国内にも少しずつ浸透してきたインバウンドマーケティングにおいて、ブログは最も重要なツールだ。
しかし、企業、個人ともに、ブログを作っても中々思うように結果が出ずに悩んでいるのではないだろうか?
結局のところ、ブログを作り、短期間で結果を出すためには、既に大きな成果を出しているやり方をマネるのが最も確実だ。
私はブログを始める前、”Social Media Examinar“というブログを最も入念に研究していた。
なぜなら、Social Media Examinerは、2010年の末にスタートしたにも関わらず、半年後には全米No.1のスモールビジネスブログにランキングされたブログだからだ。そして、今では、一日に45万のPVを集め、13万人のメールリスト、10万人のFacebookページファン、6万人のTwitterフォロワーがいる。
そこで、本日は、私がブログを始める前に調べていた、人気ブログの作り方~超有名ブログが実践している7つの習慣~をご紹介する。
1.目的を明確に持ってブログを運営している
ブログを運営する目的が不明確な場合、﹁仮説→検証→改善﹂のプロセスを効果的に回すことはできない。なぜなら、目的がなければ、目標設定ができないからだ。 例えば、バズ部ブログの最大の目的は、﹁見込み客リストの獲得﹂だ。そして、2番目の目的は、﹁FacebookページのファンやTwitterのフォロワーの獲得﹂だ。そのため、以下のように、目的達成の仕組み︵コール・トゥ・アクション︶を仕込んでいる。 ●ランディングページへの内部リンク ●サイドバーのコール・トゥ・アクション ●ソーシャルシェアボタン ●記事直下のコール・トゥ・アクション 更に、効果検証の際は、リスト獲得数とファンベースの拡大度合いを絶対的な指標として捉えている。そして、﹁同じ手間で、リストの獲得数と、ファンを、もっと増やすにはどうすれば良いか?﹂を念頭において改善策を探っている。 さて、あなたがブログを運営する目的は明確だろうか?2.目的に合致したブログコンテンツを提供している
例えば、バズ部は、ソーシャルメディアとコンテンツ、SEO、そしてセールスを組み合わせたインバウンドマーケティングのノウハウを提供するブログだ。そのため、マーケティングに関するコンテンツを提供している。
それなのに、もし突然、﹁おいしいパスタのレシピ﹂のような記事を掲載したら、どうなるだろうか?それだとマーケティングに興味のある人は確実に集まらないだろう。結果、リストも獲得できないし、ファンベースも拡大しない。
そんな失敗をしないように。ブログを始める前に、目的を達成するために最適なコンテンツ戦略を作り、ブログのトピックやカテゴリーを決めよう。
例えば、HubSpotは、ブログに9つのコンテンツカテゴリーを設けている。そして、一つ一つの記事は、そのカテゴリーのうちのどれかに合致している。そうすることによって、読者は、自分が求めている情報を得られるし、ライターも目的を見失うことなく、コンテンツを作り続けることができる。
ブログトピック/カテゴリーを決める時は、それらの記事を書くことによって、見込み客の獲得、ブランド認知の向上など、ビジネス上の目的を達成するために効果的かどうかを自問自答しよう。最初に、注意深くブログトピック/カテゴリーを決めることで、あなたは、読者にとって役に立つブログ記事を書き続けることができる。
ニューヨーク大学は、検索エンジンに好まれる書き方として、以下の4つの要素を発表している。
(一)Googleはテキストを好む
現状では、画像や動画のみのコンテンツより、テキストが多いコンテンツの方がSEO効果が高い。従って、ブログ記事の中に、必ず上位表示を狙っているキーワードを含めよう。
(二)Googleは適切なフォーマットを好む
CSSやHTMLの記述なども検索エンジンの評価対象になる。ブログの内部構造はシンプルに心がけよう。
(三)Googleは新鮮さを好む
Googleは新鮮なコンテンツを好む。従って、ブログの更新頻度を保って、継続的に新鮮なコンテンツを提供するようにしよう。
(四)Googleは良質な被リンクを好む
Googleの評価基準として、他のサイトからの良質な被リンクに高い比重を置いている。多くのサイトからリンクされるようなコンテンツを作り続けよう。
SEOに関して、詳しくは、﹁検索エンジンから2ヶ月で2万アクセスを集めるために徹底した5つのコト﹂を参考にして欲しい。
重要なことなので繰り返すが、どれだけ素晴らしいコンテンツがあっても、自分から、そのコンテンツを他人に見て貰う努力をしなければ、誰もわざわざ記事を読みに来てくれない。
ブログ記事を宣伝するために、出来る事は全て挑戦してみよう。
![](https://lucy.ne.jp/bazubu/wp-content/uploads/2012/08/hubspot.png)
3.読者の役に立つコンテンツを提供している
ほとんどの企業ブログが犯している間違いの一つが、読者に役立つコンテンツを提供していないということだ。例えば、自社商品の使い方や導入事例の説明しかしていなかったり、単なる社長/社員日記になっていたり、、、。 残念ながら、読者は忙しいので、自分にとってメリットのあるコンテンツしか読もうとしてくれない。 従って、例えば自動車会社がブログを運営するとしたら、﹁キャンプに行く時にトランクに沢山の荷物を効率的に積み込む方法﹂や、﹁燃費を20%削減するエコドライビングのテクニック﹂など、読者の役に立つコンテンツを提供しよう。 間違っても、車の宣伝ばかりしてはいけない。それでは、誰もあなたのブログを読んでくれないからだ。そして、ブログを読んでくれる人がいないので、ファンもできないし、顧客リストも獲得できない。 さて、シンプルに考えると、読者の役に立つコンテンツとは以下の3つに分類される。 ●ハウツー‥人は、自分の生活を良くする方法を求めている。 ●ケーススタディ‥人は失敗例を見て失敗を防ぎ、成功例を見て成功への道筋を探そうとする。 ●ニュース‥人は、常に何か新しい情報を求めている まずは、この3つのコンテンツに絞って、ブログ記事を書いてみよう。効果は保証する。4.読者にとって読みやすい書き方をしている
もし、ブログで役に立つコンテンツを提供しているとしても、なかなか読者が増えないとしたら、あなたのブログ記事が読みにくいことが原因かもしれない。 例えば、あなたが今読んでいるこの記事が、改行も小見出しも、画像もなかったとしたら、どうだろうか?どれだけ役に立つコトが書かれていても、途中で読むことに疲れて、他のサイトに移ってしまうことだろう。 読者にとって読みやすい書き方は、実は非常に簡単で、以下の3つに分けられる。 ●箇条書き形式‥ 例えば、﹁ブログの書き方﹂などの一つのテーマに沿って、一つ一つのポイントを箇条書き形式で書こう。例えば、﹁組み合わせて使うだけで高い効果を出すキャッチコピーの基本型30選﹂は、この書き方だ。 ●ステップ・バイ・ステップ形式 一つのテーマに沿って、そのための方法をステップ・バイ・ステップで説明しよう。例えば、﹁初心者でも15分でできるWordPressのインストール方法﹂が、これにあたる ●まとめ形式 こちらは、一つのテーマに沿って、役に立つ記事を紹介していく書き方だ。﹁Facebookの活用法を完全に理解するために絶対に読むべき記事まとめ﹂ は、この書き方の典型だ。 こうした書き方が、読者に好まれる理由は、﹁流し読みでも全体の内容を理解できるので保存しておきたくなる。﹂﹁箇条書き形式で書かれていると、一つ一つのポイントが頭に入りやすい。﹂﹁一つ一つのポイントが頭に入りやすいので、すぐに実践できる。﹂などがある。5.SEOに最適化している
ブログから最大の効果を得るためには、SEO最適化は欠かすことができない。なぜなら、ソーシャルメディア経由のアクセスは、誰かからの紹介で訪れてくれる﹁興味本位﹂のアクセスだ。一方、検索エンジンからのアクセスは、自分で知りたい情報を検索して訪れる﹁目的本意﹂のアクセスだ。 従って、検索エンジンからのアクセスの方が、コンバージョンが高いので、ブログ記事を書く際は、読者だけでなく検索エンジンにも好まれる書き方を心がけよう。 また検索エンジンを視野に入れてブログ記事を書くと、毎月安定して、多くのアクセスを集めることができる。例えば、バズ部は立ち上げて3ヶ月のブログだが、﹁キャッチコピー﹂というキーワードだけで2000以上の検索流入がある。![](https://lucy.ne.jp/bazubu/wp-content/uploads/2012/08/analytics.png)
6.記事を拡散している
どんなにおいしいレストランでも、店を開いただけではお客はこないのと同じで、ブログも、ただ記事を書いただけでは、アクセスはなかなか増えて行かない。 そこで記事を書いたら、必ず更新した旨を宣伝しよう。 具体的には、Facebook、Twitterなどのソーシャルメディアを使って、友人やファン、フォロワーに読んで貰おう。そして、最初に記事を読んでくれた人が、ソーシャルシェアボタンを押してくれることによって、コンテンツは拡散していく。 例えば、下図は、7月のある期間のソーシャルネットワークからのアクセス数だ。![](https://lucy.ne.jp/bazubu/wp-content/uploads/2012/08/social.png)