今やマタハラ(マタニティ・ハラスメント)は、職場においてセクハラ、パワハラと並ぶ3大ハラスメントとされている。今年5月に連合が行った意識調査によると、回答した20~40代の女性社員のうち25.6%が、マタハラ被害を受けた経験があるという。これは、前年調査におけるセクハラ被害者を上回る数字だ。実際に被害者を取材してみると、妊娠を報告しただけで解雇を通告されたり、妊娠中にもかかわらず激務を課せられて「職場流産」に追い込まれるなど、極めて悪質なケースもある。今回(一般企業編)と次回(専門職編)の2回にわたって、働く女性の未来を奪い去る「マタハラ職場」の悲惨な現状に迫る。(取材・文/ジャーナリスト・小林美希)

上司に妊娠の報告をすると
当然のように退職を示唆される

女性の社会進出が進んだ現在も、社員の妊娠・出産への理解が著しく低い職場は世の中に少なくない(写真はイメージです)
Photo:AFLO



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