米朝会談 「合意文書」はこう読めばすべてが理解できる

国際政治学者が分析する

歴史的な米朝会談が終わった




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調


 

「取引」をする会談はもっと早く開催されるべきだった、と繰り返し述べたトランプ大統領は、前任の大統領たちが成し遂げることができなかったことを自分だけが行えた、ということを強調した。

実際、金正恩氏に会うことだけでも、トランプ以外の誰もやろうとはしなかったことだ。

一度は会談をキャンセルする内容を示した5月24日のトランプ大統領の書簡は、敵対的な態度をとる相手なら、「取引」を話し合う交渉相手とは認めない、という姿勢であった。

しかし北朝鮮が即座にトランプ大統領に敬意を表して会談を懇願したため、トランプ大統領は、金正恩氏を「取引」相手として認めた。そしてトランプ大統領独壇場の会談で「取引」の基本構図が確認された。それが今回の会談のすべてであろう。

〔PHOTO〕gettyimages

「取引」の基本構図


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