5人に1人が該当する「過労死ライン」とは?
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22.5%が過労死の恐れがある長時間労働に従事
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変更されたルールを遵守するための施策を考えるべき
では、労働者としてはどのように考えればよいでしょうか。一つは、月80時間を上回る職場は異常であることを理解することです。その上で、他にも働く中でおかしなことがないか、家族や専門家に相談することを考えてください。また、経営者としては、長時間労働が重大な経営リスクであることを認識すべきです。昔は100時間程度でも当たり前だったと主張する経営者もいますが、平成23年12月よりルールが変わっています。そのことをよく理解し、長時間労働をなくすための施策を考えるべきです。 長時間労働が多い職場の維持要因として、﹁仕事量が多すぎる﹂﹁社風として早く帰りづらい﹂という2つのパターンがあります。前者の場合は人を増やすか、あるいは無駄な仕事をしていないかという業務改善が大切です。後者の場合は、上司が率先して早く帰るように経営会議で検討し、ノー残業デーの徹底を図るなどの施策が必要です。いずれにせよ、経営者が長時間労働はリスクであるという認識を持って本気で取り組むことが大切です。 これまで、日本では滅私奉公の言葉の下に、会社に長時間労働で奉公することが美徳とされてきました。しかしながら、前述したように法律のルールは変わったのです。また、近年はワークライフバランスという言葉で、新しい働き方が求められています。労働者・経営者とも、働き方について考え直すタイミングであることは間違いありません。
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