ユーザーを切り捨てるCGMサービス運営者 〜悲しいけどこれ、ビジネスなのよね〜
Blogに書きたいことが山のようにあるのだが、全く持って書く時間がないのが悲しい限り。とはいえこの状況を放置してしまうと永遠にエントリーを書けなくなってしまう...という危機感から、少々短文かつ十分な推敲・考察がなされない状態でのエントリーになることをお詫びしつつ、投稿を復活させたいと思う。
※とか書いておきながら、書き出したら長文になっちまった...。
さて、今日のお題はユーザーとCGMの関係。 マイネットジャパン上原さんが自社サービス(newsing)への不満を自Blogに書き綴った件、mixiがデザインを大幅に変更した件など、ここ数日でCGMサービス運営側とユーザとの間で軋轢が取りざたされている。 藤代さんの論調は﹃経営者さん、ユーザーあってのCGMサービスだってことを忘れてないかいBaby?﹄てなわけだが、経営者サイドからビジネスとして見た場合に﹁現状では好ましくない﹂と判断し、ある程度現状のユーザを捨て置いてでも新しいマーケットに切り込むディシジョンを余儀なくされることもままあるんではないだろうか? そりゃぁ現場指揮官という立場での個人的感情を言わせていただければ、藤代さんと完全に同じ意見だ。今いるユーザーにもっともっと快適に楽しんでもらえるように"今いるユーザーの嗜好をしっかりとサーベイ"してサービスを組み立て、"今いるユーザー"がつむぎ出すコンテンツによって、さらに新しいユーザーを呼び込んでくださるように努力するべきだと言い張るだろう。 でも。 悲しいけどそれじゃ期待する成長速度を得られないのよねbymixi 悲しいけどそれじゃいつまでたってもマネタイズできないのよねbynewsing ってなとこが本音じゃないのかなーと推測。 ある程度成熟したコミュニティにおいては﹁経営的に先が(壁が)見えちゃった﹂状態になったとき、経営判断としては﹁今いるユーザにゃ悪いが、ある程度今のユーザーを切ってでもこっちの方向に向けなきゃ先がない﹂という判断は往々にして存在する。 正直、こういう判断されるとユーザーの立場だとむかつくんだけど、ストイックに数字を求めていくと苦渋の決断でやらなきゃしゃーない、ってことになる。 あまり話題になっていないのがかわいそうなGreeなどはその典型で、もともとは"ネット好きのPCユーザー"てな層が利用するコミュニティサイトであったものを、その路線では勝負できないと踏んだか、あるいはよりパイを拾えるマーケットがあると踏んだか知らないが﹃若年のケータイ完結型ユーザ﹄にフォーカスしてサイトの雰囲気を大きく変えていったのは記憶に新しい。結果、ユーザー数は急上昇、広告のインプレッションも急上昇(情報元‥メディアガイド)、CTRが飛躍的に伸びているという噂も聞く。 当然だが、単純にpvが増えりゃいいって話でもない。いくら発行部数が多いからといってエロ本やゴシップ誌に広告を出そうってナショナルクライアントがあんまりいないように、広告ベースでやる以上クライアントさまがいらっしゃるビジネスになるので、サイトのカラー(ユーザー層)をある程度コントロールしたくなるのは当然のこと。そういう観点では上原さんの葛藤もうなづける。"個人的に嫌"という旨の発言があったが、こういった観点から発言するともっとまずいことになるだろう、という配慮から"個人的に"と付け加えたのやもしれぬ。 また、ヘビーユーザーとライトユーザーを比べた場合圧倒的に後者のユーザーのパイが大きいマーケットになりつつある場合(SNSなど)は、運営側としては初期ユーザーであるヘビーな人たちをさしおいてでもデザイン変更・システム変更などを行う、という決断をすることになるだろう。 そう、今回のmixiはまさしくそんなケースなのではないか?と推測する。ブラウザウィンドゥサイズを小さくして利用するのが常で、アイコンだけで情報を理解でき、1画面内の情報密度を高めてほしいと考えるヘビーユーザーのことなどある程度切捨ててしまえ!というのは今のmixiの規模、株主が期待する成長速度などを考えると﹁ビジネス的には﹂間違っていないように思う。 そして表示エリアを拡大し、アイコン類は全て説明書きを付けた形に変更、さらに文字間,写真間のスペースを広く取ることで﹁みやすい﹂﹁わかりやすい﹂ことによる﹁つかいやすい﹂という評判を創出せんとする戦略なのではないだろうか。
んー。いいんじゃないかと思うけれどねー。それで離れるユーザーははてなダイアリーだのFaceBookだの、より濃い所に進めばいいわけで。 まずはGeek向け...とまでは言わないけれど、パワーユーザー向けに立ち上げたコミュニティサイトが一定規模まで成長した暁には、はてなのように﹁濃い人たちご用達﹂という方向へ進むか、今回や前回(3カラム化したとき)のmixiのように﹁濃い人たちを少々ないがしろにしても、パイが取れるほうに舵を切る﹂という戦略の分かれ目が来るんだろうなぁ、と思う今日この頃。
あと最後にひとつ。 20万人以上会員がいて、長く初期デザインが続いたサイトにおいてデザイン全面変更が行われた事例において﹁使いやすくなった!﹂なんて話は聞いたことがない。結局みんな最初はやれ目がちかちかするだの、フォントが大きいだの小さいだの、ボタンの場所がわからんだの色々言うもんだ。 みんながいっつも見てるだろうGoogleだってCNETだってYahooだってFlickrだって、背景まっちろじゃーん。 結局のところ変化に追従できないのは最初の1ヶ月ぐらいだけ、って落ちじゃないかな? Flickrの画面‥ http://flickr.com/search/?q=funny&m=text ※なんか支離滅裂チラ裏みたくなってしまった....orz
さて、今日のお題はユーザーとCGMの関係。 マイネットジャパン上原さんが自社サービス(newsing)への不満を自Blogに書き綴った件、mixiがデザインを大幅に変更した件など、ここ数日でCGMサービス運営側とユーザとの間で軋轢が取りざたされている。 藤代さんの論調は﹃経営者さん、ユーザーあってのCGMサービスだってことを忘れてないかいBaby?﹄てなわけだが、経営者サイドからビジネスとして見た場合に﹁現状では好ましくない﹂と判断し、ある程度現状のユーザを捨て置いてでも新しいマーケットに切り込むディシジョンを余儀なくされることもままあるんではないだろうか? そりゃぁ現場指揮官という立場での個人的感情を言わせていただければ、藤代さんと完全に同じ意見だ。今いるユーザーにもっともっと快適に楽しんでもらえるように"今いるユーザーの嗜好をしっかりとサーベイ"してサービスを組み立て、"今いるユーザー"がつむぎ出すコンテンツによって、さらに新しいユーザーを呼び込んでくださるように努力するべきだと言い張るだろう。 でも。 悲しいけどそれじゃ期待する成長速度を得られないのよねbymixi 悲しいけどそれじゃいつまでたってもマネタイズできないのよねbynewsing ってなとこが本音じゃないのかなーと推測。 ある程度成熟したコミュニティにおいては﹁経営的に先が(壁が)見えちゃった﹂状態になったとき、経営判断としては﹁今いるユーザにゃ悪いが、ある程度今のユーザーを切ってでもこっちの方向に向けなきゃ先がない﹂という判断は往々にして存在する。 正直、こういう判断されるとユーザーの立場だとむかつくんだけど、ストイックに数字を求めていくと苦渋の決断でやらなきゃしゃーない、ってことになる。 あまり話題になっていないのがかわいそうなGreeなどはその典型で、もともとは"ネット好きのPCユーザー"てな層が利用するコミュニティサイトであったものを、その路線では勝負できないと踏んだか、あるいはよりパイを拾えるマーケットがあると踏んだか知らないが﹃若年のケータイ完結型ユーザ﹄にフォーカスしてサイトの雰囲気を大きく変えていったのは記憶に新しい。結果、ユーザー数は急上昇、広告のインプレッションも急上昇(情報元‥メディアガイド)、CTRが飛躍的に伸びているという噂も聞く。 当然だが、単純にpvが増えりゃいいって話でもない。いくら発行部数が多いからといってエロ本やゴシップ誌に広告を出そうってナショナルクライアントがあんまりいないように、広告ベースでやる以上クライアントさまがいらっしゃるビジネスになるので、サイトのカラー(ユーザー層)をある程度コントロールしたくなるのは当然のこと。そういう観点では上原さんの葛藤もうなづける。"個人的に嫌"という旨の発言があったが、こういった観点から発言するともっとまずいことになるだろう、という配慮から"個人的に"と付け加えたのやもしれぬ。 また、ヘビーユーザーとライトユーザーを比べた場合圧倒的に後者のユーザーのパイが大きいマーケットになりつつある場合(SNSなど)は、運営側としては初期ユーザーであるヘビーな人たちをさしおいてでもデザイン変更・システム変更などを行う、という決断をすることになるだろう。 そう、今回のmixiはまさしくそんなケースなのではないか?と推測する。ブラウザウィンドゥサイズを小さくして利用するのが常で、アイコンだけで情報を理解でき、1画面内の情報密度を高めてほしいと考えるヘビーユーザーのことなどある程度切捨ててしまえ!というのは今のmixiの規模、株主が期待する成長速度などを考えると﹁ビジネス的には﹂間違っていないように思う。 そして表示エリアを拡大し、アイコン類は全て説明書きを付けた形に変更、さらに文字間,写真間のスペースを広く取ることで﹁みやすい﹂﹁わかりやすい﹂ことによる﹁つかいやすい﹂という評判を創出せんとする戦略なのではないだろうか。
んー。いいんじゃないかと思うけれどねー。それで離れるユーザーははてなダイアリーだのFaceBookだの、より濃い所に進めばいいわけで。 まずはGeek向け...とまでは言わないけれど、パワーユーザー向けに立ち上げたコミュニティサイトが一定規模まで成長した暁には、はてなのように﹁濃い人たちご用達﹂という方向へ進むか、今回や前回(3カラム化したとき)のmixiのように﹁濃い人たちを少々ないがしろにしても、パイが取れるほうに舵を切る﹂という戦略の分かれ目が来るんだろうなぁ、と思う今日この頃。
あと最後にひとつ。 20万人以上会員がいて、長く初期デザインが続いたサイトにおいてデザイン全面変更が行われた事例において﹁使いやすくなった!﹂なんて話は聞いたことがない。結局みんな最初はやれ目がちかちかするだの、フォントが大きいだの小さいだの、ボタンの場所がわからんだの色々言うもんだ。 みんながいっつも見てるだろうGoogleだってCNETだってYahooだってFlickrだって、背景まっちろじゃーん。 結局のところ変化に追従できないのは最初の1ヶ月ぐらいだけ、って落ちじゃないかな? Flickrの画面‥ http://flickr.com/search/?q=funny&m=text ※なんか支離滅裂チラ裏みたくなってしまった....orz