- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163917726
感想・レビュー・書評
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箱根駅伝が好きだ。 去年初めて予選会を見た。予選会は一人一人がタイムを削るために走る。仲間も同じように自分と闘う。もちろん本戦の走者もあらん限りの力を尽くす。ただ予選会は周りの走者との駆け引きはない。成績発表の時の、爆発的な喜び、落胆のドラマ。これも本戦にないものだ。 この物語はかつての名門明誠学院大学が予選会で負けるところから始まる。監督交代と学生連合チーム参加を巡る問題。チームの断層。 そしてもう一つの物語は箱根駅伝の放映をめぐる確執。一途なテレビマンの奮闘が熱い。 どう展開するか楽しみ。 最後のエントリー発表のサプライズ そして彼の名前が呼ばれた瞬間、 私まで天を仰いだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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池井戸潤さんの新刊。池井戸さんの書く小説ではやはり銀行が舞台の小説に面白さを感じていたので、スポーツの話はどうだろうかと読み始める前は考えていた。ところが実際読んでみたら、心配無用でどんどん読み進めたくなる面白さだった。池井戸さんの、人の心情をぐっと掴む巧みなストーリー展開に改めて感心してしまった。先入観や前例だけから判断し馬鹿にしたような態度を取る周囲の雑音に惑わされず、熱い思いや信念を貫き、まっすぐ突き進む人たちを見ているととても爽快な気分になる。気づけば自分も連合チームの応援者になっていた。良い盛り上がりを見せ上巻は終了。下巻もますます楽しみ。
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関東学生連合と放送クルーの箱根駅伝までのお話。
面白いんですが、堂場瞬一先生の小説「チーム」と内容が似ているんですよね、、、箱根駅伝の予選に負けた各校から寄せ集められた即席連合がジャイアントキリング狙って紆余曲折しながら奮闘するみたいな、、、
「チーム」では山城ってスーパーエースの心の変化が良くてって、、、違う小説のお話しでした。下巻は本戦ですが、めっちゃ奮闘したけどダメでしたみたいな流れが予想できてしまいます
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疾走感ありすぎて上下巻いっき読み!
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GWの読書、一気読み。やっぱり面白い、、上巻だけも泣かされてしまう。箱根駅伝はよく見に行くのですが学生連合をテーマにするところはさすが。下巻が楽しみ、即買い。
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2024/05/05
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まさに大作の力作。
池井戸さんが「箱根」を描くと、こういう風になるのか。
学生連合(学連選抜)を主役にした良作は過去にもありましたが、これもまた新鮮で面白い。
また、あの中継の舞台裏も興味深く面白い。
下巻でまさにスタートの号砲ですね。 -
上巻だけで泣きそうになる。 箱根駅伝にかける﹁俺たち﹂の物語。 誰かのために、そして自分のために、箱根を走る。 箱根を撮る、箱根を応援する。 箱根駅伝に関わる全ての人たちよ、がんばれ! 下巻入ります!
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#俺たちの箱根駅伝 上
#池井戸潤
本選にもれた大学の選手寄せ集めの関東連合チームと、取材・中継するテレビ局の様子が交互に描かれる。選手たちの物語だけでなく、テレビ局内のパワーゲームを持ってくる辺りが、さすが池井戸流の箱根駅伝。下巻はいよいよ本選がスタートする。
#読書好きな人と繋がりたい
#読了
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Amazonの紹介より 池井戸潤の最新長編の舞台は、 ﹁東京箱根間往復大学駅伝競走﹂――通称・箱根駅伝。 若人たちの熱き戦いが、いま始まる! 古豪・明誠学院大学陸上競技部。 箱根駅伝で連覇したこともある名門の名も、今は昔。 本選出場を2年連続で逃したチーム、そして卒業を控えた主将・青葉隼斗にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだ。故障を克服し、渾身の走りを見せる隼斗に襲い掛かるのは、﹁箱根の魔物﹂……。 隼斗は、明誠学院大学は、箱根路を走ることが出来るのか? 一方、﹁箱根駅伝﹂中継を担う大日テレビ・スポーツ局。プロデューサーの徳重は、編成局長の黒石から降ってきた難題に頭を抱えていた。﹁不可能﹂と言われた箱根中継を成功させた伝説の男から、現代にまで伝わるテレビマンたちの苦悩と奮闘を描く。 今回の舞台は箱根駅伝ということで、駅伝をテーマにした作品は多く読んだことがあるのですが、池井戸さんは学生だけでなく、駅伝を放送する人の活躍も描かれているのが特徴でした。 また、主人公の大学が予選通過で駆け巡ると思ったのですが、落選で学生連合として参加するということで、新たな駅伝を楽しめるのではと思いました。 同様な作品で、堂場瞬一さんの﹁チーム﹂があるのですが、比較すると、池井戸さんの方は、監督やコーチといったスタッフ側の苦悩も描かれています。スタッフから見たチームの戦略やチーム内のいざこざをどう解決していくのか、色んな要素を盛り込んでいて、面白かったです。 特に池井戸さんらしさといいましょうか、読者の心を掻き立てるために色んなエンタメ性を盛り込んでいるなと思いました。飽きさせないために色んなトラブルを発生させたり、それらに苦悩する登場人物を描いたりと読みどころは満載でした。 ﹁この人、ムカつくな﹂とか﹁頑張ってくれ﹂といったように﹁半沢直樹﹂みたいな﹁好き﹂と﹁嫌い﹂をはっきりさせて、読者にわかりやすく提示しているので、幅広い世代が楽しめるのかなと思いました。 次々とテンポよく展開していき、登場人物の動きを的確に描写しているので、頭の中で想像しやすかったです。結果的に気づいたらあっという間に読んでいました。それくらい面白く、世界観に浸っていました。 実際に箱根駅伝に出場した大学の名前も登場するので、リアルさもありました。ただ、実在の大学にはムカつく登場人物がいないよう、架空の大学にそういった人物を置いています。 学生連合というと、後ろの順位の方にいるイメージがあるのですが、今回の作品では、目指すは3位という目標を掲げています。 上巻では、各区に誰が配置されるのかまでが描かれていて、それに至るまでが苦難の連続です。 放送する側も色んなトラブルに遭いながらも、どうにか乗り越えようとします。 その描写に応援したくなりました。 下巻では、いよいよ本番の箱根駅伝が描かれているので、早く読みたくなりました。 果たして、どこまで順位が伸びるのか? 箱根駅伝は放送として成功するのか? 気になるところです。
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池井戸潤さんの新刊!箱根駅伝を舞台に、学生連合チームとテレビ局スタッフそれぞれの戦いを描いた作品。 毎年正月に母校を応援する大好きな箱根駅伝を池井戸さんがどのように描かれるのか、2024年のGW前に読むのをとても楽しみにしていた作品です。GWは仕事が忙しく、GW後の代休を1日使い上下巻ノンストップで読破。 まるで、日曜劇場でドラマを観ているようなリアリティと爽快感のある内容に半日足らずで読破してしまいました。きっと映画化かドラマ化します、キャスティングも楽しみ。 下巻はついに学生連合チームの箱根駅伝が始まる!