集めるために、地方名産品をNFT化している。『アステイオン』98号より「世界に向けて「共感」を募る――ビットコイン技術を活用した地方活性化の取り組み」を転載> デジタルの「名札」 自分の持ち物と他人の持ち物を区別するには、それらの物に名前を書いたり名札を付けたりすればよい。 近年、注目されている「NFT(エヌ・エフ・ティー)」と呼ばれる技術は、デジタルの「名札」といえるものだ。 文字、画像、音声、動画──いずれもデジタルデータになると、完全なコピーが容易になる。通常、完全なコピーが複数ある場合、それらを区別することは難しい。 しかし、近年、個々のデジタルデータにNFTという「名札」を紐づけることで、「あなただけのデジタルデータ」として販売することが活発に行われている(図3)。 世界初のツイート
Web3の投機的な盛り上がりが一段落し、分散型インターネットの実現という本来の文脈におけるWeb3の姿が輪郭を現しつつあります。具体的な事例として注目したいのが、スポーツ市場におけるWeb3技術の活用です。積極的な導入事例の多い国外だけでなく、日本国内でも新たな組織運営のスタイルが登場してきています。なぜスポーツ市場でWeb3技術の導入が目立つのでしょうか。 今回は世界的なリサーチファーム、Stylusのチーフ・コンサルタントも務めるHenge CEOの廣田周作氏と、NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)のエバンジェリストである林雅之に話を聞きました。 スポーツ×Web3の可能性とは ――なぜ、スポーツ市場においてWeb3が注目されているのでしょうか? 廣田周作氏(以下、廣田氏):スポーツとWeb3に注目するのは、ビジネスモデルが大きく変わる変節点にあるからです。これまでのスポ
Topcoder コンテスト開催!|富士通様との共同による Web3 DAO領域アイディエーション コンテスト この度、富士通様と共同でWeb3、特にDAO領域のアイディエーションコンテストを開催する運びとなりました。本アイディエーションコンテストは、2023年2月に発表した「Fujitsu Accelerator Program for CaaS」の活動の一環です。 ★ 実施したプロセス、結果などの事例はこちら ★ コンテストの詳細については、Topcoderコンテストサイトをご参照いただければと思いますが、英語となりますので、概要を日本語でご紹介いたします。 コンテスト名:コンソーシアム活動をWeb3 DAO領域の技術を活用して再発明する 概要: 富士通は Web3 技術を基盤としたクラウドサービスを提供しており、その1つが Data e-Trust です。今回富士通とTC3は共同でT
稼げるSNSとして密かに話題となっているFriendTech。 これは、ツイッターが世に出始めた昔、いち早くその可能性に着目して日本にSNSを持ち込んだ一人のイケハヤさんも今注目しているSNSの一つです。 「新しくて注目のSNSはとりあえずチェックすることにしているんです!」 「先行者利益を得たいからチャレンジしまくりたいんです!」 という意識の高い貴方は今すぐにでもFriendTechを始めたいと考えていますよね? しかし、これを始めるためにはweb3に関する知識が必要になるため、初心者さんには少し難しい。 そこで今回はweb3に関する情報を初心者さんにもわかるように噛み砕いて発信し続けてきた私が、 『FriendTechとは?始め方は?』 を初心者さんでも始められるようにわかりやすく説明していきます。 この記事を読むことで ◎、FriendTechとはどんなSNSなのか理解できます ◎
寄付してますか? 恐らくほとんどの人は 「コンビニの募金箱に小銭を入れたことがあるくらいなかぁ?」 だと思います。 そして全く寄付をした経験のない貴方は 「いやいや、自分の生活すらままならないのに、他の人にお金をあげる余裕なんてないですから。」 「ふるさと納税のように、寄付することで何かメリットが受けられるなら考えますけど。」 と思いますよね? 実は寄付することで得られるメリットはそのような物理的・資産的なモノだけではないですし、気分が良いという感情論だけでもないんですね! そこで今回は、寄付にもシッカリと何かしらの見返りを求める私の経験から得た 『寄付をするメリット・どこがいいのか?』 をわかりやすく説明します。 この記事を読むことで ◎、寄付をすることで得られるメリットを知り、寄付をしたくなります ◎、自分の金銭感覚を知ることができます それでは、寄付をすることで得られるメリット・いい
Sparkle AI、Web3普及に向けてブロックチェーン技術を活用した日本初(※1)の抽選プラットフォーム「Rattle」を事業化 株式会社ファブリカコミュニケーションズ(本社:愛知県名古屋市中区、代表取締役社長CEO:谷口政人、以下「当社」)の子会社であり、人工知能(AI)・ブロックチェーンの研究及びプロダクト開発を目的としたSparkle AI株式会社(本社:東京都中央区築地、代表取締役:渡辺友太、以下「Sparkle AI」)は、このたびブロックチェーン上で抽選会を開催できるDApps(※2)「Rattle(ラトル)」(https://www.rattle.cc/)をSparkle AIの事業として引き継ぎ、運営していくことを決定いたしましたのでお知らせいたします。 ※1「日本初」・・・オンチェイン抽選における抽選プラットフォームとして(自社調べ 2023年8月) ※2「DApps
日本テレビが本気で手掛けている『アイドル×web3』プロジェクトNFTIDOLHOUSE(以下NIH) ここから誕生した8人組アイドルFuhua(ふーふぁ) ここから発行されているNFTのプレゼント企画が開催中です。 とはいえ、 「NFTって何ですか?」 「アイドルのNFTって手に入れるメリットあるの?」 のような声も多く聞こえてきますので 『NIHの高額NFTプレゼント企画』 についてわかりやすく説明していきます。 この記事は 「NFTというのが何なのか全く分かりませんが、アイドルは好きです!」 「日本テレビが本気で手掛けているとか気になりますねぇ!」 というアイドル好きな人から 「アイドルとか全く興味ないけど、NFTは気になりますね。」 「アイドルもNFTも興味はない!でも儲かる話は知りたいです!」 というweb3や儲け話が好きな人まで! 絶対に知って、参加しておいた方が良いお得情報と
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議論は高橋氏の「ビットコインとかWeb3って、そもそも何?」という問いかけに、仮想通貨取引所の創業者で現役のCEOという立場の加納氏が答えるところから始まった。 加納氏の説明を要約すると、 ビットコインは仮想通貨とか暗号資産とか呼ばれていてお金の話 Web3は技術の話で、ブロックチェーン技術を使ったサービスとか、ブロックチェーンのインフラそのもののこと ブロックチェーンは「消せないデータベース」と自身では定義 というものになる。 ビットコインやWeb3について「投機対象という目線のほかに、インフラとして本当に価値があるのか」と問う高橋氏に、「Web3が社会の基盤として成功するかどうかはまだわからない。(中略)技術的な革新性があると思っていて」「今までになかった使い方みたいなものがWeb3でできる可能性があるので、(中略)今後そういうアプリケーションが流行っていくと、社会のインフラになりうる
この度、日本テレビが主導するNFTIDOLHOUSEプロジェクト(以下NIH)において、web3を活用した世界初となる取り組みが発表されました。 それこそが 『Fuhuaによるウォレットサイン会』 です。 とはいえ、 「ウォレットサイン会?何それ?何が世界初なの?」 「えっと、中身を見て理解しましたが、それのどこが凄いの?その価値が分かりません。」 と言う声を多く聞きます。 そこで今回は 『Fuhuaによるウォレットサイン会の何が凄いの?』 をわかりやすく説明していきます。 この記事を読むことで ◎、web3・NFTの今後の可能性をイメージ出来ます ◎、日本のweb3戦略の道筋が見えてくるかもしれません ◎、これから有名になるアイドルと直接関われるようになり得ます それでは、Fuhuaによるウォレットサイン会について一緒に見ていきましょう! Fuhua(ふーふぁ)とは? まずは、世界初とな
ユーザーが実在する人間であることを証明できるよう、Sam Altman氏が採用したのは虹彩スキャンだ。 OpenAIの最高経営責任者(CEO)であるSam Altman氏が米国時間7月24日に正式に立ち上げた仮想通貨プロジェクト「Worldcoin」(WLD)は、ユーザーに「World ID」を発行することによって、デジタル認証プロセスを再定義することを目指している。World IDは、そのIDの所有者が実在する人間であることを証明するものだ。 OpenAIが「責任ある」AGI(汎用人工知能)の構築に向けて取り組みを進める中、 Altman氏は、「ChatGPT」のようなAIチャットボットが高い人気を集めていることを踏まえ、人間のプライバシーを守ることの必要性を認識しているようだ。生成人工知能(AI)をはじめとするAI技術の進歩に伴い、実在しない偽のアイデンティティやボットを作成・運用しや
去る4月27日に東京・渋谷で開催された「Agile Governance Summit」(世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター主催)に登壇するために来日した、アメリカの先鋭的運動体「RadicalxChange Foundation」のプレジデント、マット・プルーウィットさん。「私有財産」制度を組み替え、資本主義と民主主義のオルタナティブを構想するシリコンバレー発の反シリコンバレー思考に「WORKSIGHT」コンテンツ・ディレクターの若林恵が迫ります(まえがきも)。 Interview & Text (foreword) by Kei Wakabayashi Photographs (portraits) by Naomi Circus 「RadicalxChange」を初めて知ったのは、台湾のデジタル担当大臣オードリー・タンと『サピエンス全史』で知られるユヴァル・ノア・ハラリの対
真っ赤に熟れたマンゴーを手にするのは、沖縄県石垣島のかわみつ農園の川満起史(たつし)さんだ。独自の製法で生産する「ポトリ果マンゴー」は、マンゴーの実に袋をかけて樹上で完熟させて、ぽとりと落下したものを産地直送するため、一般市場には出回らない極上品。約40年前から国内でも先駆けてマンゴー栽培に乗り出したかわみつ農園は、いわばパイオニアと言える。 一方で、完熟マンゴーをいち早く顧客に届けるために一般流通に乗せられないことで起こる課題がある。まず、廃棄マンゴーの問題だ。加工用としての販売数が少なく、豊作の年には2トン余りのマンゴーを廃棄したこともあるという。また新規顧客の開拓が難しく、リピート客がメイン。これらの課題を解決すべく、NFTに活路を見出し、今夏「マンゴーNFT」を限定販売した。 川満さんとタッグを組んだ仕掛け人は、コミュニケーションアプリ「Discord」を活用した有志の農業Web3
ブロックチェーン技術を基盤とする分散型インターネットWeb3.0の開発・普及が加速する中、その一歩先を行くWeb4.0の構想・開発が注目されています。本記事では、最初にWeb3.0について解説してから、Web4.0に関して現在までに明らかになっていることや、予想される「インターネットの未来」についてレポートします。 Web3.0市場、2032年までに11兆円超え? 近年、世界中でさまざまなプロジェクトが進行しているWeb3.0は、「ブロックチェーン技術を活用し、セキュリティ性能の高い非中央集権型エコシステムの構築を目指す」という新しいインターネットの概念です。Web3.0を活用した代表的なものとして、暗号資産やNFT(非代替性トークン)、メタバースなどが挙げられます。 現時点では広範囲に普及していないものの、世界のWeb3.0市場は2022年に22億ドル(約3,168億円)規模に達しており
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