若者を中心に多くの人が活用するSNS。就職活動の現場では、どのように利用されているのだろうか。
電通パブリックリレーションズの調査によると、就職活動をしている大学3年生に﹁就職活動をする上でSNSを利用していますか?﹂と尋ねたところ、﹁利用している﹂が45.3%とほぼ半数に達していた。
利用しているSNSのトップはFacebook︵30.3%︶で、2位はTwitter︵22.7%︶。前年調査ではTwitter︵34.3%︶がトップでFacebook︵31.7%︶が2位だったが、順位が逆転した。また、前年3位だったmixiが4位になっており、代わりにLINEが3位にランクインしている。
﹁SNSの普及において、Facebookの利用者数が2012年にTwitterの利用者数を上回ったことが原因と考えられるが、学生や企業にとって、実名登録であるFacebookが、エンゲージメントを高めやすいメディアであることも1つの理由と推測できる﹂︵電通パブリックリレーションズ︶。
利用しているSNS(出典:電通パブリックリレーションズ)
﹁就職活動でSNSを利用している目的﹂を聞くと、最も多かったのは﹁企業の雰囲気や風土を具体的に知ることができるから﹂で36.0%。以下、﹁少しでも企業の情報が欲しいから﹂が33.1%、﹁エントリーシートや面接のヒントを得るため﹂が19.1%、﹁知名度の低い企業の情報を知ることができるから﹂が17.0%で続いた。
情報収集に意欲的な様子がうかがえるが、中には﹁みんながやっているから﹂︵15.4%︶や﹁大学やOB/OGなど他の人にやった方がいいと言われたから﹂︵5.1%︶といった消極的な回答もあった。
就職活動でSNSを利用している目的(クリックで拡大、出典:電通パブリックリレーションズ)
「就職活動でSNSを利用する中で困っていること」では、「不用意な発言をしてしまうのではないかと不安だ」が14.7%でトップ。以下、「就職活動目的で作ったわけではなかったのに、就職活動で利用したために、プライベート情報などを気軽に書き込めなくなった」が10.3%、「文章がうまく書けない」「実際に企業担当者やOB/OGに会ってみたら、SNS上の印象とまったく違った」がそれぞれ8.1%で続いた。男女別に見ると、女性の方が各項目で割合が高くなっていた。
また、さまざまな不都合があるためか、「就職活動専用のSNSアカウントを作っている」という人も22.8%いるようだ。
インターネットによる調査で、対象は就職活動をしている大学3年生。調査期間は2012年12月28日から2013年1月16日。
就職活動でSNSを利用する中で困っていること(クリックで拡大、出典:電通パブリックリレーションズ)
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