2014年11月20日 13時00分ソフトウェア

Firefoxのデフォルト検索エンジンが「Google」から「Yahoo!」に

PCでインターネットを使用するのに欠かせないのが、ウェブブラウザと検索エンジンで、Firefox経由で検索エンジンを使って何かしらの検索が行われる回数は、1年間で1000億回を超えるそうです。そんなFirefoxにデフォルトで設定されている検索エンジンは2004年から10年間に渡って「Google」だったのですが、2014年の12月から一部地域ではGoogle以外の検索エンジン「Yahoo!」「Yandex」「Baidu」がデフォルトの検索エンジンになることが明らかになりました。

New Search Strategy for Firefox: Promoting Choice & Innovation | The Mozilla Blog
https://blog.mozilla.org/blog/2014/11/19/promoting-choice-and-innovation-on-the-web/

Yahoo and Mozilla Form Strategic Partnership | Mozilla Press Center
http://blog.mozilla.org/press/2014/11/yahoo-and-mozilla-form-strategic-partnership/

Firefoxを開発しているMozillaは、より進んだ検索体験をユーザーに提供するため、これまでにGoogleやYahoo!、その他の企業と提携してきました。Firefoxには検索バーをクリックすればデフォルトの検索エンジン以外を簡単に選べる機能がありますが、このオプションは「商業的な排他性を拒絶する」ということでそれまでの業界の基準を壊すことにつながったそうです。その後も、複数の検索エンジンを提供したり、検索エンジンを追加したり削除したりできるようにすることで、ユーザーが自由に検索を行えるように複数の選択肢をFirefoxは提供してきました。

そんなFirefoxのデフォルト検索エンジンとして、2004年から10年間に渡り世界中で使用されてきたのが﹁Google﹂でした。しかし、Mozillaはついに全ての言語バージョンでデフォルトの検索エンジンを﹁Google﹂に統一するという姿勢を崩し、それぞれの言語バージョンに適した検索エンジンをデフォルトのものにセットすることに決めたそうです。アメリカのFirefoxユーザーは、12月からFirefoxのデフォルト検索エンジンとして﹁Yahoo!﹂を使用することになりますが、Google・Bing・DuckDuckGo・eBay・Amazon・Twitter・Wikipediaといったサイトもデフォルトで検索エンジンの選択肢として入っています。

Firefoxユーザーが利用することとなるYahoo!は、よりスッキリとした見た目のモダンなインターフェースに生まれ変わったものになります。また、Yahoo!とMozillaが新しく5年間の戦略的パートナーシップ契約を結んだことで、Yahoo!はFirefoxユーザーのネット閲覧傾向をトラッキングしない、という﹁Do Not Track﹂にも対応するとのこと。これが新しいYahoo!の見た目。