1996年度アーキテクチュア・オブ・ザ・イヤー
─ カメラ・オブスキュラあるいは革命の建築博物館 ─
終了しました。
カタログにあたる関連書籍﹃磯崎新の革命遊戯﹄をお買い求め下さい。
来年年頭には展覧会の記録が雑誌に発表される予定です。
●会期‥1996年11月20日︵水︶〜12月3日︵火︶
●会場‥池袋メトロポリタンプラザ8F メットホール
●プロデューサー‥磯崎新
●実行委員長‥三宅理一
●キュレーター‥田中純、中谷礼仁、松原弘典、貝島桃代
〜︿アンチ・ドグマの建築史﹀の立場から、新たな建築史観を示す展覧会。
仕掛けのある会場構成と充実したカタログによって、展覧会そのものを︿事件﹀とすることを目指した。〜
●会場構成︵韓亜由美︶
模型写真・平面図→会場は三層構造になり、最も外側の層は4部に分かれる。第二層は文字・言説のみの展示、最奥の四畳半には磯崎氏の蔵書が展示される。この四畳半の中心には床面にビデオ・モニターが設置され、天井から眺めた会場の構造が映し出される。第一層から最奥の小部屋まで、段差をつけて、次第に入り口が狭くなっている。
会場写真︵平剛氏撮影︶
第1室‥幻視の器械 ─ フランス革命の建築
第1室から第2室へ
第2室‥建築という見せ物 ─ もうひとつの明治計画
第2室から第3室へ
第3室から第4室へ
第4室‥都市量産業 ─ メイド・イン・トーキョー
第2層‥言説の部屋
最奥の四畳半‥磯崎新の蔵書空間
四畳半の中央床ディスプレイ
この展覧会に対する感想・意見を寄せてください。
これまでに寄せられたメッセージです。
日時‥12月1日︵日︶14:00〜16:50
会場‥メトロポリタンプラザ12階会議室
テーマ‥磯崎新の革命遊戯
パネラー‥磯崎新 vs キュレーター
多数の聴衆の方々を前に、建築と革命、政治、表象、反復をめぐって激論が交わされました。在チューリヒの貝島桃代さんも国際電話で参加しました。このサロントークの内容は来年初頭に雑誌に発表される予定です。
★展覧会は終了しましたが、ネット上ではイベントは続いています。平剛氏撮影による会場写真を公開しました。随時、イメージ資料は公開いたします。展覧会へのメッセージ・ページでは、﹁メイド・イン・トーキョー﹂をめぐって、在スイスの貝島桃代さんと活発なやりとりが展開されています。(Made in) Tokyo is burning! 東京が熱い!(12.12)
★会場写真︵平剛氏撮影︶を掲載しました。なお、本展覧会の記録はいずれ雑誌に掲載される予定です。
︵11.30︶
★﹁幻視の器械 ─ フランス革命と建築﹂展示作品一覧と展示コンセプトを改訂しました。
︵11.24︶
★会場で販売されている関連書籍﹃磯崎新の革命遊戯﹄︵TOTO出版︶の内容を公開しました。書店での販売は12月に入ってからとなります。是非、展覧会にお越しのうえ、会場でお買い求めください。
︵11.24︶
★いよいよ開会いたしました! 展覧会の状況は随時公開していく予定です。今しばらくお待ち下さい。
︵11.20︶
★秋山伸氏デザインによる展覧会パンフレットを掲載しました。
︵11.12︶
★グループNOVEMBER︵槻橋修+奈尾信英+福屋粧子︶による、﹁幻視の器械 ─ フランス革命と建築﹂展示のコンセプトを掲載しました。
︵10.27︶
★カタログがTOTO出版から発行されることになり、内容を刷新しました。カタログ内容・目次をご覧ください。︵10.27︶
★made in tokyoなどの画像ファイルにアクセスすると、破壊されて表示されない場合があるようです。原因は不明ですが、破壊された画像ファイルのアイコンが表示された段階でReload すれば、正常にファイルの転送が行われるケースが多いため、この方法をお試しください。なお、このトラブルの原因について知識のある方は是非お教えください。︵9.20︶
★メッセージを送っていただけるように、メッセージ・ページを作りました。今後寄せられるご意見・ご感想はメッセージ・リストに記録されていきます。︵9.12︶
★かなり頻繁なアクセスがあるため、アクセス・カウンターを設けてみました。あなたは人目です。︵9.11︶
★made in tokyoのページを作りました。会場の概要や建築写真、会場で販売されるTシャツなど、ヴィジュアルな情報も多数含まれています。︵9.11︶
★きわめて簡単ながら、英語ページを作りました。より詳細な英文の紹介ページを近々公開する予定です。︵9.5︶
★プレス発表︵8月30日︶の資料をもとに情報を更新しました。会場模型、展示品などのイメージを追加しました。︵9.1︶
★在ロシアの松原氏からの電子メール︵︿ロシアからの通信1﹀︶を公開しました。︵9.1︶
●趣旨・概要説明︵プレス発表資料より︶
会場構成 デザインコンセプト︵韓 亜由美︶
―建築史と建築家にまつわる重層した世界を投影する自律的装置―
この外部から隔絶された建築史の﹃カメラ・オブスキュラ ─ 暗い部屋﹄では、来
場者と展示物の関係を対象を﹁見る﹂という一方通行だけにとどまらせず、建築
史のあらたな切断面を﹁読み﹂、それについて﹁問い・問われ﹂る双方向の交差
を生じさせ、更により深く︵遠く︶﹁取り込み・開放する﹂ための求心力︵遠心
力︶をはらんだ場を出現させている。それはパッサージュという︿交通﹀の空
間、外部と内部が入り組んだベンヤミン的な︿襞﹀の空間の体験にもかさねられ
る。会場自体がこの展覧会の全体像を解読し増幅する機能を持った装置である。
ホール内部は、独立した大・中・小の箱からなる入れ子構造になっている。その
構造を縦横に貫通して、内部と外部を繋ぎ合わせ且つ分断する通路が想定され、
各箱に順に相似形で大中小の開口が穿たれる。三つの箱が重なりあった空間に形
成される3層とは、まず﹇外﹈側の社会的歴史的な痕跡、遺留物の博物館的展示
空間の層。﹇中﹈の層は、掲げられた思想・投げかけられた問いと応え・未だ語
られなかった言葉などなど、テーマを巡り、広がる言説の渦の空間。そして
﹇奥﹈の層は、現代に生きる建築家︵主体者︶の蔵書がそっくり納められた分厚
い書架の壁に囲い込まれた光に満たされた四畳半︵紹鴎の茶室︶のしつらえであ
る。最奥の中心︵炉の位置︶にはモニターの窓が開いており、上空のカメラ・ア
イを通した会場全体の俯瞰がリアルタイムで映し出される。観るものを観られる
ものへ、自己を他者に、転換しつづける無限反射の合わせ鏡のように。
●カタログ内容・目次
●幻視の器械 ─ フランス革命の建築
●made in tokyo
Last modified: 18:14:19, Saturday, November 30, 1996
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