加速する技術革新に太刀打ちするために
内製すべき3つのパターン
しかし、すべて内製するのが正しいというわけではない。石川氏は、﹁不確実性の高い案件﹂と﹁社内で横展開できるシステムの開発﹂には内製が向いていると話す。 ﹁成功するか分からない段階で大きな投資を決めるのは難しいものです。小さく始めて、試行錯誤しながら成長させていくようなサービスには内製が向いています。また、社内の各部門が何千万円もかけて似たようなシステムを導入するより、共通化したシステムを内製して横展開するほうが、ITサービスマネジメント上のメリットも大きいと思います﹂︵石川氏︶ 村上氏は、﹁エンジニアの成長が見込める案件﹂も積極的に内製していくと言う。その人の今の実力が100だとしたら、難易度110のプロジェクトに挑戦してもらう。失敗は織り込み済みだと話す。 ﹁新技術の習得はもちろん、後のプロジェクトに役立つスキルを身につけられると判断できる場合は、少し時間がかかりそうでも内製を選びます。たとえば、﹃この案件はリスクも少なく、納期も厳しくないから、初めてのメンバーでやってみよう﹄といったように、様々な事情を天秤にかけて内製する案件を選んでいます﹂︵村上氏︶![画像を説明するテキストなくても可](http://ez-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/18036/18036_3.jpg)