今、中国では名刺を持ち歩くビジネスマンが減っている。代わりに活躍するのがスマホ。SNSを活用して個人情報データをダイレクトに交換してしまおうというのだ。(リブ・コンサルティング 組織開発コンサルティング事業部コンサルタント 安 暁陽)

中国のカンファレンスでは
誰も名刺交換をしない

 ユーザ数11億2000万人、中国におけるスマートフォン利用者の90%がインストールしている、巨大SNSであるWeChat(ウィーチャット)。中国版のLINEのようなものだが、電子マネーとしての側面も注目されており、年間600兆円にものぼるという中国における電子決済を進め、キャッシュレス化を加速させている。日本でもマツモトキヨシなど多くの企業で導入され、いわゆる中国人の日本での爆買いを支えている。

名刺を交換せず、出会う人とはスマホアプリで名刺情報を交換する。今、中国人ビジネスマンに急速に広がっている名刺レス化の背景には、意外なお国事情があるようだ

 WeChat

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