2018.07.16
# 国際・外交

女性を避け、社会とも断絶、米国の非モテが起こす「サイレントテロ」

最終的には「出家」を目指す
過激化し、犯罪に走る非モテ「インセル」がアメリカで問題になっているが、かの国には、よりダークな非モテ「ミグタウ」と呼ばれる人々もいる。女性への怨念をじくじくと培養し、社会とも関わらず、まるで既存の社会構造に対して静かにテロを仕掛けているようだ。「セラピーで顔は治らない」と絶望的な台詞を漏らす彼らの精神構造に迫った。「草食系男子」など日本文化からの影響も興味深い。

反フェミニズムの王国「マノスフィア」へようこそ


#MeToo

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「ブルーピル」と「レッドピル」

さて、ひとくちにマノスフィアの住人といっても、問題意識や活動手法の違いで様々な流派がある。前回の記事で紹介したインセルやピックアップ・アーティストもその一つなのだが、そういった各グループ間ではそれなりに共通した前提があるように思う。それを表す概念としてよく言及されるのが、ブルーピル(青い錠剤)とレッドピル(赤い錠剤)だ。

マノスフィアは大体において昔のディストピアSFに影響されているのだが、このなんとかピルというのもご多分に漏れず、かつて大ヒットしたSF映画「マトリックス」に登場した小道具である。映画での役割と同じで、ブルーピルを飲んでいる間は目覚めず、レッドピルを飲むと目覚める。

映画「マトリックス」などSFからの文化的影響がある(photo by gettyimages)

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