2014.03.06追記: 2013年を振りかえるエントリを書きました!
Facebookページを始めてから1年後にどうなったのか気になる方はこちらもどうぞ。
はじめに
![f:id:JunichiIto:20121130085154p:plain f:id:JunichiIto:20121130085154p:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/J/JunichiIto/20121130/20121130085154.png)
Coupé Baguetteの前提知識
困っていたこと
なので妻としては﹁もっとゆったりとお客さんにパンを選んでもらいたい﹂﹁すぐに売り切れない日は"まだありますよ"とお客さんに知らせたい﹂という希望がありました。
ボツになった解決案
「インターネットでお取り置きシステム」の開発?
﹁だから作って〜♪ プログラマなんだから作れるんでしょ?﹂と妻にお願いされたのですが、僕としてはすぐに﹁うん﹂とは言えませんでした。 ﹁そんなシステム作ってる時間なんてないよ!!﹂という理由もあったのですが(苦笑)、それよりも以下のような理由で﹁インターネットの取り置き﹂はお客さんにとっても、妻にとってもあまりメリットがないと思ったからです。 ●わざわざインターネットで買いたいパンに加えて自分の名前や電話番号を入力するのはお客さんにとって大変 ●頻繁にパンの残数を更新しないと、﹁取り置きしたはずのパンがない﹂という問題が発生してしまう ●キーボードを叩いてお客さんとやりとりするのは妻も大変。電話の方がまだ楽そう ●接客が忙しいとインターネット経由で取り置きが入ったことに気付かない、または対応が遅れてしまう恐れがある 僕(システムを作る側)にとっても、﹁PCだけでなく、スマホやガラケーからの取り置きも考慮する必要が出てきて、かなり大変なんじゃないか﹂という懸念がありました。 というわけで、﹁インターネットの取り置き﹂は結局不採用となり、取り置きの方法も従来通り﹁電話のみ﹂になりました。
メルマガ?
ブログ?
ホームページ?
Twitter?
というわけでFacebookページ
ただし、Facebookがいくら有名になったといっても、日本人全員がFacebookのアカウントを持っているわけではありません。 ﹁Facebookは使ったことがない﹂﹁できればFacebookアカウントは作りたくない﹂というお客さんも中にはいると思います。 とはいえ、URLさえ知っていれば誰でもアクセスは可能なので、こちらから情報をプッシュできない点を除けば、それほど大きな問題はないとも言えます。
Facebookページに載せる情報
妻と話し合って、Facebookページに載せる情報はこんな感じにしようということになりました。
- 営業日の商品メニュー(開店前にアナウンスする)
- パンの売れ行き
- 売り切れ時のアナウンス
- おいしそうなパンの写真
- 臨時休業日等のお知らせや、お店からのお願い
- ブログの更新情報
- ブログに書くほどでもない些細なつぶやき
Facebookページ開設の効果
Facebookページを開設したことは店のブログやホームページ、店頭のチラシ等でお知らせしました。
Facebookページの存在がお客さんに知られてくると、かなり良い効果が現れてきました。
取り置きの電話が増えた
「行ってみたけどもう閉まってた」ということが減った
常連さんの来店頻度が上がった
「いいね!」をしてくれたお客さんはニュースフィードにお店の近況や写真が通知されるので、ちょっとしたリマインダー的な効果があるのかもしれません。
特に常連さんの来店頻度が上がっているみたいです。
お客さんとのつながりが分かりやすくなった
意外とFacebookを使っている人は多かった
まとめ
また、新しいシステムを作ることなく、既存のサービスをうまく活用することができたのも、僕としては良かったと思います。 この点については、 機能やコードは負債です。なるべく作らないことが一番なのです。 チケット駆動開発で Pivotal Tracker を上手に使うための4つのポイント | Social Change! というソニックガーデンのポリシーをプライベートにも応用してみた感じです。
何はともあれ、お客さんにとってもお店にとってもメリットのある仕組みを手間やお金をかけずに導入できたのが、IT専門家としての面目躍如だったんじゃないかな〜?と、ちょっと自画自賛して今回のエントリを締めくくります(笑)。
「こんなにうまくいくものでしょうか?」(2012.12.2追記)
妻のパン屋の悩み事をFacebookページで解消したお話 - give IT a try
http://junichiito.hateblo.jp/touch/entry/2012/11/30/090253
以下の困っていた点を解決した。 Twitter,blogより優れているという主張です。
開店直後お客さんが集中しすぎてしまう
日によってはすぐに売り切れない日もあるが、開店後1〜2時間するとお客さんが﹁たぶんもうないだろう﹂と思ってあまり来なくなる
﹁もっとゆったりとパンを選んでもらいたい﹂﹁すぐに売り切れない日はお客さんに知らせたい http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1098067310 全然無関係な人に適当に答えられても困るので、直接回答してみました。 こんにちは、たまたまこの質問を見つけてしまいました。 ブログの作者です。 せっかくなのでお答えしますね。
>こんなにうまくいくものでしょうか?
確かに、そういう感想を抱いてしまうのも分からなくはありません。 ポイントは2つあります。
一つはブログでも書いていたように、完全に解消したわけではありません。 問題が改善された、緩和された、というレベルで考えてもらった方が正確だと思います。
そして二つ目。 こちらの方が重要です。 それは僕らだけでなく、お客さんも困っていたから、もしくはお客さん自身もそういう情報を必要としていたから、うまくいったということです。
なのでお互いのニーズがかっちりとかみ合ったのが、成功の秘訣だと思います。
>Twitter,blogより優れているという主張です。
ブログに書いたような理由で僕はFacebookページが一番いいと判断しましたが、ニーズがかみ合っていればどのツールを使ってもそれなりにうまくいくんじゃないかと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1098067310
「Twitterと連携させないの?」(2012.12.5追記)
趣旨は理解できるけれど、Twitterと連携しない理由がないように思う。なぜ敢えてFBだけ?意味がわからない。 / “妻のパン屋の悩み事をFacebookページで解消したお話 - give IT a try” http://t.co/qPiFt7Jh
じゃあ、知ってたらやってたのか?もしくは今からでもやりたいか?と考えると微妙ですね。 一部には﹁Twitterで新しい投稿をキャッチできたら便利!﹂と思う人がいるかもしれませんが、それほど多いとは思いません。 Twitterと連携させたとしても、情報の主従関係でいうとFacebookの方が﹁主﹂になるので、店の情報が欲しい人はどっちみちFacebookページをチェックするんじゃないかな〜と思います。
女性客が中心ということもあって、Twitterにのめり込んでるお客さんがそれほどいないような気がするのも、連携にあまり魅力を感じない理由の一つです。 そういう声が実際にお客さんから上がったりしたら話は別ですが、今のところFacebook一本でも大きな支障はないかなと思っています。
補足エントリを書きました(2012.12.9追記)
今回の反響を受けて、補足エントリを書いてみました。
こちらも併せてご覧下さい。
「妻のパン屋の悩み事をFacebookページで解消したお話」の補足 - give IT a try
あわせて読みたい
Coupe Baguette -クープバゲット-
Coupé Baguette(クープバゲット)のFacebookページはこちらです。
良かったら「いいね!」ボタンを押してやってください。
夫から見たパン屋さんの舞台裏 - give IT a try
開業前や開業直後の店の様子を書いたエントリです。
現在では変わった点も一部ありますが、だいたい同じ感じです。