「プリアンプやミクサがあるから音がよくなる!」というわけではない……らしい(?)。
(未来:dbx Driverack PAを使って﹁音の焦点(?)﹂をプラセボ少なめで調整するための配線案(マニュアル・サウンド・フォーカスのための実験回路)、その4。 - 雑記/えもじならべあそび)
(未来:プロケーブル語の﹁音の焦点﹂﹁音響﹂メモ。)
(未来:音響メモ。)
(未来:音楽/音響がらみのメモ。)
(未来:﹁まじめにジョークを飛ばす技術﹂が受け入れられれば、その先には﹁発見という名のアフォーダンス﹂がある。)
(過去:かえで式スピーカーセッティング……というか、地震対策の成れの果て。)
(過去:音響ネタについてのメモ(0:55AM記録開始、7:59AM記録終了)。)
(過去:実際に﹁簡易スピーカスタンド﹂のテストをしてみた。)
(過去:購入予定メモ(Soundhouse扱い分)三度。)
(過去:CROWN/D-45関連クイックレビュー。)
(過去:最近の散財記録。)
サウンドハウスから﹁Mackieミクサ&MOGAMI2534ラインケーブルキット﹂が届いた……のですが、土曜日は寝て曜日モードになってしまって全く動けなかったので、日曜日のおやつ休憩後になってから大急ぎでケーブルを作りました。 ただし、バランス送り出しができるUSB-DACはノートPCに繋いだまま﹁外すのが面倒﹂だったので、これとミクサを繋ぐための︻バランスフォン←→バランスフォン︼ケーブルは、(ケーブルを切り出したのみで)未だプラグは取り付けていません。 結局、作ったのは︻アンバランスRCA←→アンバランスフォン︼と︻バランスXLRメス←→バランスXLRオス︼の2種類(各LRがあるので計4本)のみでした。
さて、作ったケーブルとMackieミクサを繋いで聴いてみた……のですが、良いですね、これは。 音質の傾向は特に変わることはないのだけれど、﹁無理矢理民生ライン機器を業務ライン機器へと接続していたことによる不満﹂が、きれいさっぱり消えました。 とくに、民生機器は﹁機器毎に送出レベルがまるでバラバラ*1﹂なことに困っていたのですが、ミクサの場合はそういった﹁機材側の都合﹂は全部が各チャネル毎の入力ゲインノブで修正できるので、メインのボリウム調整がとても直感的に操作できる様になるわけで……これはインターフェース的にとてもよいと感じました。 #というか、民生機でもRCA入力の段階で﹁+4dB/-10dBの感度調整スイッチ﹂を付ければ済むはずなのだけれど、今はそういうものがすでにあったりするのだろうか。
……で、このゲイン調整が﹁受け側機器に付いている﹂ことによるメリットは、音質面でも効果を発揮します。 今までは﹁PC側でデジタルボリウムを絞る*2﹂とか、あるいは﹁ケーブルの途中にアッテネータを入れる﹂とかいう方法を使うしかなかったのだけれど、こういうことをすると﹁機器内部よりもいろいろなノイズ源にさらされやすいケーブル﹂の中で伝送される音声信号の﹁振幅﹂が小さくなってしまうんですよね。 ケーブルの中を伝わる振幅が大きかろうと小さかろうと、外界からケーブルに進入する静電ノイズや誘導ノイズの大きさが﹁中を伝わる信号に﹂比例するわけではない……とすると、ケーブルを伝って伝送される信号の振幅は﹁送り側機器が歪ませずに送出できる大きさの振幅﹂であって、かつ﹁受け側機器が歪ませずに受け入れできる大きさの振幅﹂であって、その範囲内で﹁可能な限り大きな振幅であること﹂が望ましいですよね。 ノイズに対して十分大きな振幅で音声信号を送出すれば﹁ノイズに埋もれることはない﹂し、ノイズ並みに小さな振幅で音声信号を送出すれば﹁音声信号はノイズに埋もれてしまう﹂……と、このあたりは﹁当たり前の話﹂で。 ところが、民生機器というのは不思議なもので、昔は(今も……なのか?)なぜか﹁送り側で振幅を絞る﹂機器がある始末で……これでは﹁ケーブル本来の伝送能力を全く生かせない﹂ことになってしまいます。 業務機器ではこのあたりのポリシーがはっきりしているのか、ソース機器→ミクサについては﹁(送り側は本来の振幅で送り出して)ミクサ側で必要なゲインに落とす﹂様になっていますし、ミクサ→アンプに関しては﹁(送り側は本来の振幅で送り出して)アンプ側で必要なゲインに落とす﹂様になっています。このあたりは、﹁ケーブルは(シールドが固定機器と比べて貧弱なだけで)機器の一部﹂という考え方に沿っているようで、よくできているなぁ……と感心しました。
民生機器の場合、﹁壊れたら捨てる……という消耗品感覚でいくわけにもいかない﹂ので、どうしても不都合が起きやすいボリウム類を減らす傾向があるのは仕方がない気もします。 ただし、ボリウム類を減らした結果として﹁低い信号レベルで信号をやりとりしなければならない﹂状況になってしまうようでは、まるで本末転倒なわけで。 このあたりは、民生機……とくに﹁プリアンプとパワーアンプ﹂を設計される方に、﹁きっちりとしたユーザインターフェースを提供していただきたい﹂と感じました。
今はひとまず、PC側のデジタルボリウム類はすべて100%の状態にして、かつラインに挿入していた-10dB固定抵抗アッテネータも取り去りました。 このあたりの調整は、送り出し側でどーにかするよりは、受け側でどーにかする方が﹁使っていて気味の悪い思いをすることがない﹂ですし、わざわざアッテネータを機器毎に製作する必要もないので、だいぶ扱いやすくなるのが良い感じです。 (いかにもミクサらしいところとして)音量調整が回転ノブではなくてスライダで調整できるというのも、個人的には直感的に操作できて◎でした。 それと、発注寸前になってMackie/1402VLZ(メインミックスを左右別々のスライダで調整できるもの)へと変更したのですが、これは結局正解でした。MackieのPANPOD関連回路は良くできていて、基本的にはPANPODのみでも何とかなるといえば何とかなる……のですが、本当にあっているのかどうかを確認するためには結局左右独立スライダが必要になりそうだな、と感じました。
そして、同時調達したMOGAMI2534ケーブルキット……これも基本的には◎。 微妙に中域が張り出しているような気はするものの、プロケーさんとこでアンプ発注時に同時制作してもらったBELDEN8412による﹁何となく感じていた違和感﹂がすっきりと消えて、しっかりと﹁安心して聴ける音﹂を伝えてくれています。 最終的にはBELDEN8412についていたRCAピンプラグを外して、﹁XLRメスを付けた状態での比較試聴が必要﹂なのかも……という気はしていますが、おそらく印象がそう変わることはないだろうと予想しています。 ちなみに、今回のケーブルは﹁一切よけいなことを考えず、Mackieのマニュアルを参考にしつつ、作りやすいように作った﹂という……とても適当な作り方をしています。 ︻アンバランスRCA←→アンバランスフォン︼はコールドとシールドを両端ともに結線して使いました(=方向性は付けていない)し、︻バランスXLRメス←→バランスXLRオス︼については両端ともにシールド線を2つに分けてよったうえで﹁シールドの半分は1番ピン(SG)に、シールドの残り半分はケース(FG)に﹂接続するという手の抜きようでして……とはいえ、今のところ障害は出ていないようです(さすがは平衡伝送だなぁ……という感じです)。*3 ケーブルの作り方については、今後(余しているRCA接栓を中心に)いくつかのパターンをつくって確かめてみたいところです。
サウンドハウスから﹁Mackieミクサ&MOGAMI2534ラインケーブルキット﹂が届いた……のですが、土曜日は寝て曜日モードになってしまって全く動けなかったので、日曜日のおやつ休憩後になってから大急ぎでケーブルを作りました。 ただし、バランス送り出しができるUSB-DACはノートPCに繋いだまま﹁外すのが面倒﹂だったので、これとミクサを繋ぐための︻バランスフォン←→バランスフォン︼ケーブルは、(ケーブルを切り出したのみで)未だプラグは取り付けていません。 結局、作ったのは︻アンバランスRCA←→アンバランスフォン︼と︻バランスXLRメス←→バランスXLRオス︼の2種類(各LRがあるので計4本)のみでした。
さて、作ったケーブルとMackieミクサを繋いで聴いてみた……のですが、良いですね、これは。 音質の傾向は特に変わることはないのだけれど、﹁無理矢理民生ライン機器を業務ライン機器へと接続していたことによる不満﹂が、きれいさっぱり消えました。 とくに、民生機器は﹁機器毎に送出レベルがまるでバラバラ*1﹂なことに困っていたのですが、ミクサの場合はそういった﹁機材側の都合﹂は全部が各チャネル毎の入力ゲインノブで修正できるので、メインのボリウム調整がとても直感的に操作できる様になるわけで……これはインターフェース的にとてもよいと感じました。 #というか、民生機でもRCA入力の段階で﹁+4dB/-10dBの感度調整スイッチ﹂を付ければ済むはずなのだけれど、今はそういうものがすでにあったりするのだろうか。
……で、このゲイン調整が﹁受け側機器に付いている﹂ことによるメリットは、音質面でも効果を発揮します。 今までは﹁PC側でデジタルボリウムを絞る*2﹂とか、あるいは﹁ケーブルの途中にアッテネータを入れる﹂とかいう方法を使うしかなかったのだけれど、こういうことをすると﹁機器内部よりもいろいろなノイズ源にさらされやすいケーブル﹂の中で伝送される音声信号の﹁振幅﹂が小さくなってしまうんですよね。 ケーブルの中を伝わる振幅が大きかろうと小さかろうと、外界からケーブルに進入する静電ノイズや誘導ノイズの大きさが﹁中を伝わる信号に﹂比例するわけではない……とすると、ケーブルを伝って伝送される信号の振幅は﹁送り側機器が歪ませずに送出できる大きさの振幅﹂であって、かつ﹁受け側機器が歪ませずに受け入れできる大きさの振幅﹂であって、その範囲内で﹁可能な限り大きな振幅であること﹂が望ましいですよね。 ノイズに対して十分大きな振幅で音声信号を送出すれば﹁ノイズに埋もれることはない﹂し、ノイズ並みに小さな振幅で音声信号を送出すれば﹁音声信号はノイズに埋もれてしまう﹂……と、このあたりは﹁当たり前の話﹂で。 ところが、民生機器というのは不思議なもので、昔は(今も……なのか?)なぜか﹁送り側で振幅を絞る﹂機器がある始末で……これでは﹁ケーブル本来の伝送能力を全く生かせない﹂ことになってしまいます。 業務機器ではこのあたりのポリシーがはっきりしているのか、ソース機器→ミクサについては﹁(送り側は本来の振幅で送り出して)ミクサ側で必要なゲインに落とす﹂様になっていますし、ミクサ→アンプに関しては﹁(送り側は本来の振幅で送り出して)アンプ側で必要なゲインに落とす﹂様になっています。このあたりは、﹁ケーブルは(シールドが固定機器と比べて貧弱なだけで)機器の一部﹂という考え方に沿っているようで、よくできているなぁ……と感心しました。
民生機器の場合、﹁壊れたら捨てる……という消耗品感覚でいくわけにもいかない﹂ので、どうしても不都合が起きやすいボリウム類を減らす傾向があるのは仕方がない気もします。 ただし、ボリウム類を減らした結果として﹁低い信号レベルで信号をやりとりしなければならない﹂状況になってしまうようでは、まるで本末転倒なわけで。 このあたりは、民生機……とくに﹁プリアンプとパワーアンプ﹂を設計される方に、﹁きっちりとしたユーザインターフェースを提供していただきたい﹂と感じました。
今はひとまず、PC側のデジタルボリウム類はすべて100%の状態にして、かつラインに挿入していた-10dB固定抵抗アッテネータも取り去りました。 このあたりの調整は、送り出し側でどーにかするよりは、受け側でどーにかする方が﹁使っていて気味の悪い思いをすることがない﹂ですし、わざわざアッテネータを機器毎に製作する必要もないので、だいぶ扱いやすくなるのが良い感じです。 (いかにもミクサらしいところとして)音量調整が回転ノブではなくてスライダで調整できるというのも、個人的には直感的に操作できて◎でした。 それと、発注寸前になってMackie/1402VLZ(メインミックスを左右別々のスライダで調整できるもの)へと変更したのですが、これは結局正解でした。MackieのPANPOD関連回路は良くできていて、基本的にはPANPODのみでも何とかなるといえば何とかなる……のですが、本当にあっているのかどうかを確認するためには結局左右独立スライダが必要になりそうだな、と感じました。
そして、同時調達したMOGAMI2534ケーブルキット……これも基本的には◎。 微妙に中域が張り出しているような気はするものの、プロケーさんとこでアンプ発注時に同時制作してもらったBELDEN8412による﹁何となく感じていた違和感﹂がすっきりと消えて、しっかりと﹁安心して聴ける音﹂を伝えてくれています。 最終的にはBELDEN8412についていたRCAピンプラグを外して、﹁XLRメスを付けた状態での比較試聴が必要﹂なのかも……という気はしていますが、おそらく印象がそう変わることはないだろうと予想しています。 ちなみに、今回のケーブルは﹁一切よけいなことを考えず、Mackieのマニュアルを参考にしつつ、作りやすいように作った﹂という……とても適当な作り方をしています。 ︻アンバランスRCA←→アンバランスフォン︼はコールドとシールドを両端ともに結線して使いました(=方向性は付けていない)し、︻バランスXLRメス←→バランスXLRオス︼については両端ともにシールド線を2つに分けてよったうえで﹁シールドの半分は1番ピン(SG)に、シールドの残り半分はケース(FG)に﹂接続するという手の抜きようでして……とはいえ、今のところ障害は出ていないようです(さすがは平衡伝送だなぁ……という感じです)。*3 ケーブルの作り方については、今後(余しているRCA接栓を中心に)いくつかのパターンをつくって確かめてみたいところです。
……と、ここまで書いてきて、ふと思った疑問。
もしかして、巷のケーブル屋さんは﹁RCAピンプラグで伝送される信号は-10dBレベルの一種類しかない﹂と思ってるのでは? この点について明快に解説しているところを、今の時点ではみた覚えがないような。
デジタル機器は(送り出し時にデジタルアッテネータやアナログアッテネータを通していなければ)RCAピンプラグ経由の送り出しレベルは大抵が﹁フルビットで2Vrms(≒+7dBu弱)﹂に統一されている……のだけれど、これをきちんと理解しているとは思えない説明(RCAピン接続の民生機器は業務規格機器よりも振幅レベルが小さい云々……とか)があったりして、実機確認をするまで微妙に不安でした。 CDのフルビット出力は、業務規格で信号を送出する﹁+4dBu﹂よりもさらに大きい(というか、﹁+4dBu﹂アナログ伝送ができる機器が持つヘッドルームのうち、多くの機器が保証できるらしい﹁+7dBu﹂ぎりぎりまで使っている)ので、﹁RCAピンプラグ接続の機器は-10dB感度で……﹂とか言う話はまるっきり信用できないんですよね……。
しかも、信号レベルが小さいと思われがち(大抵は-10dBuよりももっと下だと思われている)なAMラジオチューナーなどの機器でも、もともとの規定が﹁30%変調での話﹂であるはずで、100%変調では﹁+10dBu近くになってしまうこともある﹂わけで……。 全体的には﹁振幅レベルが小さな機器もある﹂RCAピンプラグをつかった機器群ですが、実際のところ問題なのはそこではなくて、むしろ﹁機器毎に振幅レベルがバラバラ﹂だということのはずです。
Mackieのマニュアルを読んで、USB-DACとWavegeneを使ってちょっと実験すれば﹁誰にでも解る﹂はずのところが、なぜに誤解されたままになっているのか……というところが、個人的にはちょっと心配です。 解っていないからこそ、適切な説明も無しに﹁直結はあり得ない、ミクサを繋ごう!﹂になってしまう……というのであれば、これはとても悲しい話です。 ミクサを適切に使いこなして﹁ケーブル類とミクサとアンプの性能を、わけのわからん神話に乗せられることなく、しっかりと発揮させる﹂ためには、こういう説明の段階からきちんとしていただく必要があるだろうなぁ……と感じました。
……で、ここまで読んでくださった方なら解るとは思いますが、CDプレーヤやUSB-DACから︻アンバランスRCA←→アンバランスフォン︼ケーブルを経由してミクサに信号をぶち込む場合は、ミクサ側の感度設定は﹁+4dBu﹂にするのが適切となるはずです。 Mackieのミクサでは、マイクアンプがのっていない﹁ステレオ用のチャネルストリップ﹂にあるゲイン設定方法は﹁+4dB/-10dBの感度調整スイッチ﹂になっていますので、このストリップにデジタル機器を繋いだ場合のスイッチは﹁押さないで使う﹂のがちょうど良いはずです。 もしもマイクアンプがのっている﹁モノラル用のチャネルストリップ﹂を使うのであれば、ゲインノブを回して調整しないといけないですね……この場合は﹁すこしだけ︻U︼のマークよりも反時計回りにゲインを絞る*4﹂のが良いと思いますが、正確かつ簡単に合わせることはできないので、個人的には﹁モノラル用のチャネルストリップ﹂にこういった機器を繋ぐのは(調整が面倒なので)お勧めしません。 ゲイン設定を﹁+4dBu﹂にした状態で、接続したデジタル機器のゲインが低い場合は、たぶん送り出し機器側で音量を絞ったままにしているはずです……ので、送り出し機器側で音量を絞っている要因を排除してみてください。
あとは、﹁ソース機器→ミクサ﹂の時と全く同じ原理で﹁ミクサ→アンプについても、︻接続したケーブル内での音声振幅を大きく保つ︼→︻音量制限はアンプ側の入力ゲインノブで行う︼ように気を付ける﹂ことを忘れさえしなければ、周辺ノイズに強く、実現可能な範囲で十分にクリアな音声をアンプへと導入することができる……と、そういうことになります。 これらの点に関しては、わけのわからんアヤシゲな﹁オーディオ的なテクニック﹂などは必要なくて、﹁電気的な視点から見て当たり前のこと﹂を実行すればよいだけなので、電気関係によほど弱い方でもなければ、従来の知識を何ら変えることなく納得できる話なのではないかな……と思います。
……なら、CDプレーヤやUSB-DACを業務規格パワーアンプに直結しても良いんじゃないの?という点について。
……音声信号の振幅レベル的には、ほぼ問題なくマッチします。
平衡伝送じゃないのでノイズは多少乗るかもしれませんが、送り出し側の信号が+7dBu近いので、早々問題は起きないでしょうし。
問題になるとすれば、目立つところでは単純に︻音量調節や左右バランスの調整がしづらすぎる︼という部分に集約されると思います。 パワーアンプについている入力ゲインノブの役目は事実上﹁音量規制﹂のためについているようなものであって、大抵細かい調整がききません。 そうすると、結局は何らかの方法で細かな調節ができるデバイスが必要になる……と。
この部分については民生機のプリアンプを使っても良さそう*5なのですけれども、ソース機器がたくさんあったりして﹁ソース機器毎に音量がバラバラ﹂だったりすると面倒ですし、プリ→パワー間を離す場合には平衡伝送で繋ぐ方が﹁ノイズ関連の問題を少なくできる﹂というところもありまして。 結局は﹁業務規格のパワーアンプを使うのならば、プリアンプの役目としてはミクサを使う﹂方向で組む方が、あれこれと悩まずに済んで良いのではないかな……と思います。
問題になるとすれば、目立つところでは単純に︻音量調節や左右バランスの調整がしづらすぎる︼という部分に集約されると思います。 パワーアンプについている入力ゲインノブの役目は事実上﹁音量規制﹂のためについているようなものであって、大抵細かい調整がききません。 そうすると、結局は何らかの方法で細かな調節ができるデバイスが必要になる……と。
この部分については民生機のプリアンプを使っても良さそう*5なのですけれども、ソース機器がたくさんあったりして﹁ソース機器毎に音量がバラバラ﹂だったりすると面倒ですし、プリ→パワー間を離す場合には平衡伝送で繋ぐ方が﹁ノイズ関連の問題を少なくできる﹂というところもありまして。 結局は﹁業務規格のパワーアンプを使うのならば、プリアンプの役目としてはミクサを使う﹂方向で組む方が、あれこれと悩まずに済んで良いのではないかな……と思います。
自分で配線を半田付けして作る場合の注意。
とにかく一度、﹁プロが半田付けした配線を取り寄せて、まずそれを穴が開くまで観察しろ!﹂と、そう忠告(というか提案)しておきたいです。
被服を剥く量(大抵はぎりぎりまで被服を残している)にせよ、半田付けの位置や半田の量にせよ、実際に﹁ノンクレームで受注し続けている業者さんの仕事ぶりを倣うつもりで﹂観察することをお勧めします。
試しに↓の仕様で1本ずつ、計4本発注してみると良いかも。
●XLRメス→MOGAMI2534/50cm→XLRオス
●RCAオス→MOGAMI2534/50cm→RCATS RCAオス
●TSオス→MOGAMI2534/50cm→RCATSオス
●TRSオス→MOGAMI2534/50cm→TRSオス
ちなみに、コネクタ類は﹁全部NEUTRIKで!﹂と指定する方がよいかと。
SWITCHCRAFT/280あたりは半田付けがしやすいので、プロの技をみる……といっても、そう参考にはならないと思います。
NETRIKの場合は圧着兼用のものがあって、若干半田付けはしづらい(癖のある構造になっている)んですよね……ということで、NEUTRIKの半田付け方法さえ解れば、ほかのものについてもばっちりいけるはずです。
(2007年11月12日6:12:16追記)今のところの捉え方。
●×﹁プリアンプやミクサがあるから音がよくなる!﹂ ●○﹁プリアンプやミクサを使って、ラインの性能を十分に引き出すことができれば、結果として音の劣化が極小になる!﹂ ……ということなのかもしれない。 ﹁何を使った﹂ではなく、﹁何をしたか﹂が重要……なのかも?(2007年11月17日22:18:27追記)近年の「新種の(?)電線病」についての謎解きをしつつ思ったこと。
この話には、少し追記しないといけないところがあるようです。
一般的な(定抵抗方式をのぞく)可変抵抗アッテネータでは、ボリウムを構成する部品が持つ静電容量の影響を受けて﹁ボリウムを絞ると、(ボリウムや回路構成によって個体差はあるものの)高域を中心に音量が下がりすぎる﹂傾向があります*6。 で、もしもパワーアンプ側が﹁ボリウムを絞っていくと高域特性が狂い始める﹂様に感じた場合は、MackieミクサのXLRメインアウト端子横にある﹁MAIN OUTPUT LEVEL﹂ボタンを押し込んで下さい。
Mackieミクサはたいていの端子が-2dBu送り出しなのですが、XLR送り出しに限っては6dB高い+4dBu送り出しとなっています。ところが、この﹁MAIN OUTPUT LEVEL﹂ボタンを押し込んだ場合に限っては、XLR送り出しのみが40dB落ちて-36dBu送り出しとなります。これは本来マイクロホンの送出レベルであり、通常は﹁ほかのミクサのマイク入力端子へと接続する﹂ために使うスイッチです。
Mackieミクサ側で﹁MAIN OUTPUT LEVEL﹂スイッチを押し込んだ場合、その信号を受け取る側のパワーアンプは、パワーアンプ側の入力ゲイン調整ノブを﹁通常のXLR送り出しと比べて、40dB分だけ高い位置で使う﹂ことになります。 パワーアンプがCROWN/D-45であって、かつ﹁ソースの録音レベルが低いか、もしくは小音量再生をしようとする﹂という条件のどちらか片方のみを満たす場合は、﹁MAIN OUTPUT LEVEL﹂スイッチを押し込んで使ったとしても、音量不足などの現象に見舞われることはないと思います。 この場合、おそらくパワーアンプのCROWN/D-45にある入力ゲイン調整ノブは﹁いっさい減衰なし(時計回りに回しきった状態)﹂か、それに近い状態で使うことになると思われます。 ミクサに付いている﹁MAIN OUTPUT LEVEL﹂スイッチに接続されている回路は、おそらく﹁ふつうの固定抵抗ATTを使うか否かを切り替えるためのスイッチ﹂のはずで、この手の回路では(可変抵抗アッテネータほどには)高域減衰は起きませんので、﹁(そもそも補正関数が異なる)電線の色を使ってどーにか調整する﹂よりは、よほどマシな補正効果﹁音の変色を防止する効果﹂を得られるはずです。
パワーアンプがCROWN/D-45である限りは、 ●ノイズの影響を徹底的に抑えるために、音色が変わることを覚悟で﹁パワーアンプ側でめいいっぱい絞る﹂。 ●音色の変化を徹底的に抑えるために、ノイズの影響が出ることを覚悟で﹁ミクサ側でめいいっぱい絞る﹂。 ……のうち、どちらかの選択肢をとるしかなさそうです*7。 ちなみにこの﹁MAIN OUTPUT LEVEL﹂スイッチを使う方法では、ミクサの出力端にパッドを挿入するかどうかを決定する……というだけの話でして、そのほかの部分には影響しません。 よって、﹁ミクサはユニティケインで使うべき﹂という考え方はあきらめる必要が無く、これはそのままの概念で使うことができます。ただし、﹁ミクサからは+4dBuで送り出すべき!﹂という点については(パッドを挿入するのですから、当然)満たせないわけで……このあたりは、使い手さんが﹁実際に耳で聴いて確かめればよい﹂という気もしますけれども。
個人的には、﹁(全帯域が均等に)ノイズに埋もれた音は直せない﹂よりも﹁(帯域ごとにバラバラに)変形してしまった音は直せない﹂のほうが恐怖なので、結局は﹁MAIN OUTPUT LEVEL﹂スイッチを押し込んで使うことにしました。 パワーアンプ側の入力ゲイン調整ポッドが﹁どういう関数で音をねじ曲げるのかわかったものではない﹂以上、それをさらに﹁どういう関数で音をねじ曲げるのかわかったものではない﹂電線を使って補正する……なんていうのは、いくら何でもナンセンスですから。
電線屋さんによる﹁音の焦点あわせ﹂に関わる調整術というのは、もしかするとこういった﹁送出機器側(プリアンプ)と受け取り機器側(メインアンプ)のゲインに関するミスマッチをごまかす﹂ために使われている部分も大きいのではないかな……と思い始めていたり。 ゲインのミスマッチを解消するもっともよい方法は﹁必要量に見合う出力を持ち、かつプリアンプにマッチする入力感度(=増幅率)を持つパワーアンプを使う﹂なのですが、なかなか小出力アンプでちょうどよいものが見つからない現状は微妙でして……ちょっと困ってしまいますね。 ﹁スピーカーのウーファーとツィータに関するミスマッチをごまかす﹂意図でケーブル調整を用いるというのは(チャンネルデバイダの導入をする代替として)使う意義があると思いますが、そうではない﹁プリアンプ/ミクサとパワーアンプに関するミスマッチをごまかす﹂ために、その先にあるスピーカーケーブルなどを使って﹁長さと太さを頼りに(まるで補正関数が異なることを無視して)当てずっぽうに調整する*8﹂というのは、さすがに何かが間違っているような気がします。
うーん……とりあえずは﹁+4dBu受けで、かつ小出力なアンプ﹂を、どこかから探すなり作るなりしないと、本質的改善にはならないのかもしれないですね……。
一般的な(定抵抗方式をのぞく)可変抵抗アッテネータでは、ボリウムを構成する部品が持つ静電容量の影響を受けて﹁ボリウムを絞ると、(ボリウムや回路構成によって個体差はあるものの)高域を中心に音量が下がりすぎる﹂傾向があります*6。 で、もしもパワーアンプ側が﹁ボリウムを絞っていくと高域特性が狂い始める﹂様に感じた場合は、MackieミクサのXLRメインアウト端子横にある﹁MAIN OUTPUT LEVEL﹂ボタンを押し込んで下さい。
Mackieミクサはたいていの端子が-2dBu送り出しなのですが、XLR送り出しに限っては6dB高い+4dBu送り出しとなっています。ところが、この﹁MAIN OUTPUT LEVEL﹂ボタンを押し込んだ場合に限っては、XLR送り出しのみが40dB落ちて-36dBu送り出しとなります。これは本来マイクロホンの送出レベルであり、通常は﹁ほかのミクサのマイク入力端子へと接続する﹂ために使うスイッチです。
Mackieミクサ側で﹁MAIN OUTPUT LEVEL﹂スイッチを押し込んだ場合、その信号を受け取る側のパワーアンプは、パワーアンプ側の入力ゲイン調整ノブを﹁通常のXLR送り出しと比べて、40dB分だけ高い位置で使う﹂ことになります。 パワーアンプがCROWN/D-45であって、かつ﹁ソースの録音レベルが低いか、もしくは小音量再生をしようとする﹂という条件のどちらか片方のみを満たす場合は、﹁MAIN OUTPUT LEVEL﹂スイッチを押し込んで使ったとしても、音量不足などの現象に見舞われることはないと思います。 この場合、おそらくパワーアンプのCROWN/D-45にある入力ゲイン調整ノブは﹁いっさい減衰なし(時計回りに回しきった状態)﹂か、それに近い状態で使うことになると思われます。 ミクサに付いている﹁MAIN OUTPUT LEVEL﹂スイッチに接続されている回路は、おそらく﹁ふつうの固定抵抗ATTを使うか否かを切り替えるためのスイッチ﹂のはずで、この手の回路では(可変抵抗アッテネータほどには)高域減衰は起きませんので、﹁(そもそも補正関数が異なる)電線の色を使ってどーにか調整する﹂よりは、よほどマシな
パワーアンプがCROWN/D-45である限りは、 ●ノイズの影響を徹底的に抑えるために、音色が変わることを覚悟で﹁パワーアンプ側でめいいっぱい絞る﹂。 ●音色の変化を徹底的に抑えるために、ノイズの影響が出ることを覚悟で﹁ミクサ側でめいいっぱい絞る﹂。 ……のうち、どちらかの選択肢をとるしかなさそうです*7。 ちなみにこの﹁MAIN OUTPUT LEVEL﹂スイッチを使う方法では、ミクサの出力端にパッドを挿入するかどうかを決定する……というだけの話でして、そのほかの部分には影響しません。 よって、﹁ミクサはユニティケインで使うべき﹂という考え方はあきらめる必要が無く、これはそのままの概念で使うことができます。ただし、﹁ミクサからは+4dBuで送り出すべき!﹂という点については(パッドを挿入するのですから、当然)満たせないわけで……このあたりは、使い手さんが﹁実際に耳で聴いて確かめればよい﹂という気もしますけれども。
個人的には、﹁(全帯域が均等に)ノイズに埋もれた音は直せない﹂よりも﹁(帯域ごとにバラバラに)変形してしまった音は直せない﹂のほうが恐怖なので、結局は﹁MAIN OUTPUT LEVEL﹂スイッチを押し込んで使うことにしました。 パワーアンプ側の入力ゲイン調整ポッドが﹁どういう関数で音をねじ曲げるのかわかったものではない﹂以上、それをさらに﹁どういう関数で音をねじ曲げるのかわかったものではない﹂電線を使って補正する……なんていうのは、いくら何でもナンセンスですから。
電線屋さんによる﹁音の焦点あわせ﹂に関わる調整術というのは、もしかするとこういった﹁送出機器側(プリアンプ)と受け取り機器側(メインアンプ)のゲインに関するミスマッチをごまかす﹂ために使われている部分も大きいのではないかな……と思い始めていたり。 ゲインのミスマッチを解消するもっともよい方法は﹁必要量に見合う出力を持ち、かつプリアンプにマッチする入力感度(=増幅率)を持つパワーアンプを使う﹂なのですが、なかなか小出力アンプでちょうどよいものが見つからない現状は微妙でして……ちょっと困ってしまいますね。 ﹁スピーカーのウーファーとツィータに関するミスマッチをごまかす﹂意図でケーブル調整を用いるというのは(チャンネルデバイダの導入をする代替として)使う意義があると思いますが、そうではない﹁プリアンプ/ミクサとパワーアンプに関するミスマッチをごまかす﹂ために、その先にあるスピーカーケーブルなどを使って﹁長さと太さを頼りに(まるで補正関数が異なることを無視して)当てずっぽうに調整する*8﹂というのは、さすがに何かが間違っているような気がします。
うーん……とりあえずは﹁+4dBu受けで、かつ小出力なアンプ﹂を、どこかから探すなり作るなりしないと、本質的改善にはならないのかもしれないですね……。
*1:真空管時代(100mVrms近傍)とトランジスタ時代(200mVrms近傍)ではまず異なるし、トランジスタ時代でもアナログ機器(200mVrms近傍)とデジタル機器(2000mVrms近傍)ではまた異なる……しかも、それらが全部同じRCAピンケーブルでやりとりされている上に、民生機のプリアンプには入力ゲイン調整機構がそもそも無かったりする……ゆえに、民生プリで調整しようとすると、すべての調整をメインボリウムでやらないといけないので、直感性がまるでなくなってしまうんですよね。特にアナログ機器とデジタル機器の送出レベル差は平気で14dB近くの差があったりするから、いろいろな意味で困る。
*2:これは乗算でボリウムを絞っているので、(元からある量子化歪みにプラスして)乗算による誤差の分まで抱え込む……音量が大きいソースなら良いのだけれど、音量が小さなソースほど音質劣化の影響を激しく受けるわけで。
*3:XLRについてはこういう配線をすることになるとは思っていなかったので、XLR接栓用のアースカラー(=青色の)ブッシングを調達していませんでした……orz。今度部品調達するときにはそれを調達して﹁アースカラーブッシング付きで同じ配線法のケーブルを作る﹂とともに、元のケーブルについてはFG線を外してSGに結わえ変える方向で行こうかと思っています。
*4:2007年11月15日2:38:39追記: Mackie/1402VLZ3の実機で確認した感触では、ステレオチャネルストリップのゲイン設定スイッチによる﹁+4dBu﹂と同じ値にあわせる場合は、モノラルチャネルストリップのゲイン設定ノブは﹁ちょうど9時﹂にすると、ほぼぴたりと﹁+4dBu﹂に設定できます。このあたりが直感的にいくのも﹁Mackieが支持される理由﹂なのかもしれませんね。ちなみに、ステレオチャネルストリップの﹁−10dBu﹂と同じ入力感度にするには、モノラルチャネルストリップのゲイン設定ノブを︻Mackieという印字の﹁M﹂中央︼……じゃなかった、︻MIC GAINという印字の﹁M﹂中央︼にすると、ほぼ﹁−10dBu﹂に設定されます……これは﹁すばらしいユーザビリティを提供しているorアフォーダンスを追求した結果として得られた最終回答﹂なのか、はたまた同社製マニュアルと同じく﹁知恵とユーモアの結晶﹂なのか……。
*5:2007年11月14日21:26:19追記: ただし、民生プリでは民生アナログ機器(民生用CDプレーヤなどではない)に合わせて﹁入力が200mVrms感度﹂が主流で、かつ民生パワーアンプに合わせて﹁出力が1Vrms﹂になっている例が(古い機器に限った話なのかもしれませんが)多いです……つまり、民生プリを通すと﹁フルボリウムでは増幅率が5倍﹂になるわけで。仮に民生デジタル機器のみしかない場合、民生パワーアンプへと信号を送る民生プリアンプは﹁増幅率1/2倍﹂で十分なはずなのですが、とうぜんそういう設計になっている機器ばかりではないので、民生プリにCDプレーヤをつなぐと﹁アンプのボリウムが10時〜12時あたりで爆音になってしまう﹂わけです……ええ、もちろんこれも﹁当たり前の話﹂でして。プレーヤ→パワー間がデジタル接続であればこのあたりの問題は起きないのですが、ここがアナログの場合、(入力感度調整機能を持っていない)民生プリはとたんに扱いづらくなってしまいます。
*6:回路構成や可変抵抗器の作り方などによって﹁(もとは物理的な寄生容量が原因なので)大きな差が出る場合もあれば、ほとんど差が出ない場合もある﹂という都合があり、一般的には気にならないことが多い話です。ただし、耳の感度がよい方が聴いたり、極端にボリウムを絞っていたりすると、左右の音量偏差と同様に﹁妙に気になってくる﹂という、厄介な性質を持っていたりします。
*7:業務用機器は、この手の対策は済んでいる……と思ったのですが、聴いた感じではどうも違うような……プラセボ(偽薬効果)かもしれないので、思い出した頃に追試してみたいと考えています。
*8:耳で聴いて1mm単位で合わせ込んだ……なんて言ってみても、ケーブルの長さと太さで調整できるのは﹁なだらかな特性の変異﹂のみでして、(全く変異プロセスが異なる)パワーアンプの入力調整ポッドによる変異関数に対する逆関数にはなり得ないんですよね……。