大事なメモを「時間」と「場所」のいずれかで通知できる
メモは保存しやすいほうがいい。自分が置かれた状況に応じて、残しやすいスタイルが選べたらベストだ。しかし、メモを取ったはいいが、見るのを忘れてしまったら意味がない。できるだけ目に触れる機会を増やすことも大事だが、あわせて重要なものはタイミングよく通知させたいはず。時間ももちろんだが、特定の場所に行ったときに思い出せるようにしてくれたらなお助かる、ということもあるだろう。これらのニーズをカバーしてくれるのが、今回ご紹介する「Google Keep」である。
Google Keep。Android4.0以上で利用できる
﹁Google Keep﹂は、通知機能を持ったクラウド型のメモアプリだ。メモのスタイルはテキスト、チェックリスト、音声、写真の4種類。利用するにはGoogleアカウントが必要︵無料︶だが、いずれの場合もスピーディにメモが残せるだけでなく、https://drive.google.com/keep/にアクセスすることで、パソコンからも編集できる。
メモの保存方法は簡単で、アプリを起動したら﹁メモを追加﹂と書かれた欄に入力すればよい。チェックリストを作成したい場合は、﹁レ﹂をタップし、項目を入力するだけ。いずれも保存操作は不要だ。カメラのアイコンからは、その場で撮影できるだけでなく、ギャラリーからも選択でき、写真をメモがわりにできる。写真はテキスト付きで複数保存でき、写真をスワイプすることでアルバムのように見ることも可能だ。マイクのアイコンをタップすれば、即音声メモを録音できる。一度作成したメモでも、色や内容はもとより、写真を追加したり、テキストメモをチェックボックス変更するといった編集も可能だ。
この﹁Google Keep﹂で特に注目したい点が2つある。1つは、音声をテキスト変換しながら保存できる点。アプリを起動してマイクのアイコンをタップすると、すぐ録音可能な状態になるので、保存したい内容を話す。すると、自動的にテキスト変換され、音声付きで保存できるのである。音声メモは、何を記録したのか聞くまで分からない状態になるため埋もれやすい。しかし、部分的でも録音内容が見えるから、一覧になっても探しやすいというわけだ。
2つめは、通知方法として﹁場所﹂を指定できる点である。日時指定の通知はおなじみだが、客先についたら必ず思い出したい、駅前に行ったら忘れずに立ち寄りたい、あの店にいったら必ず買って帰りたいものがある、といった﹁場所﹂で思い出したい用件もあるはず。そんなとき、目的の場所を指定しておくと、指定場所付近で通知してくれるのだ。メモそのものを買い物リストにしておいてもいいし、別の資料を見るよう促してもいいだろう。いずれにせよ、自分が向かったタイミングで通知してくれるのでありがたい。
保存されたメモは、﹁リスト﹂と﹁ギャラリー︵グリッド︶﹂2種類のスタイルで表示できる。初期設定では﹁ギャラリー﹂だが、かなりメリハリのある表示になる。いずれのメモも付箋紙のように色づけできるので、大事なメモには色をつけておくことで、より見落としにくくなるだろう。共有機能もサポートされているので、メールやSNSに送ることも可能だ。また、不要になったメモは、スワイプでアーカイブできる。
ウィジェットもサポートしているので、ホーム画面からダイレクトにメモすることが可能になると同時に、保存済みのメモをスクロール可能なリストで表示できる。でかけたついでにと思いつつ、いつも忘れてしまう用件があるという方は、活用してみてはいかがだろうか。
駅についたら、ボールペンをチェックするように設定してみた 設定場所に行くと通知パネルでお知らせ。写真を添えたメモを通知させると、写真入りに