— 黒色中国 (@bci_) January 20, 2019 ▲こういうアンケートを実施していたのですが、意外に﹁中国の墓を見たい﹂という人が多くて︵みんな嫌がるものとばかり思ってました︶、驚きました。 回答受付24時間だけのアンケートで、どれぐらい票が伸びるかな…と思っていたのですが、1505票も集まりました。私の予想では100票あるかないか…ぐらいで考えていたのですが。 スマホを開いたらツイッターで中国のお墓の写真がゾロゾロ出てくる…というのは気味悪いんじゃないかと思って、今までちょっとしかやってこなかったのですが︵以前、香港の墓地はご紹介したことありました︶、アンケート結果を見るに、心配しすぎていたようでした。 いただいたリプライを見ると、仏壇仏具や墓石関係の方とか、葬礼儀式に興味のある方もいて、そういうので﹁中国の墓﹂に興味を持つ人もいるわけです。(コソッと聞いておきたいのですが、私は中国の墓を見るのが趣味でして、かなり前から各地の墓の写真を撮ってきたのですが、ツイッターではウケが悪いだろうとほぼ出したことがありません。中国の墓の写真が見たい、墓の話を読みたい人はどれぐらいいるのでしょうか?今後の参考にしたく思います)
▲北京の八宝山革命公墓︵ウィキペディアより︶
私が中国の墓にハマった理由
私の父が早くに亡くなったので、昔からやたらと墓参りしたのですが、そうしている内に﹁墓﹂そのものに興味を持つようになりました。 それから、墓地をみつける度に、観察していたのですが、留学した時に北京でふと﹁墓地がない?﹂ことに気付き、調べてみると、中国では住宅の近くには墓地を作らないのがわかり︵たまに例外はあるのですが︶、ある冬の日に、地下鉄で行ける大きな墓地…八宝山を見に行ったわけです。 北京の八宝山の墓地は、﹁革命公墓﹂と﹁人民公墓﹂の2つからなり、﹁革命公墓﹂は中共の功労者、﹁人民公墓﹂は一般の人民が葬られるお墓です。 ﹁革命公墓﹂の方には、既に﹁歴史上の人物﹂になってしまった人のお墓があって、ほとんど﹁墓で見る現代中国史﹂状態になっておりました。 そして﹁人民公墓﹂ですが、こちらは見渡す限り延々と墓が並んでおりまして、その端っこの方には墓石のない墓…いわゆる﹁土饅頭﹂がいくつもありました。 名前もなく、ただ遺体を埋めて土をかけてあるだけ。目印になるように、小さな石とかを積んである。 あとで、北京の知人に聞いてみると、墓参に訪れる親族や身近な人だけが墓の場所をわかればいいから、名前を書く必要はない…たぶん、文革などに参加した人で、報復を恐れて墓に名前を書けないのでは…とのことでした。 中国の墓地には、日本とは違う風習に加えて、中国の近現代の歴史がギッシリと詰まっている。その1つ1つを観察しながら、歴史を紐解いている内に、その故人の生き様や、近親者の思い…中国人の心情に近づけるような気がして、それから中国の行く先々で、墓地を見つけると中に入って写真を撮るようになったのでした。 今年の前半までには1回、ツイッターで連投しようと思っております。![]()
- 作者: 樋泉克夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/06
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
- 今日の発見 こんなにお墓に興味ある人がいるものとは意外でした(^^)