「ファイル共有ソフトの利用に関する調査〜アンケート調査〜」を読んでみた
2chダウンロード板の状況を調べてみた - longlowの日記で少し触れましたがACCS - 一般社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会が公表している「ファイル共有ソフト利用実態調査」はなかなか興味深いです。そこでニュース等であまり触れていないような点や個人的に気になった点について見てみようと思います
資料は
ファイル共有ソフトの「現在利用者」、初めて1割を超える〜利用実態のアンケート調査、クローリング調査の結果まとまる〜(2008/12/12)〜
アンケート調査結果(概要)(pdf)より
なぜファイル共有を始めたのか
![f:id:longlow:20090112173201j:image f:id:longlow:20090112173201j:image](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/l/longlow/20090112/20090112173201.jpg)
ACCSからの回答 ファイル交換ソフトなどを使って、他人が権利を持つ著作物のファイルをダウンロードすることは、ただちに違法というわけではありません。著作権法は、私的な使用を目的とした複製については、一定の条件の下に許しているからです。しかし、もともとアップロードするつもりで著作物をダウンロードすることや、ダウンロードしたコンピュータソフトウェアを仕事などに利用することなどは違法になります。また、多くのファイル交換ソフトは、ダウンロードした著作物を保存するフォルダと、アップロードする著作物を保存するフォルダが同一に設定されていることから、ダウンロードしたとたんにその著作物がアップロードされるため、違法行為となるおそれがあります。 また、ファイル交換ソフトを紹介する雑誌については、モラルや品性の観点からはどうかと思われる内容のものがほとんどですが、ファイル交換ソフトを紹介することや、許可を得てファイル交換ソフトを配布することについては、違法行為であるとは言えません。わが国には、まだなんでも書ける自由があるということでしょう。ただし、ファイル交換ソフトを使って他人の著作物をアップロードすれば著作権法に違反するおそれがありますので、いくら雑誌に書いているからといって、善悪の判断もなく実行することは問題があることを十分に認識してください。 皮肉っぽいです
ファイル共有をやめた理由
![f:id:longlow:20090112173202j:image f:id:longlow:20090112173202j:image](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/l/longlow/20090112/20090112173202.jpg)
ダウンロード数
音楽ファイルのダウンロード数が際だっており1年間のダウンロード数が50を超えるようなヘビーユーザーも多い。これはGnutella(LimeWire、Cabos)の流通ファイルに音楽系がとにかく多いことが理由なのでしょうが(これについては別に取り上げる予定)。あと2chダウンロード板を見てると思うことなのですがアニメやゲーム、ビジネスソフトのようなアプリケーションソフトのダウンロード数が思った以上に少ないかなと
接続時間
帯域問題にも関わる接続時間だけど現在利用者の内1日中使っているような人は平日で11.6%、休日で14.2%とさほど多くはないです。たいていは接続時間が3時間未満で、「ほとんど接続しない」が平日と休日で大きく隔たりがあるところ見ると休日だけしか接続しない層も多いのではないかと思います。本当は「一週間にどれくらい接続するか」という項目があればよりはっきりするところなのでしょうが
消費への影響
これについてはACCSのサイトで「アンケート調査結果(ポイント)」として触れられているのですが、あれだけ見ると「減った」以外がわかりづらいのでこれも載せてみました。こう見ると多くは「変わらないと」と答えています。まあ普段購入しないから「変わらない」という層もありそう気もしますが
ちょっとした雑感
ニュース記事だと
ファイル共有ソフトの「現在利用者」は10.3%、ACCSなどが調査
ファイル共有ソフトの「現在利用者」、1割超える──ACCSなど調査 - ITmedia News
と現在利用者が1割を超えたということが前面にきていてその印象がだけが強くなってますが、調査報告書を読んでみるとまた違った一面が見えてきます。ここに触れた以外にも面白そうな項目もあるため暇があれば目を通してみるのもよいかもしれません