日本最大級の化粧品口コミサイト「@cosme」(アットコスメ)を運営するアイスタイル。アクセンチュアを退社し、仲間とともに同社を起業した吉松徹郎氏は、もともと起業を考えていたわけではなく、資金的にも人的にもゼロに近い状態からのスタートだった。そこからいかにして現在のビジネスを立ち上げていったのか。(構成/曲沼美恵)




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<b>吉松徹郎(よしまつ・てつろう)氏</b><br />1972年生まれ。茨城県出身。東京理科大学卒業。96年、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。99年、アイスタイルを設立し、社長に就任。同年12月、化粧品口コミサイト「@cosme」をオープン。2000年に株式会社化。ニュービジネス協議会主催「第6回ニュービジネスプランコンテスト」優秀賞、「日経インターネットアワード2002ビジネス部門」日本経済新聞社賞など受賞歴多数。2012年3月に東京証券取引所マザーズに上場。同年11月東証1部へ市場変更(写真:菊池一郎、以下同)

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「プロ意識」をたたき込まれたコンサル時代


 



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 化粧品業界は当時、1兆5000億円の市場規模に対して3000億円もの広告宣伝費をかけていました。そこにインターネットが入ってくれば、かなり効率化できる。それだけ潤沢なマーケティングコストをかけている業界ならば、1%を取れただけでも30億円は見込めるはず。10%なら300億円になります。これはもうやるしかないでしょう、ということで会社をつくりました。

休暇制度で手伝わせていたら人事部から呼び出し




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PlayStation 2SNS

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 僕らはよく、「@cosme」は音楽業界で言う「ビルボード」と同じだよ、と言っています。ビルボードを見たことがない人でも、それが米国で最も権威のある音楽チャートであることは知っている。レコード店の洋楽コーナーに行って、ビルボードのトップ100だとポップに書かれていたら、「なるほど、全米では今、これが人気なのか」と分かる。化粧品も同じで、「@cosme」のランキングが仕入れのデータになり、お客さんへとつながっていく。


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靴下専門店の全国チェーン「靴下屋」を一代で築いたタビオ創業者、越智直正氏の人生訓。15歳で丁稚奉公を始めてから60年、国産靴下に懸ける尋常ならざる熱情を語り、経営の王道を説く。『靴下バカ一代』は好評販売中です。詳しくはこちらから。

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