これも噂の南部堂から平安蚤の市で購入した一品。大正8年8月23日付けで、発信者の﹁春城生﹂は、大正6年に早稲田大学初代図書館長を辞した市島春城︵本名謙吉︶と思われる。ナンブさんなので安く、500円か1,000円だったか。 宛名の小田嶋彦太郎は、﹃早稲田大学図書館紀要﹄に翻刻が連載された春城の日誌に﹁小田島彦太郎﹂として出てくる人物と思われる。同誌40号︵平成6年11月︶の﹁翻刻﹃春城日誌﹄︵一一︶﹂が初登場と思われる。 ︵明治四三年七月︶ 廿二日 ︵略︶高橋義彦来訪ニ付、印話を為。義彦、小田島彦太郎︵略︶を余に紹介す。︵略︶ 二十七日 ︵略︶新発田に在り︵略︶小田島彦太郎︵略︶交々来訪︵略︶ …