インターネットはこうして創られている~IETFの仕組み
第5回:IETFの歩き方
●自分の興味のある話題はどこでやっているかを見つける
一番大切なのは、自分の興味のある話題がどこで話されているかを把握することである。その手がかりは、会議のプログラムにある。受付でもらったプログラムでも、会場に掲示されているプログラムでも、あるいはIETFのWebページを参照してもいいが、いつどのワーキンググループやBOFが開催されるのかを把握すると良いだろう。 そのワーキンググループが何について議論する場所かを確認するためには、ワーキンググループのホームページを参照してみよう。これは、Web版のプログラムで、ワーキンググループの略称部分をクリックするとワーキンググループのホームページにリンクされているので、そこから参照するのが便利だ。![]() | ![]() |
会場のANA Crown Plaza Hotel広島。3階および4階が会場となっている | 会場の近くの交差点に設置されたIETFの案内。地下街などでも案内やIETFの説明が掲示されている |
●ワーキンググループのホームページでわかること
では、具体的にワーキンググループのホームページを見てみよう。ここでは、6manワーキンググループ(IPv6 Maintenance WG)のページ(http://www.ietf.org/dyn/wg/charter/6man-charter.html)を見てみることにしよう。
IPv6の基本的な仕様は決まっているが、実装や運用、普及が進むにつれて改良しなければならない点、あるいは修正しなければならない点が発生してくる。そうした問題を議論するのが6manワーキンググループの役割だ。
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ワーキンググループのホームページの情報の見かた |
●IETFミーティングの議題をチェックする
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IETFのプログラム案内ページ。基本的に、一番右側が部屋の名前、続いてエリア名、ワーキンググループ略称(BOFの場合は、BOFの略称)、ワーキンググループの名称(BOFの名称)となっている |
●エリアのOpen Meetingに参加してみよう
なお、いきなりワーキンググループの議論に入っていくのはちょっとハードルが高いと思う場合には、エリアのOpen Meetingと呼ばれる会議に参加してみるとよいだろう。 Applications Area Open Meeting︵apparea︶やInternet Area Open Meeting︵intarea︶、Routing Area Open Meeting︵rtgarea︶、Operations & Management Area Open Meeting︵opsarea︶、Security Area Open Meeting︵saag︶、Transport Area Open Meeting︵tsvarea︶に参加すると、今回の会議で各ワーキンググループがどのような議論をするか︵あるいは、したのか︶について概要が説明されるので、概要を知るには便利な会議となっている。 また、新たにBOFとして活動しようとしている話題などについても説明があるので、これからの話題についても知ることができるだろう。●今もっとも重要な話題を知るには~Plenaryに参加してみよう
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IETF広島の会場となるANA Crown Plaza Hotel広島の受付。事前に参加申し込みを済ませていれば、名前を告げて名札をもらうだけだ。この時、ポケットサイズのプログラムを忘れずに受け取るようにしよう |
関連情報
2009/11/11 06:00
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